奈良県立医科大学医学部に受かるには?入試情報・偏差値・受験対策

※本記事は2023年9月時点の情報です。最新情報は学校公式HPをご確認ください。

奈良県立医科大学医学部に合格するための受験対策

偏差値・難易度

奈良県立医科大学医学部の偏差値は、医学科が70.0程度となります。大学入学共通テストでは、医学科が8.5~9割程度、看護学科が6~6.5割程度の得点率が求められます。2023年度一般選抜の倍率は、医学科は前期が8.59倍、後期が4.11倍(第1段階選抜を実施)、看護学科は前期のみで2.36倍となっています。

入試の特徴・合格するための勉強のポイント

奈良県立医科大学医学部の入試は、一般選抜と学校推薦型選抜の大きく2つの試験区分があり、それぞれ医学科と看護学科で分かれています。医学科の一般選抜は、前期と後期の2日程実施されます。大学入学共通テスト5教科7科目と個別学力検査等の受験が必要となり、入学志願者数が募集人員に対して前期が15倍、後期が14倍を超えた場合、大学入学共通テストの成績により第1段階選抜を実施することがあります。第1段階選抜の合格者に対して個別学力検査等が行われ、前期は〈小論文・面接〉、後期は〈理科・数学・英語・面接〉が課されます。面接試験の結果、適性を欠くと判断された場合、大学入学共通テストと小論文または学科試験の成績にかかわらず不合格となるため、注意が必要です。看護学科の一般選抜は前期日程のみで、一般枠と地域枠に分かれています。大学入学共通テスト5教科5~6科目と個別学力検査等の受験が必要となり、入学志願者数が募集人員に対して一般枠が5倍、地域枠が10倍を超えた場合、大学入学共通テストの成績により第1段階選抜を実施することがあります。第1段階選抜の合格者に対して個別学力検査等が行われ、試験科目は〈小論文・面接(地域枠は小論文試験2つ)〉となります。必要科目や配点等の詳細は、必ず募集要項を確認しておきましょう。

 

奈良県立医科大学医学部の科目別傾向と対策

数学の試験傾向と対策

《 一般選抜》

〇医学科 後期日程

例年、試験時間120分の大問4題構成で、出題範囲は数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Aの全範囲と数学B(数列・ベクトル)となります。全体的な難易度はやや難~難レベルとなり、ボリュームも多いため、試験時間に余裕はありません。さらに、典型問題は少なく、高度な思考力、論証力を要する難問が多く出題されます。基礎から丁寧に学習し、標準レベルの問題集、ハイレベルな問題集と段階的に演習を進め、過去問にも取り組み、出題傾向や形式に慣れておく必要があります。また、試験当日は取り組みやすい問題から解答を進めることが大切です。

英語の試験傾向と対策

《一般選抜》

〇医学科 後期日程

例年、試験時間105分の大問4題構成です。大問1.2が長文読解問題、大問3は独立したテーマの英作文問題、大問4は大問2の英文から与えられたテーマでの英作文問題となります。長文読解問題は、語彙や内容的にも標準レベルで、設問も典型的なものが多く、内容説明問題が大半を占めています。英作文問題では、単語の意味や品詞などの語彙運用能力や自らの考えを明瞭かつ論理的に伝える英文表現力などが問われます。また、英作文が配点の半分程度を占めているため、早い段階から対策を行うことが大切です。

理科の試験傾向と対策

《 一般選抜》

〇医学科 後期日程

化学・生物・物理から2科目を選択して受験します。試験時間は2科目で180分です。

 

・化学

大問5題構成で、出題範囲は化学基礎・化学の全範囲となります。理論、無機、有機、高分子から出題されており、全体的な難易度は標準~やや難レベルです。基礎から丁寧に学習し、標準的な問題集で演習を重ね、やや難レベルの問題集や過去問にも取り組むことが大切です。また、各大問の最後は重めの計算問題が出題されることが多く、試験時間は2科目で180分とやや長めではありますが、他の問題を優先的に解答する方が無難と言えるでしょう。

 

