日本医科大学医学部に受かるには?入試情報・偏差値・受験対策

※本記事は2023年7月時点の情報です。最新情報は学校公式HPをご確認ください。

日本医科大学医学部に合格するための受験対策

偏差値・難易度

日本医科大学医学部の偏差値は70.0程度で、大学入学共通テストにおいては8.5割程度の得点率が求められます。2023年度一般選抜の実質倍率は、前期試験が9.60倍、後期試験(大学入学共通テスト併用含む)が39.74倍と非常に狭き門となっています。

 

入試の特徴・合格するための勉強のポイント

日本医科大学医学部の入試は、一般選抜前期、後期、後期「大学入学共通テスト(国語)併用」、地域枠の大きく4種類となります。すべての日程で1次試験と2次試験が実施され、2次試験は1次試験合格者のみ受験可能となっています。前期・後期・地域枠では、1次試験が英語・数学・理科、2次試験が小論文と面接となっており、後期「大学入学共通テスト(国語)併用」はさらに大学入学共通テストで国語科目の受験も必要になります。理科は物理・化学・生物から2科目を選択して受験するため、自分の得意科目を考慮すると良いでしょう。

 

 

日本医科大学医学部の科目別傾向と対策

数学の試験傾向と対策

試験時間90分で、大問数や出題形式、難易度は年度によって異なります。数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・Bの各分野から出題されますが、特に近年は数学Ⅲが頻出です。確率、図形と方程式、極限、数列、空間ベクトル、複素数平面、2次曲線、微積分など出題範囲は多岐にわたるため、苦手分野を作らないようにバランスよく学習しましょう。出題傾向や形式を把握するために、複数年分の過去問に取り組むことも大切です。また、大問一つ一つの解答量や計算量が多いため、時間内にすべての問題を解ききるのは難しいかもしれません。解答に時間がかかりそうな問題は後回しにし、分かる問題からどんどん解き進めましょう。

 

英語の試験傾向と対策

試験時間90分で、大問数は年度によって異なります。大問数が少ない場合は長文読解問題の英文が長くなる傾向にあるため、解き始める前に大問数や全体の問題形式を確認しておくことが大切です。語彙・文法・イディオム、適語補充・正誤問題、自由英作文、長文読解問題などが出題され、英語の総合力が問われます。英文の難易度は標準レベルですが、設問はやや難度が高くなっています。基礎知識をしっかりと身につけた上で、複数年分の過去問に取り組み、出題傾向や形式、時間配分などを確認しておきましょう。

 

理科の試験傾向と対策

例年、試験時間は2科目合わせて120分となります。

・物理

大問4題構成で、総解答数は20問程度となります。力学、熱力学、波動、電磁気の各分野からバランスよく出題され、他の理科科目と比較すると、一部難度の高い問題も含まれますが標準的なレベルの問題が多い傾向にあります。解答形式は穴埋めによる記述式となります。計算問題や図解を加えながら解く問題も含まれるため、スピードと正確性を意識した演習を行いましょう。複数年分の過去問演習で、出題傾向や形式、時間配分などを確認しておくことも大切です。

 

・化学

大問4題構成で、高校化学の全範囲から出題されます。苦手分野を作らないようにバランスよく学習することが大切ですが、特に有機化学分野の脂肪族が頻出となるため、重点的に学習すると良いでしょう。他の理科科目と比較すると、難度の高い問題が多くなっています。反応式や構造式を答える問題や、実験に関する説明記述問題などが出題されます。限られた時間の中ですべての問題を解ききるのは難しいため、基本的な問題を確実に得点することを心がけましょう。

 

・生物

大問3題構成で、体内環境や細胞、遺伝情報、生殖・発生、分子生物など医学分野に関連した問題が出題されます。大問1.2では計算問題や知識問題、考察問題が頻出で、大問3は見慣れない複雑な実験考察問題となるため図表やグラフを読み取る力が必要となります。解答形式はすべて記述式となりますが、論述問題は少なく、大半が選択式と用語を答える問題です。難易度は実験考察問題に左右されますが、教科書や標準レベルの問題集で知識を身につけ、過去問演習で出題傾向や形式を把握しておくことが大切です。

 

 

日本医科大学医学部基本情報

公式サイト

日本医科大学医学部:https://www.nms.ac.jp/college/medicine.html

 

基本情報

創立年

1926年

生徒数

748人(2022年5月1日現在)

教育理念

愛と研究心を有する質の高い医師と医学者の育成

 

引用元:日本医科大学|建学の精神、学是、教育理念

 

日本医科大学医学部の特徴

日本医科大学医学部は、医療に関する高度な手法・技術の修得はもとより、ヒュ-マナイズド・ケアにも注目した全人的な医学教育を実践しています。『常に最も進んだ医学教育を提供すること』を済生学舎以来の伝統としており、「大学卒業時の姿」から逆算して教育を組み立てるアウトカム基盤型カリキュラムを取り入れています。ICTを駆使した未来型医学教育も推進しており、学生の「能動的学修」の具現化を図っています。すべての講義は収録されているため、時間や場所に捉われず視聴でき、何度でも復習することが可能となります。また、学生用電子カルテを導入しており、学生が自由に診療録を記載できるようになっています。

 

 

日本医科大学医学部キャンパス情報

千駄木校舎

住所:〒113-8602 東京都文京区千駄木1丁目1の5

 

 

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