鹿児島大学医学部に受かるには?入試情報・偏差値・受験対策

※本記事は2023年8月時点の情報です。最新情報は学校公式HPをご確認ください。

鹿児島大学医学部に合格するための受験対策

偏差値・難易度

鹿児島大学医学部の偏差値は、学科・専攻によって異なり47.5~62.5程度で、医学科が大学内で最も高くなっています。大学入学共通テストにおいては、5.5~8.5割程度の得点率が求められます。2023年度一般選抜の競争倍率について、医学科の前期日程が4.17倍、後期日程が2.05倍、保健学科の前期日程が2.42倍、後期日程が3.57倍となっています。

入試の特徴・合格するための勉強のポイント

鹿児島大学医学部の入試は、一般選抜、総合型選抜、学校推薦型選抜、国際バカロレア選抜、私費外国人学部留学生選抜の大きく5種類となります。さらに一般選抜は、前期と後期の2日程実施され、どちらも大学入学共通テストと個別学力検査等を受験する必要があります。個別学力検査等について、前期日程では医学科が〈数学・理科(物理・化学・生物から2科目)・英語・面接〉、保健学科は〈理科(物理・化学・生物から1科目)・英語〉、後期日程では両学科とも〈小論文・面接〉が課されます(保健学科看護学専攻のみ募集なし)。大学入学共通テストでは、医学科と保健学科看護学専攻が5教科7科目、保健学科理学療法学専攻と作業療法学専攻が5教科6科目の受験が必要となります。詳細は必ず募集要項で確認し、複数年分の過去問に取り組み、出題傾向や形式に慣れておきましょう。

 

鹿児島大学医学部の科目別傾向と対策

数学の試験傾向と対策

《2023年度一般選抜 前期日程》

試験時間120分の大問5題構成で、大問3のみ3-1、3-2、3-3から1題を選択して解答します。数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・Bの範囲からバランスよく出題されており、数学Bでは数列とベクトルが、数学Ⅲでは微分積分と複素数平面が頻出となります。全体的な難易度は基礎〜標準レベルとなるため、教科書レベルの基礎を確実に押さえておきましょう。その後、標準レベルの問題集で演習を重ね、複数年分の過去問に取り組み、出題傾向や形式に慣れておくことが大切です。

※医学科のみ

〈理学部(数理情報科学プログラム/物理・宇宙プログラム/地球化学プログラム)・歯学部・工学部と同様〉

英語の試験傾向と対策

《2023年度一般選抜 前期日程》

試験時間90分の大問5題構成で、長文読解問題が2題、空欄補充形式の文法・語彙問題が1題、和文英訳問題が1題、自由英作文が1題出題されます。長文読解は説明問題が中心となっているため、記述量が多く時間配分に注意が必要です。文法・語彙問題は標準レベルとなるため、基礎から丁寧に学習しておきましょう。和文英訳と英作文は、合否を分ける重要なポイントとなります。しっかりと対策をして試験に挑むことが大切です。出題傾向や形式に慣れておくために、複数年分の過去問に取り組みましょう。

〈法文学部・教育学部・歯学部・共同獣医学部と同様〉

理科の試験傾向と対策

《2023年度一般選抜 前期日程》

医学科は、物理・化学・生物から2科目を選択して受験します。試験時間は2科目合わせて150分です。保健学科は、物理・化学・生物から1科目を選択して受験します。試験時間は90分です。

・物理

大問4題構成で、力学、電磁気、波動、熱力学の各分野から出題されます。全体的な難易度は標準レベルとなるため、教科書を中心に学習を行い、標準レベルの問題集で演習を重ねましょう。また、問題文中に「導け」「求めよ」などの記載がある設問では、答えだけではなく導出過程や説明内容なども採点の対象となるため、丁寧に記述する必要があります。複数年分の過去問に取り組み、出題傾向や形式、時間配分を確認しておくことが大切です。

 

