英語嫌いの小5・中1が「読める!」に変わる。親に頼らないフォニックスアプリ活用術【脱・丸暗記】
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お子様が教科書の英文を指でなぞりながら、たどたどしい「ローマ字読み」をしている姿を見て、胸がざわついたことはありませんか?

「take(テイク)」を「タケ」、「make(メイク)」を「マケ」。

学校の単語テストが返ってくるたび、スペルミスによる赤ペンの山を見て、「どうしてこんな簡単な単語も覚えられないの?」と、つい強い口調で言ってしまう。

そして、ふてくされる子供を見て、「親の私が英語を教えられないからだ……」と一人で焦りや罪悪感を抱えてしまう。

もし今、そのような状況でお困りなら、どうか深呼吸をしてください。それは、お子様の能力不足でも、お母様のサポート不足でもありません。

今、多くの小学生・中学生がぶつかっている「小5の壁」。その正体は、単に「読み方のルール(フォニックス)」を知らないまま、大量の単語暗記を強いられているという構造的な問題にあります。

この記事では、英語嫌いになりかけている高学年のお子様が、親の手を借りずに「一人で」「楽しく」、そして「プライドを傷つけずに」読み書きの基礎を学び直せる、プロ厳選のアプリ活用術をお伝えします。

「今からでも、英語は得意科目に変えられます」

塾に通う前に、まずはご家庭でこの戦略を試してみてください。

なぜ今、高学年で「フォニックス」が必要なのか?

「フォニックスって、幼児がやる『A・B・C』の歌でしょ? 今さら高学年でやる必要あるの?」

面談でそのように聞かれることがよくありますが、実はこれは大きな誤解です。むしろ、単語学習に行き詰まっている高学年や中学生こそ、フォニックスを学ぶべき切実な理由があります。

「丸暗記」の限界を「ルール」で突破する

小学校低学年までの英語は、耳から入る「音」と「楽しさ」が中心です。しかし、小5以降や中学校に入ると、教科として「文字(スペル)」を正確に書くことが求められます。

ここで多くの子供たちが、「フォニックス(音と文字のルール)」と「丸暗記」という対立する学習法の狭間で苦しみます。

フォニックスとは、「a」を「エイ」ではなく「ア」、「ph」を「フ」と読むといった、英語圏の子供たちが最初に学ぶ発音と綴りのルールのことです。

このルールを知らない子供たちは、英単語を「意味のない記号の羅列」として、一文字ずつ丸暗記しようとします。

「apple」を「エー・ピー・ピー・エル・イー」と呪文のように唱えて覚える方法は、単語数が少ないうちは通用しますが、中学生になって単語数が1,000語を超えた時点で必ず限界(=パンク)を迎えます。これが「小5の壁」や「中1ギャップ」の正体です。

逆に言えば、ルールさえ知ってしまえば、初見の単語でも「なんとなく読める」ようになりますし、聞いた音から「なんとなくスペルが書ける」ようになります。

論理的思考が育っている高学年だからこそ、感覚的な幼児よりも「理屈」でルールを納得でき、短期間で習得することが可能なのです。

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

【結論】: お子様が「ローマ字読み」をしていたら、それは「ルールを知りたい」というSOSサインです。

なぜなら、ローマ字は彼らが知っている唯一の「文字を読むルール」だからです。彼らはふざけているのではなく、必死に読もうとしているのです。ここで「違うでしょ!」と叱るのではなく、「実は英語には、ローマ字とは違う秘密のルールがあるんだよ」と、フォニックスという新しい武器を渡してあげることが、自信回復への第一歩になります。

失敗しない「高学年向け」アプリ選び 3つの条件

失敗しない「高学年向け」アプリ選び 3つの条件

「よし、アプリでフォニックスをやらせよう」と思っても、App Storeには無数のアプリがあり、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。

特に高学年のお子様の場合、アプリ選びを間違えると「こんなの赤ちゃんがやるやつじゃん!」とプライドを傷つけ、二度と開いてくれなくなるリスクがあります。

失敗しないための条件は以下の3つです。

1. 「赤ちゃん扱い」しないデザイン

歌って踊るだけの動画や、キャラクターが過度に幼いアプリは避けましょう。ゲーム性は必要ですが、「学習ツール」としての体裁が整っているものを選ぶ必要があります。

2. 「レベル調整」ができること

ここが最も重要です。いきなり「A・B・C」から始まると、高学年の子供は「馬鹿にされた」と感じます。実力診断テスト機能があり、自分のレベル(例えば小3レベルや中1レベルなど)からスタートできる機能は必須です。

3. 「書き」につながる機能があること

ただ画面を眺めるだけのアプリでは、学校のテストの点数は上がりません。指でなぞる、キーボードで打つなど、「読み(インプット)」と「書き(アウトプット)」を接続させる機能を持つアプリを選びましょう。

プロが厳選!成績アップに直結する「読み×書き」最強の2刀流ルート

ここからは、数あるアプリの中から、私が自信を持っておすすめする「最強の組み合わせ」をご紹介します。

ポイントは、1つのアプリで全てを完結させようとせず、「読み(インプット)」に特化したアプリと、「書き(アウトプット)」を補完するアプリを組み合わせることです。

【インプットの王道】トド英語 (Todo English)

