愛知教育大学教育学部に受かるには?入試情報・偏差値・受験対策

※本記事は2023年9月時点の情報です。最新情報は学校公式HPをご確認ください。

愛知教育大学教育学部に合格するための受験対策

偏差値・難易度

愛知教育大学教育学部の偏差値は、課程・専攻・専修・コースによって異なり45.0〜55.0程度となります。大学入学共通テストでは、5~7割程度の得点率が求められます。2023年度一般選抜の入試倍率は、前期日程が1.21~5.0倍、後期日程が2.0~15.5倍となっており、募集人員の少ない学校教員養成課程 義務教育専攻 日本語支援専修が最も高くなっています。

 

入試の特徴・合格するための勉強のポイント

愛知教育大学教育学部の一般選抜は、前期・後期の2日程ありますが、後期日程において一部の課程・専攻・専修は実施されません。両日程とも大学入学共通テストと個別学力検査等を受験する必要があり、試験内容は受験する課程・専攻・専修・コース、日程によって異なります。配点は、後期日程の学校教員養成課程以外は大学入学共通テストの方が高めに設定されているため優先的に対策を行いましょう。後期日程で課されるAP(面接)試験は、全課程が必須で、「アドミッション・ポリシーに基づく試験」となっています。試験科目や配点、その他の選抜方法などの詳細は、必ず入学者選抜要項を確認し、受験する課程・専攻・専修・コースに合った対策を行いましょう。

 

 

愛知教育大学教育学部の科目別傾向と対策

国語の試験傾向と対策

《2023年度 一般選抜 前期日程》

〇国語専修/国語・書道専修

大問4題構成で、現代文の読解問題が2題、古文・漢文がそれぞれ1題ずつの出題となります。現代文は、評論と小説からの出題となり、非常に分量が多くなっています。設問内容は、漢字の書き取り問題と内容説明など理解力が問われる問題が中心となります。古文・漢文は、漢字の読み方や言葉の意味、文法、句法など基礎を固めておくことが大切です。現代文で差がつきやすくなっているため、多くの読解問題で演習を重ね、読解力や速読力、記述力などをしっかりと養っておきましょう。過去問にも取り組み、出題傾向や形式を把握しておくことも大切です。

 

数学の試験傾向と対策

《2023年度 一般選抜 前期日程》

〇ICT活用支援専修/算数・数学専修/数学専修

大問5題構成で、出題範囲は数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A(場合の数と確率、図形の性質)・B(数列、ベクトル)となりますが、整数の性質に関しては、小・中学校で学んだ知識を前提として問われることがあります。小問集合はなく、全ての大問が各単元からの出題となり、2023年度は、指数・対数、数学的帰納法および数列の極限、空間ベクトル、微分・積分、積分に関する問題が出題されました。証明問題が複数含まれるため、日頃から記述解答の練習を行う必要があります。教科書や標準レベルの問題集を活用して基本の解法をマスターしておきましょう。また、高得点での勝負となるため、計算ミスなどのケアレスミスをしないよう注意が必要です。

 

英語の試験傾向と対策

《2023年度 一般選抜 前期日程》

〇英語専修(義務教育専攻/高等学校教育専攻)

大問4題構成で、読解問題3題と英作文問題1題が出題されます。読解問題の設問内容は、日本語で簡潔に説明する問題や本文に沿って説明する問題、和訳問題、英語で説明する問題など、文章の内容を正確に理解できているかを問う問題が大半を占めています。英作文は指定文字数が200語となり、英作文に時間を確保する必要があります。様々な読解問題や過去問などで演習を重ね、読解力や記述力などを養いましょう。

 

地歴公民の試験傾向と対策

《2023年度 一般選抜 前期日程》

〇社会専修/地歴・公民専修

世界史B・日本史B・地理Bから1科目を選択して受験します。

 