・化学

大問5題構成で、理論分野、有機分野を中心に出題されます。全体的な難易度は基礎~標準レベルですが、一部難度の高い問題も含まれます。設問は、計算問題よりも記述問題の割合が高く、化学現象について正しく理解できるかが試されます。また、化学反応式や構造式を記入する問題も出題されます。教科書を中心に学習を行い、標準レベルの問題集で演習を重ね、複数年分の過去問で出題傾向や形式を把握しておきましょう。

 

・生物

大問4題構成で、基礎知識を問う問題と記述問題がバランスよく出題されます。あまり分野に偏りがないため、教科書の学習を中心に、基礎的な知識はバランスよく、早めにマスターしておく必要があります。その後、標準レベルの問題集、論述対策の問題集で演習を重ね、複数年分の過去問にも取り組み、出題傾向や形式を確認しておきましょう。

 

・地学

大問4題構成で、論述問題が多く出題されます。全体的な難易度は標準レベルとなるため、教科書を中心に学習を行い、基礎的な知識を確実に身につけておきましょう。また、用語を覚える際には、その用語について説明できるまで理解しておく必要があります。標準レベルの問題集や複数年分の過去問で演習を重ねましょう。

 

〈理学部・農学部・水産学部・共同獣医学部と同様〉

小論文の試験傾向と対策

《2023年度一般選抜 後期日程》

・医学科

試験時間90分で長めの課題文を読み、設問4問に解答します。本文の内容を適切に理解する読解力や、自分の考えを論理的に表現する論理的思考力、表現力が問われます。小論文の基本の書き方をマスターし、複数年分の過去問を活用して実際に書く練習を行いましょう。書いた文章は先生から添削を受けることで、小論文の精度を上げておくことが大切です。

 

・保健学科 作業療法学専攻/理学療法学専攻

試験時間90分で課題文を読み、設問2問に解答します。設問は、本文を読み感じたことを述べる問題、自分の考えを述べる問題となり、どちらも250字以上300字以内となります。本文の意図を正しく理解し、自分の問題として捉えられるか、さらに論理的思考力や独創性、表現力などが問われます。小論文の基本の書き方をマスターし、実際に書くトレーニングを行いましょう。

面接の試験傾向と対策

《一般選抜》

医学科は前期・後期日程とも、保健学科 作業療法学専攻と理学療法学専攻は後期日程のみ面接が課され、医療人としての適性及び能力が見られます。先生や家族の協力を得て、何度も模擬面接で実践的なトレーニングを行い、面接の雰囲気や緊張感に慣れておくことが大切です。

 

鹿児島大学医学部基本情報

公式サイト

鹿児島大学医学部:https://www.kufm.kagoshima-u.ac.jp/

基本情報

創立年

1955年

生徒数

1,182人(2022年5月時点)

教育理念

<医学部の教育目標>

医学部は、全人的医療を実践しうる医療人の育成並びに独創的研究を行える研究者及び優れた指導者の育成を目的とします。

引用元:医学部 3ポリシー

鹿児島大学医学部の特徴

鹿児島大学医学は、医師を目指すための【医学科】と、看護師・理学療法士・作業療法士を目指すための【保健学科】で構成されています。

【医学科】は、「アウトカム基盤型医学教育」を実践しています。また、入学直後から医学、医療を考え、医師という専門職に求められる態度、価値観等を学ぶ「プロフェッショナリズム教育」や、離島やへき地を含む鹿児島県全域で特色ある「臨床医学教育」を実施しています。

【保健学科】は、〈看護学専攻〉〈理学療法学専攻〉〈作業療法学専攻〉で構成されており、医療に必要な知識と技術が段階的に修得できるようなカリキュラムが編成されています。また、早期医療体験学習や、学外での臨地・臨床実習、離島医療実習など特色ある教育を実施しています。

 

鹿児島大学医学部キャンパス情報

桜ヶ丘キャンパス

学部:医学部・歯学部

住所:〒890-8544 鹿児島県鹿児島市桜ヶ丘8丁目35番1号

 

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