「幼児向けじゃないの?」と思われるかもしれませんが、実はこれが高学年の学び直しに最適です。

  • 推奨理由: コンテンツの質が圧倒的に高く、フォニックスから文法、長文読解までオールインワンで学べます。特筆すべきは、レベル設定が非常に細かく、実はアメリカの小学2年生(日本の公立中2レベル相当)のカリキュラムまでカバーしている点です。
  • 高学年への導入テクニック: 最初に必ず「レベルチェックテスト」を受けさせてください。「ちょっと簡単かな?」と思えるレベルからスタートすることで、「英語がわかる!」という自己効力感を回復させることができます。

【アウトプットの補完】ABC Spelling / 英語発音速成攻略

トド英語で「音」と「読み方」を理解したら、それを「テストで書ける力」に変える必要があります。

  • ABC Spelling: 画像を見てスペルを並べ替えるシンプルな無料アプリです。ゲーム感覚で「正しいスペル」を指に覚え込ませることができます。
  • 英語発音速成攻略: こちらは少し硬派ですが、論理的に学びたいお子様向け。「口の形」や「舌の位置」を図解で解説してくれるので、理屈で納得したいタイプのお子様に適しています。

トド英語とABC Spellingを組み合わせることで、「トド英語でルールを理解し、ABC Spellingでスペルを定着させる」という、学校のテスト対策に直結するサイクルを作ることができます。

「親は教えない」が正解!親子喧嘩しない見守り方

いざアプリを導入しても、「またゲームばっかりして!」と叱ってしまっては元も子もありません。

ここで大切なのは、「保護者」の役割を「ティーチャー(教える人)」から「マネージャー(管理する人)」へと意識的に変化させることです。

お母様が発音を教える必要は全くありません。ネイティブの発音はアプリが完璧に教えてくれます。

親が教えようとすると、子供は「お母さんの発音だって変じゃん」と反発したり、甘えから喧嘩になったりしがちです。

保護者の新しい役割(マネージャーの仕事):

  1. 環境を整える: アプリをダウンロードし、課金設定などを済ませて渡す。
  2. 進捗を承認する: トド英語には、学習時間をLINEで通知してくれる機能があります。通知が来たら、「今日は15分やったんだね、お疲れ様!」と事実を承認するだけで十分です。
  3. 結果を面白がる: 「これなんて読むの?」と聞かれたら、教えるのではなく「アプリで調べてみて! 分かったら教えて!」と返します。
  4. ✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

    【結論】: 「勉強しなさい」の代わりに「今日のミッション終わった?」とゲーム用語で聞いてみてください。

    なぜなら、子供にとってアプリ学習は「勉強」よりも「攻略」に近い感覚だからです。親がその感覚に寄り添い、ゲームの進捗を楽しむように接することで、子供は「親に管理されている」という不快感を抱かずに学習を継続できます。

よくある質問 (FAQ)

保護者の方からよくいただく質問にお答えします。

Q1. 無料のアプリだけで済ませたいのですが、やはり有料でないとダメですか?

A. お試しなら無料でも構いませんが、「体系的に学ぶ」なら有料(特にトド英語)が圧倒的に近道です。

無料アプリは広告が多く集中力が削がれたり、カリキュラムが断片的だったりします。塾に通う費用(月数万円)に比べれば、アプリの月額料金は1,000円〜2,000円程度と数分の一です。

まずは3ヶ月と決めて投資してみることをお勧めします。

Q2. どれくらいで効果が出ますか?

A. 個人差はありますが、毎日15分続ければ、3ヶ月程度で変化が見え始めます。

「街中の英語看板が読めるようになった」「知っている単語が増えた」とお子様が言い出したら、しめたものです。

学校のテストの点数に反映されるまでには半年程度を見てあげてください。

Q3. 中学生でも使えますか?

A. もちろんです! 中1・中2で英語が苦手な生徒の多くは、小5レベルのフォニックスで躓いています。

中学生こそ、アプリでこっそりと基礎の穴埋めをすることが、成績アップの最短ルートになります。誰にも見られずに復習できるアプリは、思春期のお子様にこそ向いています。

まとめ:今すぐ「英語への苦手意識」を「自信」に変えよう

英語が「読めない・書けない」苦しみは、放置すればするほど大きくなり、やがて「英語アレルギー」となって受験期まで尾を引きます。

しかし、原因は能力ではなく「方法(ルールの不在)」にあります。

高学年の今だからこそ、論理的にルールを学べば、驚くほどのスピードで挽回できます。

今日ご紹介した「トド英語」と「ABC Spelling」の組み合わせは、親御さんがつきっきりで教えることなく、お子様が自尊心を守りながら「読める!」という自信を取り戻すための強力なツールです。

まずは無料体験から始めて、お子様が「あ、これなら分かるかも」と顔を輝かせる瞬間を見てあげてください。

もし、アプリを試しても学習習慣がなかなか定着しない、あるいはもっと個別の課題に寄り添った指導が必要だと感じた場合は、私たちオンライン家庭教師WAMにご相談ください。

教育のプロが、お子様の性格や状況に合わせた最適な学習プランを提案し、二人三脚で「できた!」を積み重ねていきます。

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