弘前大学医学部に受かるには?入試情報・偏差値・受験対策

※本記事は2023年9月時点の情報です。最新情報は学校公式HPをご確認ください。

弘前大学医学部に合格するための受験対策

偏差値・難易度

弘前大学医学部の偏差値は、学科や専攻によって異なり45.0~52.5程度となります。大学入学共通テストにおいては、5.5~8割程度の得点率が求められます。2023年度一般選抜の入試競争倍率は1.2~5.9倍で、前期(一般枠)の医学科が最も高くなっています。

 

入試の特徴・合格するための勉強のポイント

弘前大学医学部の入試は、一般選抜(前期・後期)、総合型選抜、特別入試の大きく3種類となります。一般選抜は前期日程のみで、大学入学共通テスト(5~6教科7~8科目)と個別学力検査等の受験が必要です。個別学力検査等では、医学科が総合問題と個人面接、心理支援科学科は英語が必須、国語と数学から1科目選択の計2科目、保健学科は専攻によって異なります。医学科で課される個人面接は、事前に提出する調査書と志望理由書を参考資料として実施し、得点が低い場合は不合格になることもあるため注意が必要です。配点は、大学入学共通テストの方が高めに設定されているため、重点的に学習しましょう。科目や配点の詳細、その他の入試については募集要項でしっかり確認しておくことが大切です。

 

 

弘前大学医学部の科目別傾向と対策

国語の試験傾向と対策

《2023年度 一般選抜前期(心理支援科学科)》

試験時間90分の大問3題構成で、現代文・古文・漢文から1題ずつ出題されます。現代文では、文章全体の論旨や論理展開を正確に把握し、それを自らの言葉で論理的に表現する力が問われます。漢字の読み書きや接続詞などの知識問題も含まれるため、確実に得点できるよう対策しておきましょう。古文・漢文では、基礎知識をもとに文章を正確に把握することが求められ、文章全体の論旨を問う問題や登場人物の言動・心情を問う問題など、さまざまな論述問題が出題されます。出題傾向や形式を把握するため、複数年分の過去問に取り組みましょう。

※人文社会科学部・教育学部と同様

 

数学の試験傾向と対策

《2023年度 一般選抜前期》

・保健学科(看護学専攻・理学療法学専攻・作業療法学専攻)/心理試験科学科

試験時間90分の大問3題構成で、数学Ⅰ・Ⅱ・A・B(数列・ベクトル)から出題されます。2023年度は大問1が指数関数・対数関数、大問2が場合の数と確率、大問3がベクトル・図形と計量に関する問題が出題されました。設問数はそれほど多くないため、苦手分野を作らないよう各分野ともバランスよく学習することが大切です。また、複数年分の過去問に取り組み、出題傾向や形式を把握しておきましょう。

※人文社会科学部・教育学部(技術専修・特別支援教育専修)・農学生命科学部と同様

 

・保健学科(放射線技術科学専攻)

試験時間90分の大問3題構成で、数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列・ベクトル)から出題されます。2023年度は大問1が分数関数の積分・関数の定積分、大問2が関数の微分・定積分を用いた図形の面積を求める問題、大問3が複素数の絶対値に関する問題が出題されました。設問数はそれほど多くないため、苦手分野を作らないよう各分野ともバランスよく学習することが大切です。また、複数年分の過去問に取り組み、出題傾向や形式を把握しておきましょう。

※教育学部(小学校コース・数学専修)・理工学部と同様

 

英語の試験傾向と対策

《2023年度 一般選抜前期(保健学科・心理支援科学科)》

試験時間90分の大問4題構成で、読解問題2題、会話文問題1題、英作文問題1題が出題されます。文章の内容を正確に理解し、その内容を的確にまとめ、自らの意見を論理的に述べる力が問われます。解答形式はすべて記述式で、日本語訳や日本語説明などが中心となります。英作文は、問いに対する自分の考えを100語程度の英語で記述する必要があります。単語の意味や文法、イディオムなどの基礎知識を身につけ、実際に書く練習を行いましょう。書いた文章は先生に添削してもらうことで、精度を上げておくことが大切です。

※人文社会科学部・教育学部と同様

 

理科の試験傾向と対策

《2023年度 一般選抜前期(保健学科)》

・物理(放射線技術科学専攻・検査技術科学専攻)

試験時間90分の大問3題構成で、解答形式はすべて記述式となります。物理基礎・物理のすべての範囲から出題されるため、苦手分野を作らないようバランスよく学習することが大切です。物理現象について記述した文章題を中心に出題され、解答に必要な物理法則を選択する判断力や論理的思考力、解答に至るまでの過程を記述する表現力が必要となります。複数年分の過去問に取り組み、出題傾向や形式を把握しておきましょう。

※教育学部・理工学部(数物科学科<数学選択>除く)と同様

 

・化学(検査技術科学専攻)

