大学入試情報・受験対策
香川大学医学部に受かるには？入試情報・偏差値・受験対策
※本記事は2023年8月時点の情報です。最新情報は学校公式HPをご確認ください。
香川大学医学部に合格するための受験対策
偏差値・難易度
香川大学医学部の偏差値は、医学科が62.5程度、臨床心理学科が52.5程度となります。大学入学共通テストでは、医学科が8割程度、看護学科が6割程度、臨床心理学科が7割程度の得点率が求められます。2023年度一般選抜（前期日程）の入試競争倍率は学科によって1.43～3.15倍となり、医学科が最も高くなっています。
入試の特徴・合格するための勉強のポイント
香川大学医学部の入試は、一般選抜と特別選抜の大きく2つの区分に分かれています。一般選抜は前期日程のみ実施され、大学入学共通テストと個別学力検査を受験する必要があります。個別学力検査の試験科目は学科によって異なり、医学科が〈数学・理科（物理・化学・生物から2科目）・英語〉の3教科4科目と〈面接〉、看護学科は〈面接〉のみ、臨床心理学科が〈国語・数学・英語（必須）〉から2教科2科目と〈面接〉が課されます。大学入学共通テストでは、5～6教科5～8科目の受験が必要です。また、入学志願倍率が医学科が4倍、臨床心理学科が5倍を超える場合、大学入学共通テストの成績と調査書の内容により第1段階選抜を行い、第1段階選抜の合格者を対象に個別学力検査を行う2段階選抜が実施されます。必要科目や配点等の詳細は、必ず募集要項で確認しておきましょう。
香川大学医学部の科目別傾向と対策
国語の試験傾向と対策
《2023年度一般選抜 前期日程》
・臨床心理学科
試験時間90分の大問4題構成で、現代文2題、古文1題、漢文1題のそれぞれ読解問題が出題されます。現代文は評論と小説から1題ずつで、それぞれ漢字の書き取り問題や説明問題が中心となります。古文は古文知識や現代語訳、説明問題など、漢文は漢字の読み方や現代語訳、書き下し文、説明問題などが出題されます。全体的な難易度は標準レベルとなるため、基礎となる語彙力をしっかりと身につけ、問題集や複数年分の過去問で演習を重ねましょう。
〈教育学部と同様〉
数学の試験傾向と対策
《2023年度一般選抜 前期日程》
・医学科
試験時間90分の大問4題構成で、数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A（場合の数と確率、図形の性質）・B（数列、ベクトル）の範囲から出題されます。中でも、微分積分や図形の性質、数列、ベクトルが頻出傾向にあるため、重点的に対策を行うことが大切ですが、幅広い単元からの出題となるため、他の分野の対策も怠らないようにしましょう。全体的な難易度は標準レベルですが、計算力が必要となる問題が多く、試験時間に余裕はありません。問題集や複数年分の過去問などで、しっかりと演習を重ねることが大切です。
・臨床心理学科
試験時間90分の大問5題構成で、大問1～3が必須、大問4.5はいずれかを選択して解答します。選択問題によって出題範囲が異なり、数学Ⅰ・Ⅱ・A・Bまたは数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・Bから出題されます。数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲはすべての範囲、数学Aは場合の数と確率、図形の性質、数学Bは数列、ベクトルが出題範囲となります。全体的な難易度は標準レベルのため、基本的な記述問題の対策をしっかりと行いましょう。
〈教育学部・農学部と同様〉
英語の試験傾向と対策
《2023年度一般選抜 前期日程》
・医学科／臨床心理学科
試験時間90分の大問3題構成で、長文読解問題が2題、自由英作文が1題出題されます。大問1は英問英答の読解問題、大問2は日本語で答える読解問題となり、設問数はそれぞれ10問と少し多めとなっています。読解力はもちろんのこと、文法を正しく理解しておく必要があります。英作文は、与えられた問いについて自分の意見を120語程度で記述します。全体的な難易度は標準レベルとなるため、語彙や文法、構文など基本的な知識を身につけ、問題集や複数年分の過去問で演習を重ねましょう。
〈教育学部・法学部・経済学部と同様〉
理科の試験傾向と対策
《2023年度一般選抜 前期日程》
・医学科
物理・化学・生物から2科目を選択して受験します。試験時間は2科目で180分です。
