金沢大学医薬保健学域の入試情報・偏差値・受験対策

※本記事は2022年3月時点の情報です。最新情報は学校公式HPをご確認ください。

金沢大学医薬保健学域の受験対策

偏差値・難易度

金沢大学医薬保健学域の偏差値は、学類ごとにおよそ50.0~65.0と幅広くなっています。共通テストの得点率は日程によって大きく異なり、6割~8割近くの得点が必要な日程もあります。医薬保健学域の中で最も偏差値が高いのは医学類となっています。

入試の特徴と勉強のポイント

金沢大学医薬保健学域の一般選抜は、前期日程と前期日程(理系一括)があり、学類によって試験科目や配点が異なります。ここでは一般選抜で行われる個別学力検査について説明します。医学類は数学(300点)・理科(300点)・外国語(300点)・口述試験(150点)で行われます。薬学類・医薬科学類では、数学(300点)・理科(600点)・外国語(300点)の3科目です。保健学類は、専攻によって試験科目や配点が異なります。看護学専攻は数学(400点)・理科(500点)・外国語(500点)、診療放射線技術学専攻は数学(400点)・理科(400点)・外国語(300点)、検査技術科学専攻は数学(400点)・理科(800点)・外国語(400点)となっています。理学療法学専攻・作業療法学専攻では、理科(1000点)・外国語(500点)で行われます。理系一括では理科(600点)となっています。理系一括入試で入学した場合、1年間は国際基幹教育院総合教育部に所属し、2年次に各学類へ移行します。金沢大学の入試は、標準レベルの問題が多く出題されます。必ず過去問に取り組み、出題傾向を把握しておきましょう。

 

金沢大学医薬保健学域の科目別傾向と対策

数学の傾向と対策

文系(保健学類/看護):数学は例年大問3題で構成され、全て記述式となっています。出題範囲から幅広く出題されるため、苦手分野を作らないようにしましょう。中でも微分積分とベクトルは頻出です。また融合問題も出題されますが、各分野を徹底的に押さえ、正確に計算することで対応できる問題となっています。試験時間には余裕があるため、焦らず確実に解答しましょう。
※融合学域(文系傾斜)・人間社会学域と同様

 

理系:数学は例年大問4題で構成され、すべて記述式となっています。大問3題は標準レベルで、残り1題は難問となっています。数学Ⅲの分野から多く出題されていますが融合問題も多いため、満遍なく勉強しておく必要があります。教科書レベルの基礎を徹底的に身につけ、理系入試標準レベルの練習問題を行いましょう。
※融合学域(理系傾斜)・理工学域と同様

英語の傾向と対策

英語は例年大問3題で構成され、全て記述式となっています。長文問題2題とテーマを与えられた自由英作文1題が出題されています。解答が全て英語のため、他大学の英語と比較すると記述力が求められます。普段から英単語や文法を正しく覚え、自分の考えを簡潔に記述できるように備えておきましょう。初見では難しい問題のため、過去問で出題形式に慣れておく必要があります。
※融合学域・人間社会学域・理工学域と同様

理科の傾向と対策

2021年度より出題形式が変更されました。学類によって選択科目が異なります。

 

物理:物理の試験は大問6題の記述式問題で構成されており、保健学類は大問1~3題、保健学類以外の学類は大問3~5題、理系一括入試は大問6題全ての解答を指定されています。問題数が多いため、各分野から満遍なく出題されます。教科書の内容は徹底的に理解しておきましょう。大問の後半になるにつれて、難易度が上がる傾向にあります。時間配分を意識しながら過去問に取り組み、出題形式を把握しておきましょう。

 

化学:化学の試験は大問7題の記述式問題で構成されており、各学類の入試では大問1~4題、理系一括入試は大問7題全ての解答を指定されています。理論化学・無機化学・有機化学から満遍なく出題されており、化学現象の理由を論述する問題など説明問題が頻出です。標準レベルの問題が中心のため、基礎知識を身につけ、確実に解答できるようにしておきましょう。

 

生物:生物の試験は大問5題の記述式問題で構成されており、保健学類の入試では5題の中から3題を選択する形式となっています。幅広い分野からバランスよく出題されます。難易度は標準レベルですが、やや発展的な問題も含まれます。用語問題や論述問題、計算問題を中心に、グラフや図の作成もあります。教科書レベルの基礎知識は必ず身につけておきましょう。

 

金沢大学医薬保健学域基本情報

公式サイト

金沢大学医薬保健学域:https://www.kanazawa-u.ac.jp/collegeschool/30_mph/

基本情報

創立年

1923年

生徒数

1,934人(2021年05月時点)

教育理念

金沢大学は,本学の活動が21世紀の時代を切り拓き,世界の平和と人類の持続的な発展に資するとの認識に立ち,「地域と世界に開かれた教育重視の研究大学」の位置付けをもって改革に取り組むこととし,その拠って立つ理念と目標を金沢大学憲章として制定する。

引用元:金沢大学 金沢大学憲章

金沢大学医薬保健学域の特徴

金沢大学医薬保健学域は1923年に設立されました。6年制の医学類・薬学類と4年制の医薬科学類・保健学類の4つの学類が設置されています。

 

医学類は1・2年次で基礎医学を学び、3・4年次で臨床実習に必要な臨床医学の知識を身につけます。4年次の後半に行われる共通試験に合格した後、5・6年次で臨床実習を行い人間性豊かで社会に貢献できる医師や医学者を目指します。

 

薬学類は1年次で薬学についての導入科目・基礎的科目を学び土台を作り、2年次で基礎薬学を中心とした講義、演習科目と実習科目を履修し基礎知識や実験技術を身につけます。3年次から研究室に所属し、卒業研究に取り組みます。4年次の後半に行われる共通試験に合格した後、5年次で実務実習を行い医療現場における薬のスペシャリストを目指します。

 

医薬科学類は、1年次で医学と薬学にまたがる基礎知識を身につけ、2年次から2つのコースに分かれ、各コースの専門科目を学びます。3年次からは研究室に所属し最先端の研究に取り組み、先進医療や新薬開発に尽力するための幅広い視点と専門性を身につけます。

 

保健学類は、看護学専攻、放射線技術科学専攻、検査技術科学専攻、理学療法学専攻、作業療法学専攻の5つの専攻で構成されています。人々の健康や生活をサポートするため、各専攻の国家資格である看護師や保健師、診療放射線技師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士を目指す学類です。 

 

金沢大学医薬保健学域キャンパス情報

角間キャンパス

学部:医薬保健学域〈薬学類・医薬科学類〉
住所:〒920-1192 石川県金沢市角間町

宝町・鶴間キャンパス

学部:医薬保健学域〈医学類〉
住所:〒920-8640 石川県金沢市宝町13の1

宝町・鶴間キャンパス

学部:医薬保健学域〈保健学類〉
住所:〒920-0942 石川県金沢市小立野5丁目11の80

 

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