・世界史B

大問3題構成で、全て記述式となります。設問内容は、空欄補充問題や名称記述問題、簡潔に説明する問題、指定された文字数で説明する問題が中心となっており、記述力や論述力が問われる試験となっています。全体的な難易度は標準レベルですが、記述量が多く試験時間に余裕はありません。地図や史料を題材にした問題も出題されるため、教科書だけでなく普段から史料集なども活用して学習を行い、複数年分の過去問で出題傾向や形式を確認しておきましょう。

 

・日本史B

大問3題構成で、全て記述式となります。大問1.2は、空欄補充問題や名称記述問題、説明問題、簡潔に述べる問題など、大問3では400字程度の論述問題が出題されており、記述力や論述力が問われる試験となっています。全体的な難易度は標準レベルですが、記述量が多く、さらに大問3の論述問題に少しでも多くの時間を確保する必要があるため、時間配分には注意が必要です。複数年分の過去問に取り組み、出題傾向や形式を確認しておくことが大切です。

 

・地理B

大問3題構成で、全て記述式となります。設問内容は、空欄補充問題や地形断面図を描く問題、説明問題、自分の考えを述べる問題など、記述力や論述力が問われる試験となっています。全体的な難易度は標準レベルですが、地理的思考力が求められます。地図や地形図、グラフ、雨温図などの資料が多く使われているため、教科書だけではなく地図帳や資料集などにも目を通しておくことが大切です。複数年分の過去問で、出題傾向や形式を確認しておきましょう。

 

理科の試験傾向と対策

《2023年度 一般選抜 前期日程》

〇理科専修(義務教育専攻/高等学校教育専攻)

物理・化学・生物・地学から1科目を選択して受験します。

 

・物理

大問4題構成で、力学、電磁気、波動、熱力学、原子の各分野から総合的な問題が出題されます。全体的に計算問題が多く見られ、計算過程の記述も必要となります。論述問題や理由説明問題も含まれるため、語句を暗記するだけでなく、現象の説明までできるように基本事項をしっかりと理解しておくことが大切です。複数年分の過去問に取り組み、出題傾向や形式を把握しておきましょう。

 

・化学

2023年度は大問4題構成ですが、年度によって大問数は異なり4~6題構成となっています。解答形式は記述式で、計算過程の記述が必要な計算問題や理由説明問題、空欄補充問題、化学反応式や構造式を記述する問題など、知識問題から記述式の問題まで幅広い形式の問題が出題されます。全体的な難易度は標準レベルですが、問題数が多く試験時間に余裕はありません。理論、無機、有機のいずれの分野からも出題されるため、苦手分野を作らないようにバランスよく学習し、複数年分の過去問で出題傾向や形式を確認しておくことが大切です。

 

・生物

大問4題構成で、幅広い分野から出題されます。設問内容は、空欄補充問題や名称記述問題、説明問題、根拠を記述する問題、計算問題など多岐にわたりますが、説明問題が多く記述量も多いため、試験時間に余裕はありません。内容は標準レベルですが、論述や描図、実験・考察問題などに対する高い理解度が問われるため、難易度はやや高めとなっています。複数年分の過去問に取り組み、出題傾向や形式、時間配分を確認しておくことが大切です。

 

・地学

大問4題構成で、全て記述式となります。設問内容は、空欄補充問題や名称記述問題、計算問題、理由説明問題、記号選択問題、正誤問題など多岐にわたります。2023年度は、地球や惑星の自転と公転、雲・雨の生成のしくみとそれらの役割、地球内部の構造、地震、重力、火山などに関する基本的な内容を問う問題が出題されました。苦手分野を作らないようにバランスよく学習し、複数年分の過去問などを活用して演習を重ねましょう。

 

実技の試験傾向と対策

《2024年度 一般選抜 前期日程》

〇幼児教育専攻

造形表現、身体表現、歌唱表現と3つを受験する必要があり、表現力や発想力、創作力などが総合的にみられます。

 

〇音楽専修

A(ピアノを主とする者)、B(声楽を主とするもの)、C(ピアノ以外の楽器を主とするもの)のうちからいずれか1つを選択して受験します。音楽の基本的な能力(技術・表現力)が総合的にみられます。

 

〇図画工作・美術専修

鉛筆デッサンが課され、観察力や基礎的な描写力が総合的にみられます。

 

