慶應義塾大学理工学部・学科の入試情報・偏差値・受験対策

※本記事は2022年2月時点の情報です。最新情報は学校公式HPをご確認ください。

慶應義塾大学理工学部の受験対策

偏差値・難易度

慶應義塾大学理工学部の偏差値は、およそ65.0と高い難易度を誇っています。倍率はそれほど高くありませんが、東京大学や京都大学など国立大学との併願をする学生が多く、受験難易度は非常に高くなっています。

 

入試の特徴・勉強のポイント

慶應義塾大学理工学部の入試は、理科・数学・外国語の3科目で行われます。各科目の配点は理科200点、数学・外国語150点となっています。入試問題の難易度は非常に高く、過去問を解いて出題傾向を把握する必要があります。
※理工学部は学門別(学門A~E)に募集が行われます。2年次進級時に所属する学科を選択しますが、入学した学門から進学できる学科とおよその割合が決まっています。

 

 

 

 

慶應義塾大学理工学部の科目別傾向と対策

数学の傾向と対策

数学は例年大問5題で構成されており、空欄補充問題と記述問題が出題されます。空欄補充問題が大半を占めており、記述問題では証明が出題されやすい傾向にあります。難易度が高く問題数も多いため、試験時間に余裕はありません。確実に解ける問題から解答しましょう。例年出題範囲から満遍なく出題されますが、中でも微分積分は必ず出題されています。苦手分野を作らないように学習し、必ず過去問演習に取り組みましょう。

 

英語の傾向と対策

英語は例年大問4題で構成されており、記述式とマーク式で出題されます。600字程度の長文読解が2題と対話文1題、文法・語彙問題が1題出題されます。長文読解の文章はそれほど長くありませんが語彙レベルが高いため、語彙力の習得が必要です。また使用する単語が指定されている英作文が出題されています。有名な英熟語を身につけて、必ず過去問や類似問題に挑戦しましょう。

 

理科の傾向と対策

物理:例年大問3題で構成され、難易度は標準~難しいレベルとなっています。例年幅広い範囲から出題されるため、苦手分野を作らず満遍なく基礎を勉強する必要があります。例年力学と電磁気から1題ずつ出題される傾向にあるため、基礎から応用問題まで対応できるように備えることが必要です。過去問を分析し、出題傾向を把握しておきましょう。

 

化学:例年大問3題で構成され、理論化学・無機化学・有機化学の分野から出題されています。難易度は標準~難しいレベルです。理論化学では例年全範囲から満遍なく出題されます。苦手分野を作らず幅広く勉強を行いましょう。無機化学では理論化学との融合問題が出題される傾向にあります。有機化学では、構造推定が出題される傾向にあり、難問も含まれています。基礎を身につけた上で、過去問や演習問題に取り組みましょう。

 

物理・化学どちらも計算問題が多く、2科目で試験時間120分となっているため、時間配分に気を付けましょう。

 

 

 

 

慶應義塾大学理工学部基本情報

公式サイト

慶應義塾大学理工学部:https://www.st.keio.ac.jp/

 

基本情報

創立年

1981年

生徒数

3,991人(2021年05月時点)

教育理念

Emerging and Breakthrough

 

引用元:基本理念

 

慶應義塾大学理工学部の特徴

慶慶應義塾大学理工学部は、前身となる藤原工業大学(1939年開校)が1944年に慶応義塾大学工学部へと名称を変更し、工学部改組を経て1981年に誕生しました。理工学部では、入試の時点で5つの「学門」から1つを選択します。1年次では専門分野の特定はせず、科学技術者としての基礎となる科目を学びます。2年次に進級する際所属する学科を選択します。この時各学門から進学できる学科や割合が異なるため、応募する時点で注意が必要です。また国際的な人材育成のため「ダブルディグリープログラム」という特徴的なプログラムがあります。2年次から参加を募集し、3・4年次に相当する2年間を海外の指定校に入学し学び、帰国後に慶應義塾大学大学院理工学研究科に進学します。このプログラムでは2つの大学の学位取得が可能となります。

 

慶應義塾大学理工学部の学科情報

機械工学科

ナノ・マイクロテクノロジー、宇宙・地球環境科学、ライフメカニクスの3つの分野を柱とした学科独自の教育を実践しており、創造性と総合力のある技術者・研究者の育成を目指しています。また、メカニクスの本質を学ぶことを目的とした「力学の基礎」科目と、アイデアを実現する手段を学ぶことを目的とした「実技・実習」科目を設置しています。