〇物理 大問5題構成で、5題のうち4題を選択して解答します。5題すべて解答することはできません。各大問は、力学、電磁気、波動、熱力学、原子とほぼ固定されています。苦手分野がある場合は、あらかじめ分野を絞って学習を行うのも良いでしょう。全体的な難易度は標準レベルですが、一部やや難しい問題も含まれます。基本事項をしっかりと押さえ、問題集や複数年分の過去問で演習を重ねましょう。
〈教育学部・創造工学部・農学部と同様〉
〇化学
大問5題構成で、化学基礎・化学の幅広い分野から満遍なく出題されますが、中でも高分子が頻出傾向にあります。設問形式は、知識を問う問題や計算問題、論述問題と多岐にわたります。全体的な難易度は標準レベルですが、一部応用問題や字数制限のある論述問題が含まれるため、対策が必要です。基礎から丁寧に学習し、標準レベルの問題集や複数年分の過去問などで演習を重ねましょう。
〈教育学部・創造工学部・農学部と同様〉
〇生物
大問5題構成で、大問1～3は必須、大問4.5は選択問題でどちらか1つを選択して解答します。両方解答することはできません。全体的な難易度は標準レベルですが、知識を問う問題やグラフ・表から読み取る問題、論述問題、実験考察問題などが出題されており、記述が多く試験時間に余裕はありません。細胞・代謝や反応・行動、生態、進化が頻出傾向にあるため、重点的な対策と他分野との関連を意識した学習を行いましょう。
〈教育学部・農学部と同様〉
面接の試験傾向と対策
《一般選抜 前期日程》
医学科では医師及び医学研究者としての適性を、看護学科では将来、看護・医療に従事する者としての適性を、臨床心理学科では心理援助者としての適性をみるために面接が行われます。先生や家族の協力を得て何度も模擬面接に取り組み、面接の雰囲気や緊張感に慣れておきましょう。
香川大学医学部基本情報
公式サイト
香川大学医学部：https://www.med.kagawa-u.ac.jp/
基本情報
創立年
1978年
生徒数
1,043人（2022年5月1日現在）
教育理念
・医学科
香川大学医学部医学科は、①幅広い教養と高い倫理観を備えた人間性豊かな医師・医学研究者、②自ら課題を探求し、それを解決できる高度な専門知識と技術、科学的思考力、判断力を備える医師・医学研究者、③地域に根差した医療人として地域医療に貢献し、地域における医学・医療の中核としての指導的役割を担うことができる医師・医学研究者、④国際交流や国際貢献のための幅広いコミュニケーション能力と国際的視野を持った医師・医学研究者を育成することを目指します。
・看護学科
香川大学医学部看護学科は、①生命の尊重を基本として、人間に対する高い倫理性と深い思考力をもった看護専門職者、②保健・医療・福祉の進展に柔軟に対応できる科学的判断力と専門技術を備えた看護専門職者、③幅広い視野をもち、地域保健医療や国際貢献の発展に寄与する看護専門職者を育成することを目指します。
・臨床心理学科
香川大学医学部臨床心理学科は、①人間に対する高い倫理性と深い思考力をもった人間性豊かな心理援助者、②自ら課題を探求し、それを解決できる基本的な専門知識と技能、科学的思考力と共感的理解力を備えた心理援助者、③多職種連携・協働ができる資質を持ち、心理援助の実践を通して地域住民の福祉の充実発展に寄与すると共に、心理援助の発展に貢献する心理援助者を育成することを目指します。
香川大学医学部の特徴
香川大学医学部は、【医学科】【看護学科】【臨床心理学科】の3学科で構成されており、3学科が連携しながら、人間性の豊かな医療人及び心理援助者、並びに医学、看護学及び臨床心理学の研究者を養成しています。
【医学科】1・2年次から「早期体験医学」や「行動科学とチーム医療」などの科目が設けられており、早期から地域医療やチーム医療を体験することができます。
【看護学科】高度な知識と技術を備えた看護師養成に向けた充実したカリキュラムを用意しています。また、主体的な学習への取組みと学習意欲の向上を図るため、アクティブラーニングを積極的に取り入れています。
【臨床心理学科】『心理学概論』や『早期体験学習』など他学科の学生と学ぶ機会も多く、「チーム医療」や「多職種連携」について学ぶことができます。学科と大学院のカリキュラムは、「公認心理師」に対応してます。
香川大学医学部キャンパス情報
三木町医学部キャンパス
学部：医学部
住所：〒761-0701 香川県木田郡三木町池戸1750-1
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