鹿児島大学理学部に受かるには?入試情報・偏差値・受験対策

※本記事は2023年8月時点の情報です。最新情報は学校公式HPをご確認ください。

鹿児島大学理学部に合格するための受験対策

偏差値・難易度

鹿児島大学理学部の偏差値は45.0程度で、大学入学共通テストにおいては、5.5~6.5割程度の得点率が求められます。2023年度一般選抜の競争倍率は、学部小計で前期日程が2.3倍、後期日程が2.67倍となっています。

入試の特徴・合格するための勉強のポイント

鹿児島大学理学部の入試は、一般選抜、総合型選抜、学校推薦型選抜、国際バカロレア選抜、私費外国人学部留学生選抜の大きく5種類となります。さらに一般選抜は、前期と後期の2日程実施され、どちらも大学入学共通テストと個別学力検査等を受験する必要があります。個別学力検査等について、前期日程ではプログラムによって試験科目が異なり、〈数学・英語・物理・化学・生物・地学〉から指定された科目を受験します。後期日程は、プログラム別の募集ではなく括り枠(2年進級時にプログラムを選択)となり、〈面接〉のみ課されます。大学入学共通テストでは、5教科7科目の受験が必要となります。詳細は必ず募集要項で確認し、複数年分の過去問に取り組み、出題傾向や形式に慣れておきましょう。

 

鹿児島大学理学部の科目別傾向と対策

数学の試験傾向と対策

《2023年度一般選抜 前期日程》

・化学プログラム/生物学プログラム

試験時間90分の大問3題構成で、大問1.2が必須、大問3は3-1、3-2、3-3から1題を選択して解答します。試験当日に問題を見て、自分の得意な問題を選択することができます。出題範囲は選択問題によって異なりますが、2次関数や微分積分、数列、ベクトル、確率など数学の全範囲を満遍なく学習しておくことが大切です。全体的な難易度は、基礎〜標準レベルとなります。基礎的な知識をしっかりと固め、出題傾向や形式に慣れておくためにも複数年分の過去問に取り組みましょう。

〈農学部・水産学部・共同獣医学部と同様〉

 

・数理情報科学プログラム/物理・宇宙プログラム/地球化学プログラム

試験時間120分の大問5題構成で、大問3のみ3-1、3-2、3-3から1題を選択して解答します。数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・Bの範囲からバランスよく出題されており、数学Bでは数列とベクトルが、数学Ⅲでは微分積分と複素数平面が頻出となります。全体的な難易度は基礎〜標準レベルとなるため、教科書レベルの基礎を確実に押さえておきましょう。その後、標準レベルの問題集で演習を重ね、複数年分の過去問に取り組み、出題傾向や形式に慣れておくことが大切です。

〈医学部・歯学部・工学部と同様〉

英語の試験傾向と対策

《2023年度一般選抜 前期日程》

試験時間90分の大問5題構成で、長文読解問題が3題、空欄補充形式の文法・語彙問題が1題、和文英訳問題が1題出題されます。長文読解は説明問題が中心となっているため、記述量が多く時間配分に注意が必要です。文法・語彙問題は標準レベルとなるため、基礎から丁寧に学習しておきましょう。和文英訳問題は対話形式の問題となり、しっかりと対策をして試験に挑むことが大切です。複数年分の過去問に取り組み、出題傾向や形式を確認しておきましょう。

※数理情報科学/物理・宇宙/化学/生物学/地球科学プログラムのみ

〈工学部・農学部・水産学部と同様〉

理科の試験傾向と対策

《2023年度一般選抜 前期日程》

プログラムによって選択科目が異なります。試験時間は各科目とも90分です。

 

・物理

大問4題構成で、力学、電磁気、波動、熱力学の各分野から出題されます。全体的な難易度は標準レベルとなるため、教科書を中心に学習を行い、標準レベルの問題集で演習を重ねましょう。また、問題文中に「導け」「求めよ」などの記載がある設問では、答えだけではなく導出過程や説明内容なども採点の対象となるため、丁寧に記述する必要があります。複数年分の過去問に取り組み、出題傾向や形式、時間配分を確認しておくことが大切です。

※物理・宇宙プログラム必須/地球科学プログラム選択

 

・化学

大問5題構成で、理論分野、有機分野を中心に出題されます。全体的な難易度は基礎~標準レベルですが、一部難度の高い問題も含まれます。設問は、計算問題よりも記述問題の割合が高く、化学現象について正しく理解できるかが試されます。また、化学反応式や構造式を記入する問題も出題されます。教科書を中心に学習を行い、標準レベルの問題集で演習を重ね、複数年分の過去問で出題傾向や形式を把握しておきましょう。

※化学プログラム必須/地球科学プログラム選択

 

・生物

大問4題構成で、基礎知識を問う問題と記述問題がバランスよく出題されます。あまり分野に偏りがないため、教科書の学習を中心に、基礎的な知識はバランスよく、早めにマスターしておく必要があります。その後、標準レベルの問題集、論述対策の問題集で演習を重ね、複数年分の過去問にも取り組み、出題傾向や形式を確認しておきましょう。

※生物学プログラム必須/地球科学プログラム選択

 

・地学

大問4題構成で、論述問題が多く出題されます。全体的な難易度は標準レベルとなるため、教科書を中心に学習を行い、基礎的な知識を確実に身につけておきましょう。また、用語を覚える際には、その用語について説明できるまで理解しておく必要があります。標準レベルの問題集や複数年分の過去問で演習を重ねましょう。

※地球科学プログラム選択

 

〈医学部・農学部・水産学部・共同獣医学部と同様〉

面接の試験傾向と対策

《一般選抜 後期日程》

面接では、志望動機についての質問を受け、自然科学に対する興味や関心、学習意欲などが評価されます。先生や家族の協力を得て、何度も模擬面接で実践的なトレーニングを行いましょう。

 

鹿児島大学理学部基本情報

公式サイト

鹿児島大学理学部:https://sci-kagoshima-univ.jp/

基本情報

創立年

1965年

生徒数

800人(2022年5月時点)

教育理念

<理学部の教育目標>

理学部は多様な科学的問題に対応できる「幅広い課題探求能力の育成」を図ることを目標とし、次のような人材の育成を目指します。

(1) 創造的で指導的な役割を担う専門的職業人として活躍できる人材

(2) 未知の課題に挑戦する研究者・技術者として活躍できる高度な研究能力を有する人材

引用元:理学部 3ポリシー

鹿児島大学理学部の特徴

鹿児島大学理学部は、理学科1学科制で、〈数理情報科学プログラム〉〈物理・宇宙プログラム〉〈化学プログラム〉〈生物学プログラム〉〈地球科学プログラム〉の5つのプログラムが展開されています。各プログラムの専門科目は2年次よりスタートし、さらに、3年進級時には、理数系の一般的かつ基礎的な素養と専門分野の知識と技能の修得を目指す〈一般コース〉と、一般コースの教育課程に加え、本格的な研究環境のもとで課題探求能力を深化させる〈理数教育プロジェクトコース〉のいずれかに分かれます。

 

鹿児島大学理学部キャンパス情報

郡元キャンパス

学部:法文学部・教育学部・理学部・工学部・農学部・共同獣医学部

住所:〒890-8580 鹿児島県鹿児島市郡元1丁目21番24号

 

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