千葉大学工学部・学科の入試情報・偏差値・受験対策

※本記事は2022年3月時点の情報です。最新情報は学校公式HPをご確認ください。

千葉大学工学部の受験対策

偏差値・難易度

千葉大学工学部の偏差値は学科によって異なりますが、55~65程度です。共通テストでは、7割前後得点することが合格の目安です。建築学科の難易度が高く、デザイン学科の難易度が低い傾向にあります。

入試の特徴・勉強のポイント

千葉大学工学部の入試について、前期は数学・理科(物理・化学)・外国語の4科目で行われます。後期は、学科によって数学・理科(物理)の2科目あるいは数学・理科(物理・化学)の3科目で行われます。総合工学科の一部のコースは前期のみとなっています。各科目の配点については、学科によって配点の高い科目が異なり、科目によって100点~400点となっています。
共通テストに対して個別学力検査の配点が高くなっています。また、指定の外国語検定試験で一定の成績を修めた場合、成績に応じて外国語を満点とし受験を免除、あるいは所定の点数が加算されます。
全体を通して標準レベルの出題となっているため、基本的な問題は解答できるようにしましょう。

 

千葉大学工学部の科目別傾向と対策

数学の傾向と対策

大問が5つ出題されます。学科によって問題数や指定される問題が異なります。範囲は数学IIIを含み、数学IIIの割合が高くなっています。全分野の知識に対する理解を問う問題構成です。確率・数列・三角関数・複素数平面・微積などが頻出となっています。証明問題が出るため、対策が必要です。

英語の傾向と対策

大問3題構成で、長文読解が2つと英作文が1つ出題されます。長文読解は文章が長いため、過去問演習で時間配分の練習を行いましょう。設問が英文になることもあり、注意が必要です。また、英作文は基本知識が問われるため、時制や文型を確実に身に付けておきましょう。

理科の傾向と対策

物理:大問6題のうち指定された3~4題を解答します。難易度は標準です。応用として論述問題や計算問題、グラフを描く問題が出ます。年度によっては分野の融合問題もあります。力学・電磁気は必出となっているため、これらを中心に学習するとよいでしょう。
化学:大問4~6題のうち指定された大問を解答します。理論化学・有機を中心として、満遍なく出題されます。構造決定や高分子化合物が頻出となっている他、天然高分子が出題される傾向にもあるため、幅広く対策を行いましょう。論述問題や計算問題については、問題演習を通して解答スピードを上げておきましょう。

 

千葉大学工学部基本情報

公式サイト

千葉大学工学部:https://www.f-eng.chiba-u.jp/

基本情報

創立年

1951年

生徒数

2,772人(2021年05月時点)

教育理念

広い視野に立った応用力のある技術者・研究者の育成

普遍的な基礎学力を養い、社会性を踏まえた倫理教育・工学基礎教育を施し、さらに、専門分野への足がかりとしての動機付け教育を実施します。倫理観や環境に対する十分な配慮、文化に関する深い理解、コミュニケーションやプレゼンテーション能力など幅広い教養と豊かな感受性を備えた人間形成は、技術者・研究者にとって必須です。これらに加え、広い意味での問題発見能力と問題解決能力およびデザイン能力の涵養に十分配慮した教育を行います。

 

個性豊かな教育・研究の創設と推進

個性豊かな千葉大学工学部ならではの教育・研究を推進するに当たり、伝統を大切にしつつも、常に、時代の要請に応え、社会をリードする新しい研究分野の創生に努めます。さいわい、本工学部には、東京高等工藝学校以来の伝統に培われた分野があります。私たちは、この伝統性・固有性を基底に据え、新たな独自性を積極的に築いていくことが肝要であると考えています。

 

社会・産業・地域と連携した教育・研究の推進

千葉大学工学部には、首都圏の一角、世界の窓口としての千葉県の新しい風土と対応した国際性の高い技術教育が求められています。また、日本が迎えつつある成熟社会においては、生涯教育・社会人教育は欠かすことができません。豊かな社会にあっては、より一層教養を高めようとする人間本来の向上心の発露から、再教育の必要性と要請が高まっています。このような社会のニーズに積極的に応えていくことは、私たち千葉大学工学部が担うべき大切な役目であると考えています。

