群馬大学医学部に受かるには?入試情報・偏差値・受験対策

※本記事は2023年8月時点の情報です。最新情報は学校公式HPをご確認ください。

群馬大学医学部に合格するための受験対策

偏差値・難易度

群馬大学医学部の偏差値は、医学科が65.0程度、保健学科が47.5~50.0程度となります。大学入学共通テストでは、学科によって5.5~8割程度の得点率が求められます。2023年度一般選抜の受験倍率は、医学科が2.8倍(前期のみ)、保健学科は前期が2.6倍、後期が4.5倍となり、後期の志願倍率は10.9倍と非常に高くなっています。

 

入試の特徴・合格するための勉強のポイント

群馬大学医学部の入試は、特別選抜と一般選抜の大きく2種類となります。さらに一般選抜は、前期と後期の2日程実施され、大学入学共通テストと個別学力試験等を受験する必要があります(医学科は前期のみ実施)。個別学力試験等について、医学科は〈数学・物理・化学〉の学力試験と〈小論文・面接〉が課され、いずれかに不良のものがある場合は不合格となるため注意が必要です。また、志願者数が募集人員の3倍を超える場合、大学入学共通テストの成績により第1段階選抜を行い、その合格者を対象に個別学力試験等を実施する2段階選抜を行うことがあります。保健学科では、前期・後期とも〈小論文Ⅰ・Ⅱ〉が課されます。大学入学共通テストでは、両学科ともに5教科7科目の受験が必要です。必要科目などの詳細は必ず生徒募集要項を確認し、受験する選抜に合った対策を行いましょう。

 

 

群馬大学医学部の科目別傾向と対策

数学の試験傾向と対策

《2023年度一般選抜 前期日程》

・医学科

試験時間120分の大問5題構成で、出題範囲は数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・Bとなります。分野に偏らず幅広く出題されるため、苦手分野を作らないようにすることが大切です。数学的な知識、能力(計算力・数理的思考力)が備わっているかが問われるため、基礎知識をしっかりと身につけ、標準レベルの問題集や過去問など多くの問題で演習を重ねましょう。また、高得点での勝負となるため、計算ミスなどのケアレスミスをしないよう丁寧な解答を心がけることが重要です。

 

理科の試験傾向と対策

《2023年度一般選抜 前期日程》

医学科のみ物理・化学の2科目を受験します。試験時間は2科目合わせて120分です。

 

・物理

大問3題構成で物理基礎・物理の範囲から、例年、力学と電磁気が出題されます。全体的な難易度は標準レベルですが、問題数が多く、化学と合わせて120分で解答する必要があるため、試験時間に余裕はありません。基礎知識を身につけ、問題集や過去問などで演習を重ね、迅速に解答できるようにしっかりと対策をしておきましょう。また、全問を解き切る必要はないため、解ける問題から確実に解くことが大切です。

 

・化学

大問4題構成で化学基礎・化学の範囲から満遍なく出題されます。高分子が頻出となるため、重点的に学習しておきましょう。全体的な難易度はやや易~標準レベルのため、高得点での勝負となります。ケアレスミスをしないよう丁寧な解答を心がける必要があります。確実に得点するためには基礎知識が重要となるため、何度も繰り返し演習を行い、しっかりと知識を定着させておきましょう。

 

小論文の試験傾向と対策

《2023年度一般選抜》

〇前期日程

・医学科

試験時間90分で英語で書かれた文章を読み、設問4問に解答します。設問内容は、50字以内で説明する問題や、自分の考えを300字以内で述べる問題、対策案を提案し200字以内で説明する問題などが出題されます。英語と国語の能力が問われるとともに、医学の勉学に必要な理解力や思考力、文章表現力などの総合力が問われます。複数年分の過去問に取り組み、出題傾向や形式に慣れておくことが大切です。

 

