金沢大学人間社会学域の入試情報・偏差値・受験対策

※本記事は2022年4月時点の情報です。最新情報は学校公式HPをご確認ください。

金沢大学人間社会学域の受験対策

偏差値・難易度

金沢大学人間社会学域の偏差値は、学類ごとにおよそ52.5~57.5となっています。共通テストの得点率は日程によって大きく異なり、6割~8割以上の得点が必要な日程もあります。人間社会学域の中で偏差値が高いのは人文学類と経済学類となっています。

入試の特徴と勉強のポイント

金沢大学人間社会学域の一般選抜は、前期日程と前期日程(文系一括)があり、学類によって試験科目や配点が異なります。ここでは一般選抜で行われる個別学力検査について説明します。人文学類では、国語(300点)・外国語(300点)・総合問題(150点)で行われます。法学類は、国語(150点)・数学(150点)・外国語(300点)となっています。経済学類は、国語(300点)・数学(300点)・外国語(300点)です。学校教育学類はパターンAとパターンBに分かれています。パターンAは国語(200点)・外国語(200点)が必須科目となっており、数学・理科・総合問題(各200点)から1科目選択です。パターンBは数学(200点)・外国語(200点)が必須科目となっており、国語・理科・総合問題(各200点)から1科目選択です。地域創造学類では、国語(100点又は300点)・数学(100点又は300点)・外国語(200点)で行われます。出願時に、国語傾斜(国語300点・数学100点)もしくは、数学傾斜(国語100点・数学300点)を選択する必要があります。国際学類は国語(500点)・外国語(500点)が必須科目となっており、数学・総合問題(各500点)から1科目選択です。文系一括では外国語(200点)・総合問題(400点)となっています。文系一括入試で入学した場合、1年間は国際基幹教育院総合教育部に所属し、2年次に各学類へ移行します。金沢大学の入試は、標準レベルの問題が多く出題されます。必ず過去問に取り組み、出題傾向を把握しておきましょう。

 

金沢大学人間社会学域の科目別傾向と対策

国語の傾向と対策

国語は例年大問3題で構成され、全て記述式となっています。現代文・古文・漢文がそれぞれ1題ずつ出題されています。現代文は評論が出題傾向にあり、設問は漢字の書き取り問題や説明問題です。文章の流れを正確に理解できるように練習を重ねましょう。古文・漢文は、説明問題を中心に、漢字の読みや本文からの抜き出し問題が出題されます。様々な分野・時代の文章に触れておく必要があります。過去問や記述問題に特化した問題集に取り組んでおきましょう。
※融合学域と同様

数学の傾向と対策

数学は例年大問3題で構成され、全て記述式となっています。出題範囲から幅広く出題されるため、苦手分野を作らないようにしましょう。中でも微分積分とベクトルは頻出です。また融合問題も出題されますが、各分野を徹底的に押さえ、正確に計算することで対応できる問題となっています。試験時間には余裕があるため、焦らず確実に解答しましょう。
※融合学域(文系傾斜)・医療保健学域(保健学類/看護)と同様

英語の傾向と対策

英語は例年大問3題で構成され、全て記述式となっています。長文問題2題とテーマを与えられた自由英作文1題が出題されています。解答が全て英語のため、他大学の英語と比較すると記述力が求められます。普段から英単語や文法を正しく覚え、自分の考えを簡潔に記述できるように備えておきましょう。初見では難しい問題のため、過去問で出題形式に慣れておく必要があります。
※融合学域・理工学域・医薬保健学域と同様

理科の試験傾向と対策

2021年度より出題形式が変更されました。人間社会学部では学校教育学類のみ選択科目となっています。

 

物理:物理の試験は大問6題の記述式問題で構成されており、大問1~3の解答を指定されています。問題数が多いため、各分野から満遍なく出題されます。教科書の内容は徹底的に理解しておきましょう。大問の後半になるにつれて、難易度が上がる傾向にあります。時間配分を意識しながら過去問に取り組み、出題形式を把握しておきましょう。

 

化学:化学の試験は大問7題の記述式問題で構成されており、大問1~4題の解答を指定されています。理論化学・無機化学・有機化学から満遍なく出題されており、化学現象の理由を論述する問題など説明問題が頻出です。標準レベルの問題が中心のため、基礎知識を身につけ、確実に解答できるようにしておきましょう。

 

