総合型・学校推薦型で
横浜国立大学
に合格するための
入試傾向・対策

横浜国立大学は、４つの実践的「知」すなわち「知識・教養」「思考力」「コミュニケーション力」「倫理観・責任感」を身に付けた人材の育成を目指す。社会のリーダーとしてグローバルな共生社会への貢献を目指す次に示す人の入学を求める。
 

・入学後の修学に必要な幅広い基礎学力を備え、確かな知識や技能を身に付けたい人

・知的好奇心や科学的探究心を持ち、新たな発見やアイディアを創造する思考力や判断力を獲得したい人

・社会が直面する諸課題を解決するために、多様な人々と協働して主体的に社会へ参画する強い意志と責任感を持ちたい人

・国境を超えたグローバル時代において、外国人学生と共にコミュニケーション力を高め、世界を舞台に発信・飛躍したい人

・大学院に進学し、さらに高度の知識・技能を身に付け、高度専門職業人として社会に貢献したい人

横浜国立大学に総合型・学校推薦型で合格するためには、まずはどのような入試方式があるのかを把握することが重要です。
自分が学びたい学部・学科の入試方式から調べてもよいですし、合格の可能性が高い方式を選ぶのも一つの戦略です。
ここでは、横浜国立大学における総合型・学校推薦型の学部・学科別の入試情報をご紹介します。

2-1.経済学部

入試方式

総合型選抜（一般プログラム）

出願要件

以下の①～③のすべてを満たす者

①合格した場合には入学することを確約できる者

②大学入学共通テストにおいて本学部が指定する教科・科目を受験する者

③以下の外部英語試験のうちいずれかを受験し、出願期間内に成績証明書等を提出できる者

ア．実用英語技能検定（英検）

イ．TOEFL iBT

ウ．TOEIC L&R

エ．IELTS

オ．GTEC（４技能）

※いずれの外部英語試験も出願開始日から遡って２年以内に受験した試験のスコアのみ受け付けます。

試験内容

第1次選抜

書類選考（調査書、外部英語試験の成績証明書、自己推薦書）

※志願者数が募集人員の2倍（30名）を超えた場合は、英語資格・検定試験のスコアにより選抜を行う。

第2次選抜

面接

最終選抜

大学入学共通テスト

・国　語

・数　学（数学Ⅰ・数学A）と（数学Ⅱ・数学B・数学C）

・外国語　英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語から１

2-2.理工学部

入試方式

総合型選抜

出願要件

以下の①～②のすべてを満たす者

①合格した場合には入学の確約ができる者

②大学入学共通テストにおいて指定する教科・科目のすべてを受験する者

試験内容

■材料工学 教育プログラム
第1次選抜

書類選考（調査書、自己推薦書）

第2次選抜

面接試験

最終選抜

大学入学共通テスト

・数　学（数学Ⅰ・数学A）と（数学Ⅱ・数学B・数学C）

・理　科　物理、化学

・外国語　英語

 
■海洋空間のシステムデザイン 教育プログラム
第1次選抜

書類選考（調査書、自己推薦書）

第2次選抜

面接試験

最終選抜

大学入学共通テスト

・国　語

・数　学（数学Ⅰ・数学A）と（数学Ⅱ・数学B・数学C）

・理　科　物理

・外国語　英語

2-3.教育学部

入試方式

総合型選抜（学校教員養成課程）

出願要件

■共通
次の①～④を全て満たす者

①児童・生徒の育成に熱意を持つ者

②調査書の全体の学習成績の状況が 3.5 以上の者

③合格した場合には、本学に入学することを確約できる者

④小・中・特別支援学校等の教員就職を希望する者

 
■地域教員希望枠
①～④を全て満たし、かつ、次の⑤及び⑥を満たす者

⑤神奈川県内の教員就職を希望する者（出身地は問わない）

⑥高大接続活動として、本学教育学部又は神奈川県内の教育委員会が開講する「教職セミナー」等に参加し、受講したことを証明する書類を提出できる者、あるいは、神奈川県内の高等学校若しくは中等教育学校（後期課程）において「教職コース」等を履修し、単位を修得した者

 
■専門領域枠
①～④を全て満たし、かつ、⑦を満たす者

⑦高大接続活動として、全国の教員養成系大学・学部や教育委員会が開講する「教職セミナ ー」等に参加し、受講したことを証明する書類を提出できる者、あるいは、全国の高等学校 若しくは中等教育学校（後期課程）等において「教職コース」等を履修し、単位を修得した者、英語、美術、保健体育の各専門領域の志願者は、専門領域が求める提出書類等の要件を満たす者

試験内容

第1次選抜

書類審査（調査書等、自己推薦書、 高大接続活動記録）

小論文

第2次選抜

面接

 
大学入学共通テストはなし

2-4.都市科学部

入試方式

総合型選抜

出願要件

志望する学科が定める要件をすべて満たす者
■都市社会共生学科、環境リスク共生学科

① 合格した場合には入学の確約ができる者

② 大学入学共通テストにおいて学科の指定する教科・科目のすべてを受験する者

 
■建築学科

① 合格した場合には入学の確約ができる者

② 高等学校若しくは中等教育学校等で数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学Ａ、数学Ｂ、数学Ｃのすべてを履修した者及び履修見込みの者

