大学入試情報・受験対策
福岡教育大学教育学部に受かるには?入試情報・偏差値・受験対策
※本記事は2023年11月時点の情報です。最新情報は学校公式HPをご確認ください。
福岡教育大学教育学部に合格するための受験対策
偏差値・難易度
福岡教育大学教育学部の偏差値は、課程や専攻によって異なり47.5~52.5程度となります。大学入学共通テストにおいては、4.5~6割程度の得点率が求められます。2023年度一般選抜の入試競争倍率は前期日程が1.0~3.4倍、後期日程が1.1~4.0倍で、どちらも初等教育教員養成課程 人文・社会教育プログラムが最も高くなっています。
入試の特徴・合格するための勉強のポイント
福岡教育大学教育学部の入試は、学校推薦型選抜(Ⅰ・Ⅱ)、一般選抜(前期・後期)、私費外国人留学生選抜の3種類となります。一般選抜は前期・後期日程とも、大学入学共通テストと個別学力検査等の受験が必要です。大学入学共通テストは4つ(A〈文系型〉、A〈文系型・傾斜配点有〉、B〈理系型〉、B〈理系型・傾斜配点有〉)に分かれており、専攻・プログラムによって異なります。個別学力試験等の内容も専攻・プログラムによって異なり、筆記試験や面接、口頭試問、小論文、実技検査などが課されます。また、専攻・プログラムによっては後期日程の募集がない場合もあるため、注意が必要です。募集要項で詳細を確認し、試験内容に合った対策を行いましょう。
福岡教育大学教育学部の科目別傾向と対策
国語の試験傾向と対策
《2023年度一般選抜 前期日程》
大問4題構成で、解答形式は選択式と記述式です。現代文、古文、漢文から1題ずつと、知識問題が1題出題されます。大問1は知識問題で、漢字の読み書きや語句の意味、慣用句、四字熟語、和歌、漢文の返り点、文学史など、出題範囲は多岐にわたります。得点源とするためにも、毎日コツコツ学習し細かい知識まで身につけておきましょう。大問2は現代文の長文読解問題で、内容把握に関する選択式の設問のほか、200字以内の説明記述問題なども出題されます。大問3は古文からの出題で、現代仮名遣いや語句の意味、敬語、現代語訳、文法的な説明、説明記述など、設問内容は様々です。大問4は漢文からの問題で、傍線部の読みや現代日本語による解釈、書き下し文、語句の意味などに関する問題が出題されます。出題傾向や形式を把握するため、複数年分の過去問に取り組みましょう。
※中等教育教員養成課程 中等教育プログラム 国語専攻のみ
数学の試験傾向と対策
《2023年度一般選抜 前期日程》
大問4題構成で、解答形式はすべて記述式です。出題範囲は、数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A(場合の数と確率、整数の性質)・B(数列、ベクトル)となります。苦手分野を作らないよう、各分野ともまんべんなく学習しましょう。2023年度はベクトル、積分、確率、複素数平面、極値などに関する問題が出題されました。出題傾向や形式を把握するため、複数年分の過去問に取り組むと良いでしょう。
※初等教育教員養成課程 理数教育プログラム/中等教育教員養成課程 中等教育プログラム 数学専攻のみ
英語の試験傾向と対策
《2023年度一般選抜 前期日程》
大問3題構成で、解答形式はすべて記述式となります。大問1は長文読解問題で、7つの設問に解答します。設問文も英語となっているため、読解力を身につけるとともに、問題形式に慣れておく必要があります。大問2は英作文問題で、短めの文章を読んで質問内容を確認し、150語で要約する問題となります。読解力と記述力が必要となるため、単語や文法、イディオムなどの基礎知識をしっかりと身につけておきましょう。大問3はリスニング問題で、2つの設問が用意されています。設問1は、2回放送される英語のモノローグを聞いて空所を補充する問題です。設問2は、3人の会話を聞いて4つの質問に解答します。会話は2回放送され、質問文は英文となります。日ごろから、リスニングCDやYoutubeなどを活用して、英語を聞くことに慣れておく必要があります。また、出題傾向や形式、時間配分などを把握するため、複数年分の過去問に取り組むと良いでしょう。
※中等教育教員養成課程 中等教育プログラム 英語専攻のみ
理科の試験傾向と対策
《2023年度一般選抜 前期日程》
解答形式はすべて記述式で、物理・化学・生物・地学のいずれか1科目を選択して受験します。
・物理
大問4題構成で、物理基礎・物理のすべての範囲から出題されます。幅広い範囲から出題されるため、苦手分野を作らないようまんべんなく学習しましょう。2023年度は力と運動、静電気学、音波、放射性崩壊に関する問題が出題されました。また、計算や図示問題も含まれます。出題傾向や形式を把握するため、複数年分の過去問に取り組むと良いでしょう。