生物:生物の試験は大問5題の記述式問題で構成されており、5題の中から3題を選択する形式となっています。幅広い分野からバランスよく出題されます。難易度は標準レベルですが、やや発展的な問題も含まれます。用語問題や論述問題、計算問題を中心に、グラフや図の作成もあります。教科書レベルの基礎知識は必ず身につけておきましょう。

 

地学:地学の試験は大問5題の記述式問題で構成されており、大問1~3の解答を指定されています。

 

金沢大学人間社会学域基本情報

公式サイト

金沢大学人間社会学域:https://www.kanazawa-u.ac.jp/collegeschool/10_hs/

基本情報

創立年

1887年

生徒数

3,075人(2021年05月時点)

教育理念

金沢大学は,本学の活動が21世紀の時代を切り拓き,世界の平和と人類の持続的な発展に資するとの認識に立ち,「地域と世界に開かれた教育重視の研究大学」の位置付けをもって改革に取り組むこととし,その拠って立つ理念と目標を金沢大学憲章として制定する。

引用元:金沢大学 金沢大学憲章

金沢大学人間社会学域の特徴

金沢大学人間社会学域は1887年に設立され、人文学類・法学類・経済学類・学校教育学類・地域創造学類・国際学類の6つの学類が設置されています。

 

人文学類は、人間の行動や思想、文化、言語などの普遍的な価値を探究し、新しい知を生み出していく学問です。人類学類では、2年次に心理学プログラムや歴史学プログラムなど7つのプログラムの中から自分の興味に合わせて主専攻を選択します。副専攻制度があり、選択プログラム以外の科目を履修し、総合的な知識を身につけることも可能です。各プログラムでは受け入れ人数に上限があるため、希望者が多い場合は選考が行われます。

 

法学類では、1・2年次で憲法や民法、政治学などの専門基礎科目や人文・自然科学科目、語学力など幅広い知識を身につけます。3年次からは「公共法政策コース」「企業関係法コース」「総合法学コース」に分かれて、より専門的な学修を行います。また2019年に法曹(弁護士・裁判官・検察官)を目指す学生のため「総合法学コース」の中に「法曹養成プログラム」が開設されました。法曹養成プログラムの早期卒業(大学を3年間で卒業する制度)を利用し、法科大学院に進学することで、大学入学から最短5年で司法試験の受験が可能となります。

 

経済学類は、現代社会が直面する諸問題の解決に向け、迅速かつ適切な判断と行動ができる人材の育成を目標としています。少人数制授業や1年を4期に区切ったクォーター制を取り入れており、集中的で多様な学習が可能となっています。2年次の第4クォーターに「エコノミクスコース」「グローバル・マネジメントコース」のどちらかを選択し専門性を深める学習を始め、同時期にゼミにも配属されます。また国際感覚を身につけるため、両コースとも語学力だけでなく各国の経済環境や社会構造を学ぶグローバル系科目群が設置されています。

 

学校教育学類では、2022年度より富山大学との共同教員養成課程(仮称)の設置を予定しています。両大学の教員が学生教育に携わることによって、より幅広いテーマの中から先進的な科目を受講し、現場での様々な課題に正確に対応できる能力を身につけることができます。1年次は金沢大学の共通教育科目を受講し、2~4年次で富山大学と共同の科目を受講することになります。金沢大学のキャンパスで全ての授業の受講が可能となっています。

 

地域創造学類は、地域をめぐる諸問題の解決に立ち向かう専門性・総合性をもったリーダーの育成を目指しています。1年次では教育科目や専門基礎科目を学び、地域創造学への関心を高めます。2年次からは、3つのプログラムで構成された地域課題科目群と2つのプログラムで構成された地域創造科学群からそれぞれ1つプログラムを選択し、総合的・実践的に学修を行います。

 

国際学類は、世界で活躍できる真の国際人の育成を目標としています。1・2年次を中心に、日本文化系科目と国際社会系科目を受講し、国際人としての教養やスキルなどを身につけます。2~4年次では自分の興味に合わせて5つのコースのいずれかに所属し、より専門的な学修を行います。また短期から長期まで留学プログラムが充実しています。半年~1年の間留学する「派遣留学プログラム」では、世界各地の指定校に留学することで、語学力を伸ばしグローバルな視野を養うことが可能となります。

 

金沢大学人間社会学域キャンパス情報

角間キャンパス

学部:人間社会学域
住所:〒920-1192 石川県金沢市角間町

 

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