東洋大学京北中学校の中学入試情報・受験対策

※本記事は2023年4月時点の情報です。最新情報は学校公式HPをご確認ください。

東洋大学京北中学校の受験対策

難易度・偏差値

東洋大学京北中学校は、東京都文京区にある併設型の私立中高一貫校です。男女共学で、偏差値は53程度となります。2022年度の入試競争倍率は、入試種別や日程によって異なり3.9~15.1倍と非常に人気のある学校です。東洋大学京北中学高等学校の生徒には、附属校推薦入学枠が用意されており、この推薦制度を利用して多くの学生が東洋大学に進学している他、筑波大学をはじめとする国公立大学、早慶上理、GMARCHなどの私立大学、さらに各大学の医・歯・薬・看護学科への合格者を輩出しています。

入試の特徴・勉強のポイント

東洋大学京北中学校の入試は、一般入試と「哲学教育」思考・表現力試験の大きく2つの種別に分かれています。一般入試はさらに、第1回~第4回までの4日程あり、第2回のみ2科(国語・算数)、それ以外の日程は4科(国語・算数・理科・社会)の受験となります。「哲学教育」思考・表現力試験では、論述型の哲学思考力問題と算数(一般入試第4回と同一問題)が課されます。各科目とも、公式HPに「入試問題の出題方針と対策」が掲載されているため、内容を確認した上で受験勉強に取り組み、複数年分の過去問演習で出題傾向や形式に慣れておきましょう。

 

東洋大学京北中学校の科目別傾向と対策

算数の傾向と対策

〈2023年度〉

試験時間50分の大問5~6題構成で、大問1は計算問題と短文問題、大問2以降は応用問題となります。小数や分数を含む計算や、工夫することで解きやすくなる問題、数量分野や図形分野の基本問題などが出題されているため、計算ミスなどのケアレスミスをしないように正確な計算力を身につけて、丁寧な解答を心がけましょう。応用問題は、規則性の問題や図形に関する問題、新傾向の問題など幅広い分野から出題されます。特に、図形問題では平面と立体の複合問題の対策も必要です。また、答えのみ解答する問題だけでなく、考え方や途中式の記述が必要な設問もあります。過去問や標準レベルの問題集などで演習を重ねましょう。

国語の傾向と対策

〈2023年度〉

試験時間50分の大問4題構成で、知識問題1題、文章読解問題2題、記述問題2題が出題されます。知識問題では、漢字や語句、文法などが問われるため、普段からコツコツと学習し、多くの言葉に関する知識を身につけましょう。読解問題は物語文と説明文から出題され、登場人物の心情や筆者の意見を正確に読み取る必要があります。読書や過去問演習などで、様々な文章を読み慣れておくことが大切です。記述問題は、与えられたテーマについて、自分の考えを150字以内でまとめる形式となります。順序立てて自分の言葉で表現できるように、しっかりと練習を行いましょう。

理科の傾向と対策

〈2023年度〉

試験時間30分の大問5題構成で、小問集合1題と化学・物理・生物・地学の各分野から1題ずつの出題となります。どの分野からも満遍なく出題されるため、苦手分野を作らないようにバランスよく学習することが大切です。全体的に基礎的な知識が問われます。教科書や問題集を活用して、基礎から丁寧に学習しておきましょう。また、実験・観察についても出題されるため、実験結果から考えられることなど、しっかりと対策しておく必要があります。

社会の傾向と対策

〈2023年度〉

試験時間30分の大問3題構成で、地理・歴史・公民の各分野から出題されますが、地理・歴史の比重がやや大きくなっています。解答形式は、記号選択と用語記入の他、資料から読み取った内容を元に考えを記述する問題もあります。また、用語は漢字で書くことが求められているため、用語を覚える際には漢字で書けるようにしておきましょう。小学校で学習した基本的な知識をしっかりと身につけ、時事的な事柄にも興味を持つことが大切です。

哲学的思考力問題の傾向と対策

〈2023年度〉

試験時間50分で、2問出題されます。問題1は、与えられた資料やキーワードに対して、自分で問いを作り、自分の考えをまとめる問題で、発想の独創性や論理的一貫性、内容の説得力などが評価の対象となります。身近なテーマや問題について、日頃から自分で問いを作って考え、文章をまとめる練習を行いましょう。問題2は、哲学的な文章を読み内容をまとめる問題で、正確に内容を読み取り、筋道の通った文章が書けるかが評価の対象となります。読書をするときには、文章を要約することを意識して、実際に書く練習を行いましょう。

 

東洋大学京北中学校基本情報

公式サイト

東洋大学京北中学校:https://www.toyo.ac.jp/ja-JP/toyodaikeihoku/jh/

基本情報

創立年

1948年

東洋大学京北中学校 所在地情報

〒112-8607 東京都文京区白山2-36-5

教育理念

本当の教養を身に付けた国際人の育成

建学の精神を尊重し、ものの見方や考え方の基礎を身に付けることに重点を置いた教育を行うことによって、自己の哲学(倫理観・人生観・世界観・真理の探究)を備え持って、世のため人のために尽くすことのできる人材の育成に力を注ぐことを本校の教育理念とする。特に、「より良く生きる」ことをテーマとする。

「本当の教養(知識の多さだけではなく、物事を俯瞰して観る力、深く考える力、物事を様々な面から捉えられる豊かな心、他者の立場を理解して行動する思いやりの心を備えた教養)を身に付けた国際人の育成を目指す。」を目的とする。

引用元:建学の精神・教育理念・教育目標・教育方針

中学校の特徴

東洋大学京北中学校は、「哲学教育」「国際教育」「キャリア教育」を三本の柱に、本当の教養を身に付けた国際人の育成に取り組む中高一貫校です。国公立大学・難関私立大学等に合格する学力を身に付けることができるカリキュラムを編成するとともに、長期休業日を中心に講習を実施しています。English Campやセブ島英語研修(希望制)、カナダ修学旅行など、6年間を通じて様々な国際教育プログラムを展開しています。

 

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