・化学
大問5題構成で、化学基礎・化学のすべての範囲から出題されます。幅広い範囲から出題されるため、苦手分野を作らないようまんべんなく学習しましょう。2023年度は気体の密度、物質の構成、芳香族エステル、気体の発生と性質、溶解度積などに関する問題が出題されました。計算問題だけでなく、化学反応式や構造式の記述が必要な問題も含まれます。計算ミスなどのケアレスミスには注意しましょう。
・生物
大問7題構成で、生物基礎・生物のすべての範囲から出題されます。幅広い範囲から出題されるため、苦手分野を作らないようまんべんなく学習しましょう。2023年度は血管系、植物の生活環、神経伝達物質、重力屈折、植生と遷移、呼吸基質と呼吸商、遺伝情報などに関する問題が出題されました。説明記述問題が複数出題されるため、基本事項をしっかりと身につけたうえで、さまざまな演習問題に取り組み、分かりやすく簡潔に表現する練習を行いましょう。
・地学
大問4題構成で、地学基礎・地学のすべての範囲から出題されます。幅広い範囲から出題されるため、苦手分野を作らないようまんべんなく学習しましょう。2023年度は宇宙の構造、地球の変遷、太陽放射、地球温暖化、地球の構造などに関する問題が出題されました。大問4は会話形式となっており、設問内容は会話中の空所補充問題や下線部に関する説明記述問題、計算問題などとなります。複数年分の過去問演習で、出題傾向や形式に慣れておきましょう。
※初等教育教員養成課程 理数教育プログラム/中等教育教員養成課程 中等教育プログラム 理科専攻のみ
小論文の試験傾向と対策
《2023年度一般選抜 前期日程》
・中学教育教員養成課程
与えられた1つの文章を読み、2つの設問に解答します。設問1は筆者の主張を70~100字以内で記述する問題、設問2は自身の考えを300~400字以内で論述する問題となります。
・中等教育教員養成課程 中等教育プログラム 社会科専攻
与えられた2つの文章と図表を参考に、2つの設問に解答します。設問1は下線部①の筆者の主張の根拠を要約して記述する問題、設問2は下線部②について1,000字以内で自身の考えを論述する問題となります。
・初等教育教員養成課程 芸術・実技教育プログラム 家庭系科目/中等教育教員養成課程 中等教育プログラム 家庭専攻
〈消費〉をテーマとした資料をもとに、3つの設問に解答します。設問1は具体例を挙げつつ説明記述する問題、設問2は資料を読み取り特色を記述する問題、設問3は挙げられた課題に対する具体的な解決策を500字以内で論述する問題となります。
小論文の基本の書き方を身につけたうえで、実際に書く練習を行うことが大切です。また、それぞれの課程・専攻・科目の過去問に取り組み、出題傾向や形式を確認しておくと良いでしょう。
福岡教育大学教育学部基本情報
公式サイト
福岡教育大学教育学部:https://www.fukuoka-edu.ac.jp/faculty/
基本情報
創立年
1949年
生徒数
2,575人(2023年5月1日時点)
教育理念
教育学部
初等教育教員養成課程
教員に求められる確かな実践的力量を備え、子ども一人一人の知的発達と人間的成長を支援することのできる小学校教員及び幼稚園教員を養成する。
中等教育教員養成課程
教員に求められる確かな実践的力量を備え、中学校と高等学校の教育の一貫性と系統性を重視した教育を実践することのできる中等教育教員を養成する。
特別支援教育教員養成課程
教員に求められる確かな実践的力量を備え、特別な支援を必要とする幼児・児童・生徒一人一人のニーズに応じて適切な教育的支援を行うことのできる教員を養成する。
引用元:大学の教育研究上の目的等
福岡教育大学教育学部の特徴
福岡教育大学教育学部は、【教育学部】1学科制で、〈初等教育教員養成課程〉〈中等教育教員養成課程〉〈特別支援教育教員養成課程〉の3課程が設置されています。
〈初等教育教員養成課程〉
「幼児教育プログラム」「小学校教育専攻プログラム」「人文・社会教育プログラム」「理数教育プログラム」「芸術・実技教育プログラム」の5つの学位プログラムが設置されています。
〈中等教育教員養成課程〉
5教科に加えて、音楽、美術、保健体育、家庭、技術、書道の専攻が用意されています。
〈特別支援教育教員養成課程〉
「初等教育プログラム」と「中等教育プログラム」が設置されています。初等教育・中等教育に関して学修するとともに、6つの障害領域から主専攻を決定した上で、特別支援教育について学修します。
福岡教育大学教育学部キャンパス情報
キャンパス
住所:〒811-4192 福岡県宗像市赤間文教町1-1
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