大学入試情報・受験対策
東京学芸大学教育学部に受かるには?入試情報・偏差値・受験対策
※本記事は2023年7月時点の情報です。最新情報は学校公式HPをご確認ください。
東京学芸大学教育学部に合格するための受験対策
偏差値・難易度
東京学芸大学教育学部の偏差値は課程や専攻、コースによって異なります。前期日程の中等教育専攻<英語コース>の偏差値が最も高く、65.0程度となります。大学入学共通テストにおいては、5.5~7.5割程度得点することが合格の目安となります。
入試の特徴・合格するための勉強のポイント
東京学芸大学教育学部の一般選抜は、前期日程と後期日程に分かれており、どちらも一次試験が大学入学共通テスト、二次試験が大学独自問題が課されます。大学入学共通テストは課程・専攻・コース・プログラムによって必要科目数が異なります。二次試験は課程・専攻・コース・プログラムによって、学力検査/小論文/実技検査/面接が課されます。学力検査は標準レベルの出題となりますが、論述問題が中心となるため、それぞれの科目に関する基礎知識を身につけた上で、表現力を養いましょう。また、複数年分の過去問に取り組み、それぞれの出題傾向を把握しておくことも大切です。
東京学芸大学教育学部の科目別傾向と対策
国語の試験傾向と対策
《一般選抜》
例年、大問3題構成で、現代文・古文・漢文から1題ずつ出題されます。古文と漢文の難易度は比較的易しめとなっているため、確実に得点できるように基礎を固めておきましょう。現代文は非常に難度が高くなっているため、基礎知識の定着は当然のことながら、レベルの高い問題集での演習が必要となります。解答形式は記述式が中心となり、特に文章の要約問題の難度が高い傾向にあります。複数年分の過去問演習で、出題傾向に慣れておきましょう。
数学の試験傾向と対策
《一般選抜》
例年、大問4題構成で、試験時間は120分となります。数Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・Bから出題されますが、特に数Ⅲからの出題が多い傾向にあります。難易度は標準レベルとなるため、公式や解法など基礎知識をしっかりと身につけておきましょう。大学入学共通テストと二次試験の問題の性質が異なるため、過去問に取り組み、出題傾向に慣れておくことが重要となります。
英語の試験傾向と対策
《一般選抜》
例年、試験時間は120分で、90分間の筆記試験ののち、10分程度のディクテーションが行われます。筆記試験では、長文読解や英作文などが出題されます。難易度は標準レベルとなりますが、日本語での説明や英文和訳、和文英訳など記述問題が複数出題されるため、単語や文法、イディオムなど基礎知識をしっかりと身につけて、表現力を養いましょう。読み上げられた英語を書き起こすディクテーション形式のリスニングとなっているため、独自の問題形式に慣れておく必要があります。
地歴公民の試験傾向と対策
《一般選抜》
試験時間は120分で、地理歴史・公民の6科目から1科目を選択して受験します。
◎日本史B
例年、大問4題構成で、古代~近代の各時代から1題ずつ出題されます。一問一答や史料問題、論述問題など問題形式は多岐にわたります。重要語句や年代などの基礎知識をしっかりと身につけた上で、史料問題や論述問題の対策も十分に行いましょう。
◎世界史B
例年、大問4題構成で、論述を中心とした問題が出題されます。各出来事に関する歴史的背景も意識しながら学習する必要があります。論述問題は200字~300字程度の長さがあるため、重要語句や基礎知識を体系的に把握することを心がけましょう。
◎地理B
例年、知識問題や論述問題が出題されます。難問奇問の出題はなく、標準レベルの問題が中心となりますが、論述問題と図表や地図の分析問題については、やや難度の高い問題も含まれます。筑波大学などの他大学を含めた複数の過去問に取り組んで、問題に慣れることが大切です。
◎現代社会
例年、用語や状況の理解を問う論述問題を中心に出題されます。選択問題や通常の記述問題は、確実に得点することを意識しましょう。論述問題は社会科学系の知識の幅を広げ、繰り返し演習することが重要となります。添削指導を受けながら効率よく学習しましょう。
◎倫理
例年、西洋思想や東洋思想について、知識を組み合わせて特色を説明させたり、用語や思想の理解を問う論述問題を中心に出題されます。論述問題はトータルの文量が非常に多く難度も高くなっています。教科書だけでなく、用語集や資料集、参考書なども活用しながら知識を固め、演習に取り組みましょう。
