そもそもIELTSとは？

IELTSは、「International English Language Testing System」の略で、英語が母国語でない人の英語の能力を評価するための国際的な標準テストです。主に留学や移民、海外での仕事を希望する人が受験します。

IELTSは、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4つのセクションで構成されIELTSのスコアは、英語の運用スキルを示す一つの指標として広く受け入れられています。

IELTSには、General Training（一般トレーニング）とAcademic（学術）の2つのモジュールがあり、General Trainingは一般的な日常のコミュニケーションに焦点を当てています。Academicは、大学や専門学校での学業に必要なスキルを評価します。

スコアの目安は？

IELTSのスコアは、セクションごとに0から9までのバンドスコアと呼ばれる点数で評価され、点数が高いほど優れていることになります。バンドスコアは0.5刻みで、各セクションのバンドスコアの平均値として算出されたものをオーバーオールスコア（OA）と呼びます。例えば、リスニングが7.0、リーディングが6.5、ライティングが7.5、スピーキングが7.0だった場合、オーバーオールスコアは7.0になります。

受験者が目指すべきスコアは、進学や移住先の基準によって変わります。英語圏の学部レベルでは6.0 – 6.5、修士レベルで6.5 – 7.0のスコアを求められることが多いです。

受験のメリットとは？

IELTSは世界140ヵ国以上の地域で受験することができ、大学・大学院および企業、政府機関など世界中の11,500を超える組織で受け入れられています。近年は日本国内の大学入試でIELTSのスコアを使用する学校も増えており、通用性の高さが伺えます。

IELTSのスピーキングテストは対面式を採用しています。これは対面で実施することにより実際の場面に近い状況を生み出すことで、よりリアルなコミュニケーションを促すためのもので、受験者のスピーキング能力をより正確に測ることが可能になります。またリアルタイムで受験者の反応を見ることができることも、採点の正確さを向上させる要因の一つです。

IELTSのテストを開発しているのは言語評価に関する専門家たちで、徹底された研究と検証および開発プログラムにより、高い信頼性を確保しています。また試験で使用される英語は特定の地域に限定されません。例えば、リーディングセクションでは英語圏全域の出版物が使用され、リスニングセクションでは北米、英国、ニュージーランドなどの各国のネイティブスピーカーの音声が使われています。それにより、異なる英語の話者に対して公平に評価を行うことができるようになっています。

高校生がIELTSを受験する
4つのメリット

• 1. 日本国内の大学入試に活用できる
  2. 大学入学後、海外留学にも使える
  3. 試験日程が多い
  4. 自分の意見を英語で伝える力が身につく
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対策方法は？

• Reading

  リーディングセクションでは、一文を正確に読めることがとても重要です。IELTSの設問は出題形式が多岐にわたりますが、細部を問うタイプがほとんどです。ざっくりとした理解や、テクニックに頼った学習ではスコアが伸び悩みます。スコアアップを目指すには、多種多様な問題形式に慣れ、素早く正確に情報を読み取る力を身につけることが重要です。

• Writing

  ライティングセクションでは、①問いに対して適切な解答ができているか ②解答内容に一貫性はあるか ③語彙力 ④文法力が評価されます。そのため論理的に記述することを心がけるとともに、演習をする中で文章の流れを固めてしまうことも手です。またスペルミスや文法の間違いは減点対象になるため、スペルや文法の正確さにも気を配るようにしましょう。

• Speaking

  スピーキングセクションでは、①流暢さと一貫性 ②語彙力 ③文法の正確さと多様さ ④発音が評価されます。文法や語彙につまったり、誤った使い方をしたりせずにすらすらと話せるようになることが高スコア取得の秘訣です。スピーキングセクションの内容は日常に関する出来事などになるため、過去問などから問われる内容を知り、自分なりの考えを持ち話せるようになる練習をしましょう。

• Listening

  リスニングセクションの大きな特徴は、空欄補充問題（ディクテーション問題）が出題されることです。一語一句聞き取れないと、答えられなくなっています。またスペルミスや文法の間違いは減点対象です。そのため音が聴き取れたとしても、正しく書くことができなければスコアアップにはつながりません。