・保健学科

小論文Ⅰと小論文Ⅱが課され、試験時間はそれぞれ90分です。小論文Ⅰは英文を読み日本語で答える形式で、論点を的確に理解、把握する能力が問われます。小論文Ⅱは大問1.2が必須、大問3はA~Cの中から2題を選択して解答します。文章を読んで説明する問題(50~200字程度)となり、物理、化学、生物などの基礎学力と理解度、自然現象を総合的に捉え考察する能力を問う問題が出題されます。出題傾向や形式に慣れておくためにも、複数年分の過去問に取り組むことが大切です。

 

〇後期日程

・保健学科

小論文Ⅰと小論文Ⅱが課され、試験時間はそれぞれ90分です。小論文Ⅰは大問2題構成で、どちらも文章を読んで解答する形式ですが、大問1は国語、大問2は英語の文章となっています。国語と英語の文章を正確に読み、筆者が述べている論点を的確に理解し論述する力が問われます。小論文Ⅱは大問3題構成で、文章を読み20~150字程度で述べる問題が10問出題されます。自然系を題材としており、理系の基礎学力と理解力、自然現象を総合的に捉え考察する能力が問われます。複数年分の過去問に取り組み、出題傾向や形式を確認しておきましょう。

 

面接の試験傾向と対策

《一般選抜 前期日程》

医学科のみ集団面接が課されます。医学を学び、将来、医学・医療に携わって社会に貢献する人材としてふさわしい人格、適性が評価されます。試験時間は25分で、面接員は複数となります。先生や家族の協力を得て、何度も模擬面接で実践的な練習に取り組むことが大切です。

 

 

群馬大学医学部基本情報

公式サイト

群馬大学医学部:https://www.gunma-u.ac.jp/faculty/facu001/g1818

 

基本情報

創立年

1949年

生徒数

1,417人(2022年5月1日現在)

教育理念

医学科は,医学と医療が自然科学の上に成り立ち,かつ社会の中で人を対象として行われるものであることを理解し,科学的知(Science),倫理(Ethics),技能(Skill)の3つの面(SES)にわたって生涯自己研鑽を続けることができる者であって,次の各号に掲げる人材の育成を目的とする。

(1) 医師にふさわしい倫理観と責任感を有し,医療チームの中で医師として適切な行動 をとることができ,他者と信頼関係を築ける者

(2) 医師,医学研究者,医学教育者又は医療行政担当者となるために必要な知識を身に 付けるとともに,新たな課題にも対応できる問題解決能力を修得した者

(3) 医学知識に裏打ちされた臨床と研究の能力を修得し,患者により良い医療を提供する能力と,医学や医療の発展に貢献する意欲を備えた者

 

保健学科は,人間として,保健医療の専門職として,確固とした倫理観と豊かな人間性を持ち,保健医療の各分野に求められる社会的使命を果たすことができる者であって,次の各号に掲げる人材の育成を目的とする。

(1) 保健医療の中核を担うために必要な専門的知識と技術を備え人間の尊厳を重んじる心を持つ者

(2) 保健医療の諸課題に対し柔軟な思考,的確な判断によって問題解決ができる者

(3) チーム医療を担う自覚を有し,関係する人々との相互理解と円滑な協働関係が築ける者

(4) 社会の多様性・グローバル化に対応できる自己開発力と意欲を持ち,人々の健康に貢献する者

 

引用元:大学の教育研究上の目的

 

群馬大学医学部の特徴

群馬大学医学部は、【医学科】と【保健学科】で構成されています。

【医学科】は、チーム医療の実際を学ぶ「早期体験学習」や、医学部附属病院・関連病院の各科で医療チームの一員として実際の診療に参加する「クリニカルクラークシップ」など参加型の教育に重点を置いています。また、学部生が在学中から基礎医学の研究を始める「MD-PhDコース」も設置しています。

【保健学科】は、WHO協力センターの指定を受けたチーム医療教育を行っています。〈看護学専攻〉〈検査技師科学専攻〉〈理学療法学専攻〉〈作業療法学専攻〉が設置されており、全専攻に高度な専門性を身につけるための修士及び博士課程を設置しています。

 

 

群馬大学医学部キャンパス情報

昭和キャンパス

学部:医学部

住所:〒371-8511 群馬県前橋市昭和町3丁目39の22

 

 

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