試験時間90分の大問4題構成で、解答形式はすべて記述式となります。化学基礎・化学のすべての範囲から出題されます。苦手分野を作らないようまんべんなく学習しましょう。化学の基本的な概念と原理・法則をしっかりと理解し、物質の構造や性質・反応を論理的に考察して記述する力が問われます。解答に至るまでの過程を、適切に記述する表現力の有無が重視されるため、しっかりと対策しておきましょう。

※教育学部・理工学部(数物科学科<数学選択>除く)・農学生命科学と同様

 

・生物(検査技術科学専攻)

試験時間90分の大問4題構成で、解答形式はすべて記述式となります。生物基礎・生物のすべての範囲から出題されるため、苦手分野を作らないようバランスよく学習することが大切です。生物学の知識や理解度、実験データや観察結果などの内容を的確に解釈する力、論理的思考力、判断力、表現力の有無が問われます。出題傾向や形式などを把握するため、複数年分の過去問に取り組みましょう。

※教育学部・農学生命科学と同様

 

総合問題の試験傾向と対策

《2023年度 一般選抜前期(医学科)》

試験時間120分の大問2題構成で、英語の文章や図表などの資料が与えられ、内容を正確に理解する力が問われます。教科書等で扱われていない初見の内容であっても、授業で学んだ知識を関連付けて、多面的かつ多角的に考察し、さらに、考察の過程や結論に至る根拠を自分の言葉で表現する力が必要となります。また、出題傾向や形式を把握するため、複数年分の過去問に取り組むと良いでしょう。

 

小論文の試験傾向と対策

《2023年度 一般選抜前期(保健学科)》

試験時間90分で、志望する専攻によって問題の内容が異なります。

 

・看護学専攻

与えられた文章と2つの図表を参考に、2つの設問に対して合計800字以内で記述する問題となります。課題文から著者の主張を正確に理解する能力や図表などのデータを化学的に分析する能力、保健医療従事者を目指すものとしてふさわしい倫理観を持ち、多角的かつ矛盾のない主張を分かりやすく日本語で表現する能力が問われます。

 

・理学療法学専攻

与えられた文章を読み、自らの意見を800字以内で記述する問題となります。医療・福祉を担う立場の人間として、障害者に対して必要な倫理観を持ち、地域社会とのつながりやその重要性をしっかり論じることのできる能力や、障害者スポーツ支援の効果を障害者と健常者の双方の視点から捉えて、課題解決に向けた提案ができる能力が問われます。

 

・作業療法学専攻

与えられた2つの図表を参考に、自らの考えを800字以内で記述する問題となります。資料の内容を正しく理解し、課題点を発見する能力や課題点に対する対処法を論理的に展開し、適切な日本語で表現する能力が問われます。

 

小論文の基本の書き方をマスターし、複数年分の過去問や保健医療分野の問題集で演習を重ねましょう。書いた文章は先生に添削してもらうことで、正しい言葉遣いや表現力を身につけることが大切です。

 

面接の試験傾向と対策

《2024年度 一般選抜前期(医学科)》

複数の教員と受験者1人による15分程度の個人面接となります。将来性や積極性、社会性、自己統制、信頼感が問われます。また、出願時に提出する調査書と志望理由書を参考資料として使用するため、書いた内容はしっかり頭に入れておきましょう。先生や家族の協力を得て、何度も模擬面接を行い、試験当日の緊張感に慣れておくことが大切です。

 

 

弘前大学医学部基本情報

公式サイト

弘前大学医学部

医学科:https://www.med.hirosaki-u.ac.jp/web/

保健学科:https://ghs.hirosaki-u.ac.jp/

心理支援科学科:https://www.cps.hirosaki-u.ac.jp/

基本情報

創立年

1949年

生徒数

1,670人(2023年5月時点)

教育理念

弘前大学医学部規程

(教育研究上の目的)

第 1 条の 3 学部は、高度な知識及び技術と科学的素養を身に付け、豊かな人間性をもって医学・医療に貢献する人材の育成を目的とする。

 

引用元:大学の目的、大学院の目的、各学部及び各研究科の目的

 

弘前大学医学部の特徴

弘前大学医学部は、【医学科】【保健学科】【心理支援科学科】で構成されています。 【医学科】豊かな人間性を持ち、高度で先端的な医療を実践できる医師および医学研究者を育成しています。早期臨床体験実習(1年次)や診療参加型実習が設置されており、6年次には医療過疎と言われる地域での医療実習が義務付けられています。 【保健学科】〈看護学専攻〉〈放射線技術科学専攻〉〈検査技術科学専攻〉〈理学療法学専攻〉〈作業療法学専攻〉の5つの専攻が設置されており、それぞれでチーム医療を支えるスペシャリストを養成しています。 【心理支援科学科】現代における多様なこころの問題を理解し、適切な支援ができる実践力を身につけた人材育成に取り組んでいます。『公認心理士』養成を想定した学士課程となっています。

 

 

弘前大学医学部キャンパス情報

本町キャンパス

医学科

住所:〒036-8562 青森県弘前市在府町5

 

保健学科・心理支援科学科

住所:〒036-8564 青森県弘前市本町66の1

 

 

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