 
■都市基盤学科

① 合格した場合には入学の確約ができる者

② 高等学校若しくは中等教育学校等で数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学Ａ、数学Ｂ、数学Ｃのすべてを履修した者及び履修見込みの者

③ 大学入学共通テストにおいて学科の指定する教科・科目のすべてを受験する者

 

※建築学科及び都市基盤学科で指定している科目の履修状況を確認するための書類を出願時または事前に提出する必要があり

試験内容

■建築学科以外
第1次選抜

書類選抜

・都市社会共生学科（自己推薦書、課題作文、調査書等）

・都市基盤学科（自己推薦書、調査書等）

・環境リスク共生学科（自己推薦書、調査書等）

第2次選抜

面接

大学入学共通テスト（指定教科・科目）

 
■建築学科
第1次選抜

書類審査（自己推薦書、調査書等）

実技試験

第2次選抜

面接（口頭試問及びプレゼンテーションを含むグループ面接）

大学入学共通テストなし

2-5.経営学部

入試方式

学校推薦型選抜

出願要件

次の1及び2に該当する者

1. 本学部において、大学教育を修めたい希望と学業に対する熱意を持ち、出身学校における学習成績概評がＡ段階（調査書の全体の学習成績の状況が 4.3 以上）に属し、 出身学校長が責任をもって人物、学力ともに優れていると認め推薦できる者
2. 合格した場合には入学の確約ができる者

試験内容

出願書類（推薦書、調査書、指導理由書）

小論文

面接

※大学入学共通テスト及び個別学力検査は免除

※掲載情報は一部抜粋になります。また、情報が変更されている可能性がございます。詳しくは、大学の公式ホームページ等をご確認ください。

総合型・学校推薦型選抜は、学部ごとに出願資格・試験内容が異なります。さらに一般入試のように過去問題集があるわけでもないので対策が難しい選抜方法となります。
 
では、どうすれば合格できるのでしょうか。
いくつかポイントをご紹介します。
 

ポイント①　対策は高校1年生から

総合型選抜や学校推薦型選抜の多くは、高校3年間の成績や生活態度、活動実績などを評価対象にしています。
 
そのため、高校3年生の夏に総合型選抜や学校推薦型選抜を希望しても志望校の出願条件を満たせていない、といったことが起こりえます。そしてこれは挽回したくてもできないものです。
 
大学進学を視野に入れている人は、どこの大学の選抜入試にも対応できるように入学時からいい成績をキープできるようにしっかりと勉学に励むことが大切です。
 
特に学校推薦型選抜では、出願資格として評定平均値の基準が明記されていることがほとんどです。定期テストの成績はもちろん、提出物や授業中の態度なども含めて、日頃からしっかりと取り組んでおきましょう。
 
また、部活動や課外活動などにも積極的に取り組み、自己アピールできるような内容を作っておきましょう。
 
活動に関しては、実績がなくても大丈夫です。どのように取り組んだか、何を頑張ったかをしっかりと伝えることが大切です。
 

ポイント②　志望校の傾向を把握する

面接や小論文にはっきりとした傾向はないと思われがちですが、大学側の求める人物というのはアドミッションポリシーに明確に描かれています。
 
横浜国立大学がどんな人物を求めているのかをしっかりと分析し、横浜国立大学に合わせた対策をすることが重要です。
 
パンフレットや先輩の体験談、オープンキャンパスなども積極的に活用し、横浜国立大学および志望する学部についてしっかりと理解しましょう。
 
アドミッションポリシーは学部ごとに定められている場合もあります。行きたい学部が明確になったら学部のアドミッションポリシーも確認しましょう。
 
また、志望分野に対する基礎知識は身につけておきましょう。関係のありそうな時事問題についても目を通しておくといいでしょう。
それらを落とし込み、論理的かつ自分らしい意見を伝えられるように練習を重ねましょう。
 

ポイント③　自己分析を行う

自分の強みや高校生活でなにを経験しなにを学んだかなど、自分についてしっかりと分析し、言葉（文字）にできるようになりましょう。
 
学力が問われる一般入試とは違い、総合型選抜、学校推薦型選抜ともに「自分自身を伝える力」が最も重要となります。
 
なぜ横浜国立大学の学部を選んだのか、将来どのようになりたいのか、そのために横浜国立大学で何を学びたいのかなども明確にしておくことが大切です。
 

ポイント④　学校や塾に頼る

総合型選抜や学校推薦型選抜の対策を一人で行うのはとても大変です。時には第三者の目線が必要な場合もありますし、面接の練習は一人ではできません。
 
普段の勉強は問題ないという人も、小論文や面接については選抜入試に対する知識がある人に頼るとよいでしょう。