筑波大学理工学群・学類の入試情報・偏差値・受験対策

※本記事は2022年3月時点の情報です。最新情報は学校公式HPをご確認ください。

筑波大学理工学群の受験対策

偏差値・難易度

筑波大学理工学群の偏差値は学類によって異なりますが、57.5~60.0程度です。共通テストでは、7割〜8割得点することが合格の目安です。社会工学類、数学類の難易度が高い傾向にあります。

入試の特徴・勉強のポイント

筑波大学理工学群の個別学力試験は学類により様々な入試方式があります。「数学類/前期」「物理学類/前期」「化学類/前期」」「応用理工学類/前期」「工学システム応用理工学類/前期」「社会工学類/前期」は各科目の配点に偏りはないため、基礎をしっかりと身につけバランスよく学習しましょう。「物理学類/後期」「社会工学類/後期」の小論文では参考書を活用し、書き方をマスターしておく必要があります。「化学類/後期」「応用理工学類/後期」「工学システム応用理工学類/後期」では個別面接があるため、家族や先生などに協力してもらい、練習をしておくとよいでしょう。

 

筑波大学理工学群の科目別傾向と対策

数学の傾向と対策

文系数学:問題の難易度は標準レベルですが、数学II・数学Bからやや難しい問題が出題されます。ミスなく確実に解答するために教科書の基礎知識を確実に抑えておきましょう。

理系数学:数学III中心の標準的な問題で、微分積分、複素数平面、証明問題が頻出傾向にあります。また、計算量の多い問題が出題される傾向にあるため、過去問や問題集での演習により計算力を鍛えておきましょう。
※総合学域群・社会・国際学群・人間学群・生命環境学群・理工学群・情報学群・医学群と同様

英語の傾向と対策

長文読解2題、英作文1題の3題構成になります。難易度は標準レベルですが、文章量が多い傾向にあります。各大問で700~1000語程度の問題が出題されるため、単語や文法の知識を強化し長文に慣れておきましょう。
※総合学域群・人文・文化学群・社会・国際学群・人間学群・生命環境学群・理工学群・情報学群・医学群と同様

理科の傾向と対策

物理:大問3題構成で力学、電磁気が頻出傾向にあります。数値計算や図示を求める問題が出題されます。答えだけでなく考え方や計算方法の記述を要求されることが多いため、解答に至るまでの課程や背景をしっかりと書けるように学習する必要があります。

化学:無機化学1題、理論化学1題、有機化学1題の大問3題構成です。字数が指定されている論述問題が数題出題されます。また、糖類、繊維、アミノ酸などマイナー分野から出題されることもあるため、幅広く学習する必要があります。

生物:大問4題構成で論述問題が多く出題されます。さらに図表やグラフの作成問題も出題されるため、時間内に解答することが難しくなっています。演習問題や過去問を繰り返し解いていくことで、解答スピードを高めましょう。
※総合学域群・人間学群・生命環境学群・理工学群・情報学群・医学群と同様

 

筑波大学理工学群基本情報

公式サイト

筑波大学理工学群:https://sse.tsukuba.ac.jp/

基本情報

創立年

2007年(学群の改組・再編により設置)

生徒数

2164人(2021年5月1日時点)

教育理念

理学と工学の領域において,持続可能な社会に必要とされる幅広い教養,理論的かつ柔軟な思考力,実践的技能,基礎から応用に至る確かな専門性を身に付けさせる教育を目指します。また,知的創造,問題発見・解決の能力を有する広い視野と豊かな人間性をもつ人材の育成を指向します。

引用元:筑波大学理工学群

筑波大学理工学群の特徴

理工学群は全学群の中で学類の数が最も多く、「数学類」「物理学類」「化学類」「応用理工学類」「工学システム学類」「社会工学類」の6つで構成されています。理工学にかかわる基礎知識と基礎から応用に至る確かな専門知識を習得できるカリキュラムが各学類に用意されています。「数学類」は純粋数学から応用数学まで現代数学の基礎と応用について幅広い知識を習得することができます。「物理学類」は数学、力学、電磁気学を通じて、物理学の基礎を築いたうえで、量子力学、統計力学、相対性理論などの現代物理学を幅広く学ぶことができます。「化学類」は化学の基礎知識、実験技術を重点的に学ぶため、講義だけでなく多くの実験・実習を用意しています。「応用理工学類」は物質の基本構成要素までさかのぼり、ミクロな視点に基づく自然現象の研究を新技術や新物質の開発などに応用するための勉強をします。「工学システム学類」は独創的かつ学際的なカリキュラムにより、人々の生活に役立つシステムを作り運用していくための工学を学ぶことができます。「社会工学類」は科学的・客観的に社会問題の仕組みを理解し、問題を解決するための社会システムを提案できる人材の育成を行っています。卒業後の進路としてすべての学類で多くの学生が高度な専門知識や研究のスキルを身に付けるために大学院に進学します。