引用元:千葉大学工学部

千葉大学工学部の特徴

千葉大学工学部は1921年に設立された東京高等工藝学校を前身としており、1949年に工芸学部として設置された後、1951年に工学部へ改称されました。学科は総合工学科の1学科で、9つのコースに分かれています。倫理観や環境への配慮、文化への理解、豊かな教養と感受性を持った技術者や研究者を育成しています。伝統を守りながら、常に新しい独自の教育や研究を創り出し、持続可能な社会の創造に向け、社会に役立つモノづくりを行っているのが特徴です。専門教育と学部を横断した教育により、専門性と幅広い視野を養うことができます。資格については、中学・高校の教員免許、毒物劇物取扱責任者の他、一級建築士・二級建築士・木造建築士・危険物取扱者(甲種)の受験資格、インテリアプランナー登録資格が取得可能です。また、JABEE技術士試験の一次試験免除、第一級陸上無線技術士の学科試験一部免除などもあります。

千葉大学工学部の学科情報

総合工学科

・建築学コース:JABEEの認定を受けたコースとなっており技術士の一次試験が免除されるほか、所定の科目を履修することで一級建築士試験の受験資格を得ることができます。カリキュラムは、設計・設備・構造・環境・生産・歴史など多岐にわたる学問領域で構成されています。

 

・都市工学コース:都市空間計画と都市基盤工学の2領域で構成されており、持続可能で豊かな都市を創造する能力を身につけることを目指します。工学的技術を幅広く学ぶとともに、現場での体験型演習や実験、少人数での実践的トレーニングなどを通して高い専門性を養います。

 

・デザインコース:幅広いデザインのあり方を学び、感性と知性を備えた多様なニーズに柔軟に対応できるデザイナー・デザイン研究者を目指すコースです。専門科目として、デザイン論や工業デザイン、環境デザイン、環境人間工学などが開講されています。

 

・機械工学コース:1年次に数学・物理学などの基礎科目を、2年次以降、機械工学体系の専門科目(材料力学、流体力学、制御工学など)を学び、さまざまな場で活躍できるプロの機械技術者・研究者を目指すコースです。

 

・医工学コース:医療・福祉・健康に寄与するための幅広い知識と高い実践力を有するエンジニアを目指すコースです。専門科目として、生体生理工学やプログラミング特講、データ構造とアルゴリズム、システム制御工学などが開講されています。

 

・電気電子工学コース:電気電子工学に関する基礎学問から先端的応用分野までの教育・研究を通し、新しい技術を創造できる学際的な素養を身につけることを目指します。専門科目として、電磁気学基礎、回路理論、制御理論、光エレクトロニクスなどが開講されています。

 

・物質科学コース:物理学および化学を基礎としつつ、物質の本質に迫り、工学的に応用できる能力を身につけることを目指します。3年次には、物理に重点を置く教育プログラムと、化学に重点を置く教育プログラムのいずれかを選択し、さらに専門性を高めます。

 

・共生応用化学コース:「バイオ」と「環境」をキーワードに新しい応用科目を学ぶコースです。共通基礎科目で化学・数学・物理学・生物学の基礎を身につけ、その後、化学および化学に関連する工学を幅広く修得できるような専門授業を履修します。3年次後半に配属される研究室には「バイオ機能化学領域」「環境調和分子化学領域」「無機・計測化学領域」「資源プロセス化学領域」などがあります。

 

・情報工学コース:数理や、コンピュータのハードウェア及びソフトウェア、セキュリティなど情報に関わる幅広い領域を体系的に学びます。専門教育科目群は、情報・数学・物理の基礎科目と、「情報数理」「ソフトウェア工学」「計算機・ネットワーク工学」「マルチメディア情報処理」「知的情報科学」の5本柱で構成されています。 

 

千葉大学工学部キャンパス情報

西千葉キャンパス

学部:本部・国際教養学部・文学部・法政経学部・教育学部・理学部・工学部
住所:〒263-8522 千葉市稲毛区弥生町1の33

 

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