〇保健体育専修

A群(陸上競技・器械運動・水泳・ダンス)、B群(バスケットボール・バレーボール・ハンドボール・サッカー)から1種目ずつ選択して受験します。選択種目についての基礎的運動能力や表現力などがみられます。

 

小論文の試験傾向と対策

《2023年度 一般選抜 前期日程》

〇学校教員養成課程

学校教員養成課程共通の問題となり、教育への関心や教員志望の強さ、教員としての適性があるか等が問われます。与えられた文章を読み、文章の内容を踏まえて学校教育とはどのようにあるべきか、また、それは大学での学修やその後の社会生活にどのように生かすことができるかを、自分の思いや考えを明らかにして600字以内で述べる問題となります。小論文の基本の書き方をマスターし、実際に書く練習を行いましょう。書いた文章は先生から添削指導を受けることで、正しい言葉遣いや表現力、記述力などを養うことが大切です。

 

総合問題の試験傾向と対策

《2023年度 一般選抜 前期日程》

総合問題は、学校教育科学専修、生活・総合専修、日本語支援専修、ものづくり・技術専修、家庭専修、養護教育専攻、心理コース、福祉コース、教育ガバナンスコースで課され、各専修・コースに合わせた出題内容となっています。受験する専修・コースの過去問に取り組み、出題形式を確認しておきましょう。過去問演習後は必ず復習を行い、理解できていない範囲は教科書や参考書などを活用して、確実に理解しておくことが大切です。

 

面接の試験傾向と対策

《2024年度 一般選抜 前期日程》

〇特別支援教育専攻

複数の教員による集団面接が行われます。障害のある子どもたちの教育に対する意欲や関心をみるとともに、教職への意欲や適性などを総合的に判断され、口述試験も含まれます。先生や家族、友人の協力を得て、何度も模擬面接で実践的なトレーニングを行いましょう。また、受験者によって面接方法が変更される場合があるため、注意が必要です。

 

AP(面接)試験の試験傾向と対策

《2024年度 一般選抜 後期日程》

AP試験は「アドミッション・ポリシーに基づく試験」で、全専攻・専修・コースが必須となっています。受験する専攻・専修・コースによって面接方法が異なり、集団面接または個人面接の他、集団討論や実技、筆記などが含まれる場合があります。必ず入学者選抜要項で詳細を確認し、受験する専攻・専修・コースに合った対策を行いましょう。

 

 

愛知教育大学教育学部基本情報

公式サイト

愛知教育大学教育学部:https://www.aichi-edu.ac.jp/top.html

 

基本情報

創立年

1949年

生徒数

3,726人(2023年5月1日現在)

教育理念

学校教員養成課程は,多様な教員養成プログラムを通して,平和な未来を築く子どもたちの教育を担う優れた教員の養成をめざすことを目的とする。

教育支援専門職養成課程は,心理・社会福祉・教育行政等の専門性を深め,教育活動と子どもたちを支援する専門職の養成をめざすことを目的とする。

 

引用元:愛知教育大学|教育情報の公開|教育学部,大学院の目的

 

愛知教育大学教育学部の特徴

愛知教育大学教育学部は、【学校教員養成課程】と【教育支援専門職養成課程】の2課程からなります。 【学校教員養成課程】には、〈幼児教育専攻〉〈義務教育専攻〉〈高等学校教育専攻〉〈特別支援教育専攻〉〈養護教育専攻〉が設置されており、それぞれのフィールドで教育諸課題に適切に対応できる教員を養成しています。【教育支援専門職養成課程】は、〈心理〉〈福祉〉〈教育ガバナンス〉の3コースで構成されており、各分野の専門知識・技術を身につけ、教育活動と子どもを支援できる専門職(*公認心理士や社会福祉士等)を養成しています。*公認心理士:卒業後、大学院へ進学するか2年以上の実務経験が必要となります。

 

 

愛知教育大学教育学部キャンパス情報

キャンパス

学部:教育学部

住所:〒448-8542 愛知県刈谷市井ケ谷町広沢1

 

 

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