・生物

大問5題構成で、生物基礎・生物の全範囲から満遍なく出題されます。中でも体内環境は頻出となるため、重点的に対策を行う必要があります。全体的な難易度は標準レベルで、典型的な問題が多くなっています。教科書や参考書などを活用して知識を固め、標準レベルの問題集や過去問などで演習を重ねましょう。

 

・物理

近年、大問4題構成が続いており、力学、電磁気、波動、原子から出題されます。全体的な難易度は標準からやや難レベルで、試験時間は2科目で180分とやや長めではありますが、時間内に全問解答するのは非常に難しいでしょう。解ける問題から確実に解答する必要があります。基礎から丁寧に学習し、標準的な問題集で演習を重ね、難問系の問題集や過去問にも取り組むことが大切です。

小論文の試験傾向と対策

《2024年度 一般選抜》

〇医学科 前期日程

試験時間120分です。医療分野に限らず幅広い分野から課題文が提示され、論理的思考力や着想力、構想力、説明力、表現力などについて評価されます。特に優れている、または劣っている答案だと判断された場合、基準点に加点もしくは減点されます。小論文の基本の書き方をマスターし、様々なテーマの課題文で小論文を書く練習を行いましょう。書いた文章は先生から添削指導を受けることで、正しい言葉遣いや表現力などを養い、小論文の精度を上げておくことが大切です。

 

〇看護学科 前期日程

〈一般枠・地域枠〉

試験時間60分です。自然・社会・文化に関する文章や図表などの課題が提示され、図表の解釈を含めた理解力や思考力、表現力、論理的思考力等が総合的に評価されます。

 

〈地域枠のみ〉

試験時間50分で、自然・社会・文化に関する文章などの課題が提示され、理解力や思考力、表現力、論理的思考力、問題意識、問題解決能力等が総合的に評価されます。

 

どちらも小論文の基本の書き方をマスターし、自然・社会・文化に関するテーマの課題文を中心に小論文を書く練習を行いましょう。書いた文章は先生から添削指導を受けることで、正しい言葉遣いや表現力などを養い、小論文の精度を上げておくことが大切です。

面接の試験傾向と対策

《2024年度 一般選抜》

〇医学科 前期・後期日程

面接試験により、3ポリシーに係る資質が確認されます。

 

〇看護学科 前期日程

面接試験により、学ぶ意欲や看護への関心が確認されます。

 

どちらも先生や家族、友人の協力を得て何度も模擬面接に取り組み、実践的な練習を行いましょう。また、医学科では面接試験の結果、適性を欠くと判断された場合、大学入学共通テストと小論文または学科試験の成績にかかわらず不合格となります。入念な対策を行う必要があります。

 

奈良県立医科大学医学部基本情報

公式サイト

奈良県立医科大学医学部:https://www.naramed-u.ac.jp/university/gakubu-daigakuin/index.html

基本情報

創立年

1952年

生徒数

1,029人(2022年5月1日現在)

教育理念

豊かな人間性に基づいた高い倫理観と旺盛な科学的探究心を備え、患者・医療関係者、地域や海外の人々と温かい心で積極的に交流し、生涯にわたり最善の医療提供を実践し続けようとする強い意志を持った医療人の育成を目指します。

引用元:建学の精神、大学の理念 等

奈良県立医科大学医学部の特徴

奈良県立医科大学医学部は、【医学科】と【看護学科】で構成されており、医学科6年間、看護学科4年間の一貫教育を行っています。1年次には、医学科と看護学科の学生が合同で受ける「医学看護学合同教育科目」が11科目開講しており、チーム医療における共同や連携を学ぶことができます。【医学科】には、「良き医療人育成プログラム」や「臨床英語強化プログラム」など5つのプログラムと、「地域基盤型医療教育コース」と「研究医養成コース」という2つのコースが用意されています。医学部の実習は、敷地内に隣接した附属病院を中心に、県内の多数の病院・保健福祉施設で実施されています。

 

奈良県立医科大学医学部キャンパス情報

武蔵野キャンパス

住所:〒202-8585 東京都西東京市新町1丁目1の20

 

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