◎政治・経済
例年、大問2題構成で、政治分野と経済分野からそれぞれ1題ずつ出題される傾向にあります。論述問題を中心に、正誤問題や一問一答などの知識問題も出題されます。政治の趣旨や原則の本質的な理解、統計の基本について、人に説明できる程度の知識を身につけておきましょう。
理科の試験傾向と対策
《2022年度一般選抜 前期日程》
試験時間は2科目合わせて120分となります。
◎物理基礎
大問3題構成で、物体の運動、抵抗の接続、弦の振動などに関する問題が出題されます。設問数はそれほど多くありませんが、計算の途中式や作図など記述の必要な問題が大半を占めるため、分かりやすく簡潔に記述する練習が必要です。過去問や類似問題に取り組み、出題傾向や形式に慣れておきましょう。
◎物理基礎・物理
大問3題構成で、物体の運動、電力、コンデンサーなどに関する問題が出題されます。設問数はそれほど多くありませんが、大問1.3は途中の計算式の技術が必要な問題となります。大問2は穴埋め形式の問題が出題されます。出題形式や傾向を把握するため、複数年分の過去問に取り組みましょう。
◎化学基礎
大問3題構成で、酸化還元反応、物質量と化学反応式、イオンなどに関する問題が出題されます。設問数はそれほど多くなく、解答形式はすべて記述式となります。計算問題も複数出題されるため、計算ミスなどのケアレスミスをしないよう注意しましょう。
◎化学基礎・化学
大問3題構成で、化学反応式、金属結合、化学平衡などに関する問題が出題されます。解答はすべて記述式で、適語補充、化学反応式の記述、説明記述、計算、構造式の記述など多岐にわたります。苦手分野を作らないようバランスよく学習しましょう。
◎生物基礎
大問3題構成で、植生と遷移、生態系のバランスと保全、遺伝情報とDNA、生物の体内環境などに関する問題が出題されます。解答はすべて記述式で、適語補充や説明記述となります。重要語句を暗記するだけでなく、原理や理論を正確に理解し、分かりやすく簡潔に述べる練習を行いましょう。
◎生物基礎・生物
大問3題構成で、植生と遷移、遺伝情報とDNA、生物の環境応答などに関する問題が出題されます。説明記述に関する問題が複数出題されるため、日頃から簡潔にまとめて記述する練習を行い、表現力を養いましょう。
◎地学基礎
大問4題構成で、地層、地質時代、太陽系、大気の大循環などに関する問題が出題されます。語句解答の問題と説明記述問題がバランスよく出題されているため、どの分野も基礎から丁寧に学習しておく必要があります。
◎地学基礎・地学
大問4題構成で、地層、地質時代、太陽系、大気の大循環など〈地学基礎〉と同様の問題が出題されます。苦手分野を作らないようバランスよく学習し、複数年分の過去問演習で出題傾向や形式を把握しておきましょう。
東京学芸大学教育学部基本情報
公式サイト
東京学芸大学教育学部:https://www.u-gakugei.ac.jp/03gakubu/
基本情報
創立年
1949年
生徒数
4,408人(2023年5月1日現在)
教育理念
人権を尊重し、すべての人々が共生する社会の建設と世界平和の実現に寄与するため、豊かな人間性と科学的精神に立脚した学芸諸般の教育研究活動を通して、高い知識と教養を備えた創造力・実践力に富む有為の教育者を養成する。
東京学芸大学教育学部の特徴
東京学芸大学教育学部は、【学校教育教員養成課程】と【教育支援課程】が設定されています。カリキュラムは「教養科目」「教育基礎科目」「専攻科目」で構成されており、他の専攻やコースで開設している授業を受けることも可能です。
【学校教育教員養成課程】は、初等教育専攻・中等教育専攻・特別支援教育専攻・養護教育専攻の4つの専攻が設置されており、幼稚園から特別支援学校まで広い範囲での先生を養成しています。
【教育支援課程】は、教育の基礎知識と教育支援の専門知識、協働力などを持った教育支援職を養成しています。生涯学習・文化遺産教育コース、カウンセリングコース、ソーシャルワークコースなど全部で7つのコースが用意されています。
東京学芸大学教育学部キャンパス情報
小金井キャンパス
学部:教育学部
住所:〒184-8501 東京都小金井市貫井北町4-1-1
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