電気情報工学科

量子・光エレクトロニクス、電子物性、回路・情報システムを3つの柱とした専門科目群を設置しており、基礎を確実に理解できるよう配慮されたカリキュラムが組まれています。また実践教育も重視しており、電気情報工学実験などを通して、最新のコンピュターを道具として駆使できる能力とソフトウェアの設計能力を身につけることができます。

応用科学科

化学の知識・技術が求められる地球環境・エネルギー問題など現代社会の様々な課題解決に貢献できる人材の育成を目指しています。「広い視野」と「高い専門性」を身につけた人材を養成するため、応用はもちろん、幅広い分野の基礎も重視しており、2・3年次のカリキュラムには、基盤分野を網羅した「応用化学 基盤必修科目群」が設置されています。

物理情報工学科

「量子・情報物理」「創発物性科学」「情報計測・情報制御」の3つを研究分野とし、世界を先導できるエンジニアの育成を目指しています。応用物理学の基盤である、力学・電磁気学・量子力学・熱統計力学分野の体系的理解や、計算機工学・回路工学・制御工学など基礎工学の基盤的知識の習得などを教育目標としています。

管理工学科

現実社会における複雑な問題を多角的な視点から解決に導ける人材を育成することを目的としています。カリキュラムは、「システムと人間」「情報科学と人工知能」「経営と経済」「応用統計と最適化」の4つの領域を柱に編成されています。また、科目群の中には人文・社会科学系科目もあり、文理融合型のカリキュラムとなっています。

数理科学科

数理科学とは、「数学」を研究し、科学の理を明らかにしようとする学問で、数学の基礎理論の理解を教育目標としています。「数学専攻」と「統計学専攻」の2専攻が設置されており、卒業研究のテーマに基づいて、3年次秋学期にどちらかの専攻を選択します。卒業研究テーマは、「数学」「統計学」「コンピュータ・サイエンス」の3つに大別されています。

物理学科

世界の科学技術をリードする研究者または世界を豊かにするテクノロジー開発に貢献できるエンジニアの育成を目指しています。物理学の「普遍性-universality-」と「創発-emergence-」の理解を目的とし、2年から3年次にかけては、物理学の基礎をしっかりと学べるような講義・演習・実験が配置され、3年次秋学期以降、原子核・素粒子物理学・天体物理など専門的・先端的分野の講義が配置されるカリキュラム編成となっています。

化学科

化学の本質を理解し、様々な物質の創造も行える人材の育成を目指しています。「物理化学」「無機・分析化学」「有機化学」「生命化学」など幅広い分野の基礎を網羅的に学ぶことで、広い視野を身につけることができます。4年次には、他大学や研究機関の教授、研究者から世界最先端の化学について学ぶことのできる「化学特別講義」が開講されています。

システムデザイン工学科

ナノ分野やメカトロニクス・ロボット分野、制御システム分野、宇宙分野等、幅広い分野のハードウェア・ソフトウェアシステムのデザインや制御方法を研究し、それを実現できる人材を育成しています。力学を中心に、システムのモデリングなどの工学的アプローチについて学び、さらに機械・生産、エネルギー・環境など多方面の工学基礎技術について修得します。

情報工学科

情報の力を工学的に利用するための知識・技術を備えた、世界をリードする先端技術者の育成を目指しています。IT産業の基礎である「コンピューター」「通信」「情報メディア」などの基礎から応用までをバランスよく習得できるようなカリキュラムとなっています。必修科目は実験とプログラミング演習のみで、学生は幅広い科目選択が可能となっています。

生命情報学科

「生命現象をシステムとして理解する」ことのできる生命科学・生命工学の科学者、研究者、技術者の育成を目的としています。1年次に学ぶ物理・化学・数学・生物学・情報処理の基盤とし、2・3年次には、分子細胞生物学やバイオプログラミング、生命系の物理化学など「生命情報」のための基礎を学びます。4年次にはバイオインフォマティクスや生命機能化学、システム生物学などの研究室に所属し、テーマに沿って研究を行います。

 

 

慶應義塾大学理工学部キャンパス情報

日吉キャンパス

学部:理工学部1・2年次
住所:〒223-8521 神奈川県横浜市港北区日吉4丁目1の1

矢上キャンパス

学部:理工学部3・4年次
住所:〒223-8522 神奈川県横浜市港北区日吉3丁目14の1

 

 

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