筑波大学理工学群の学類情報

数学類

1年次は、数学のどの分野においても基本的かつ必須である「微分積分学」「線形代数学」「集合論」を学んで現代数学の基礎を身につけ、2年次からベクトル解析と幾何、関数論、トポロジー、統計などの入門的授業がスタートします。3年次で学ぶ数学は大きく4つの分野(代数学・幾何学・解析学・情報数学)に分けられ、それぞれの分野で専門的な現代数学を学びます。3年次後半から卒業予備研究を開始し、4年次で卒業研究を行います。魅力ある授業として、「ファーストイヤーセミナ」「数学外書輪講Ⅰ」「計算機数学Ⅰ」などが用意されています。

物理学類

物理学の基礎を築くことを重視しつつ、現代物理学についての幅広い知識を得られるようなカリキュラムが展開されています。1年次は一般教養を身につけ、古典物理学を「質点」と「場」の観点から理解すると同時に、数学・化学・生物・地球科学などの自然科学を幅広く学びます。2年次からは古典物理学をさらに深く学ぶとともに、現代物理学の基礎となる「量子力学」や「特殊相対性理論」などを学び基礎知識を習得します。3年次には、より発展的な現代物理学を学び、後半からは専門的物理学を学習しつつ、最先端の研究成果に触れます。4年次では「素粒子理論」や「プラズマ物理学」など10ある研究グループのいずれかに所属して、卒業研究を行います。

化学類

基幹3分野(無機・分析化学、有機化学、物理化学)を中心として、幅広く化学を学ぶことができる学類です。1年次は「基礎科目」と「専門基礎科目」で一般教養と自然科学全般に関する基礎知識を習得し、専門化学を学ぶための基礎を構築します。2年次からは「専門科目」を履修し、基礎から専門まで多岐にわたる化学の知識・技術を身につけます。3年次には実験実習の時間が多く設けられています。必修科目である「専門化学実験Ⅰ・Ⅱ(無機・分析化学、有機化学、物理化学)」では、毎週3日間、午後の時間はすべて専門的な化学実験が行われ、化学の各分野における実験技術を磨きます。4年次には研究室に配属され、最先端の化学研究に携わるとともに、卒業研究に取り組んで化学者としての第一歩を踏み出します。

応用理工学類

1・2年次は、自然科学(数学、物理学、化学、生物学)を広く学ぶとともに、工学への応用のための導入科目(先端化学・工学概論、分子工学概論など)を学びます。3年次からは、共通的科目として専門コア科目(固体物理学、量子力学、統計力学、化学、生命科学)を学びつつ、4つの主専攻(応用物理、電子・量子工学、物性工学、物質・分子工学)に分かれてより専門的な内容を学習します。4年進級時には研究室に配属され、工学分野での研究・開発に関連する基礎を習得するために、多岐にわたる専門分野を扱う教員のもと卒業研究に取り組みます。

工学システム学類

一般的な大学工学部の半数以上の学科を網羅するといえるほど非常に広範囲な分野(機械工学、電気電子工学、建築学、システム工学、エネルギー工学、環境工学、リスク工学など)を専門とする教員を擁しており、それらを生かした教育プログラムが展開されています。1年次は、数学・物理学・計算機・情報処理の基礎・工学システム概論などを共通の基礎としてしっかり学ぶとともに、レベルに応じた専門的な学問に触れることが可能となっています。2年次秋から2つの主専攻(知的・機能工学システム、エネルギー・メカニクス)に分かれ専門分野を学びます。また、他の主専攻や他学群・学類の講義を履修できたり、4年次の卒業研究において工学システム学類担当教員全員の中から指導教員を選ぶことができるなど、特定分野に捉われず多角的な視野で専門内容を学習することができる環境が整っています。

社会工学類

人間行動の場を形成する3つの問題領域(都市・地域、企業・経営、社会・経済)に合わせた3つの主専攻(都市計画、経営工学、社会経済システム)が用意されており、さらに、主専攻ごとに3つのエリアが設けられています。1年次は、主に大学での学修に必要とされる「共通科目」と社会工学類の専門教育の基礎となる「専門基礎科目(数学関連、プログラミング関連、社工3主専攻の導入)」を履修します。主専攻については1年次の学習を踏まえ、2年次の春学期末に選択し配属されます。

 

【主専攻ごとのエリア】

都市計画主専攻:環境とまちづくりエリア、都市構造・社会基盤エリア、地域科学エリア

経営工学主専攻:マネジメントエリア、情報技術エリア、数理工学モデル化エリア

社会経済システム主専攻:計量分析システムエリア、公共システムエリア、戦略行動システムエリア 

 

筑波大学理工学群キャンパス情報

キャンパス

学部:全学部
住所:〒305-8577 茨城県つくば市天王台1丁目1の1

 

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