奈良女子大学理学部に受かるには?入試情報・偏差値・受験対策

※本記事は2023年8月時点の情報です。最新情報は学校公式HPをご確認ください。

奈良女子大学理学部に合格するための受験対策

偏差値・難易度

奈良女子大学理学部の偏差値は、学科・コース・入試日程によって異なりますが47.5~52.5程度となります。大学入学共通テストにおいては、6.5~7割程度の得点率が求められます。2023年度一般選抜の入試競争倍率は0.9~2.9倍で、募集人員の少ない後期日程の化学生物環境学科が最も高くなっています。

 

入試の特徴・合格するための勉強のポイント

奈良女子大学理学部の入試は、一般選抜・学校推薦型選抜・総合推薦型選抜 探究力入試「Q」・私費外国人留学生入試の大きく4種類となります。一般選抜について、前期日程と後期日程の2日程実施されます。両日程とも、大学入学共通テスト(5教科7科目)と個別学力検査等の受験が必要です。個別学力検査等の内容は、前期日程が数学・理科・英語、後期日程の数物科学科が数学もしくは理科、化学生物環境学科が数学、英語となります。配点は、大学入学共通テストの方が高めに設定されているため、重点的に学習することが大切です。配点や科目の詳細、その他の入試方式については、募集要項で確認し、自分に合った入試方式を選択しましょう。

 

 

奈良女子大学理学部の科目別傾向と対策

数学の試験傾向と対策

《2023年度 一般選抜前期日程》

大問6題構成で、大問1~3の3題に解答します。数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列・ベクトル)の幅広い範囲から出題されるため、苦手分野を作らないようまんべんなく学習しておく必要があります。2023年度はベクトル、場合の数と確率、導関数を用いた関数の増減や極値、凹凸、極限、積分などに関する問題が出題されました。各分野の基礎知識をしっかりと身につけ、複数年分の過去問に取り組み、出題傾向や形式を確認しておきましょう。

 

英語の試験傾向と対策

《2023年度 一般選抜前期日程》

大問1が英文和訳問題、大問2が和文英訳問題、大問3が長文読解問題の大問3題構成となります。英文和訳問題は2問出題され、示されている具体例の内容を把握した上で的確に訳されているか、語彙力だけでなく、文系や構文、時制などを正確に捉えることができているかが問われます。和文英訳問題では、与えられた文章の内容を適切に把握し、標準的な英語の文法を用いて訳せているか、スペリングや句読法が正しいか、適切な語彙を用いた自然な英語になっているかがみられます。長文読解問題は4つの設問があり、1問は日本語による説明記述問題、残りの3問は和訳問題となります。本文の内容を正確に読み取る読解力が必要となります。単語の意味や文法、イディオムなどの基礎知識をしっかりと身につけておくことが大切です。全体的に記述量の多い問題となるため、時間配分にも注意しましょう。

 

〈文学部・生活環境学部・工学部と同様〉

 

理科の試験傾向と対策

《2023年度 一般選抜前期日程》

理科3科目から2科目を選択して解答します。各分野の基礎知識をしっかりと身につけ、複数年分の過去問に取り組み、出題傾向や形式を確認しておきましょう。

 

・物理

大問3題構成で、物理基礎・物理のすべての範囲から出題されるため、苦手分野を作らないようまんべんなく学習することが大切です。2023年度は電磁気(磁場中のコイルや電気回路)、光の性質(プリズム)、運動量保存則やエネルギー保存則などに関する問題が出題されました。解答形式はすべて記述式となります。計算問題も複数出題されるため、計算ミスなどのケアレスミスをしないよう注意しましょう。

 

・化学

大問3題構成で、化学基礎・化学のすべての範囲から出題されます。無機・有機・理論化学の幅広い範囲において、苦手分野を作らないようまんべんなく学習することが大切です。解答形式はすべて記述式で、説明記述や計算過程の記述が必要な問題も含まれるため、分かりやすく簡潔かつ論理的に述べる練習を行いましょう。また、課題文が長文となることもあるため、読解力も必要となります。

 

・生物

大問3題構成で、生物基礎・生物のすべての範囲から出題されるため、苦手分野を作らないようまんべんなく学習することが大切です。2023年度は酵素、植生と遷移、生物の環境応答などに関する問題が出題されました。解答形式はすべて記述式で、説明記述が大半を占めています。また、図示問題も含まれるため、さまざまな演習問題に取り組み、図示解答に慣れておくと良いでしょう。

 

 

奈良女子大学理学部基本情報

公式サイト

奈良女子大学理学部:http://www.nara-wu.ac.jp/rigaku/

 

基本情報

創立年

1953年

生徒数

606人(2023年5月1日現在)

教育理念

理学部は、高いレベルの基礎科学の教育・研究活動を通じて、広い視野にもとづく問題発掘・問題解決能力を持ち、次世代の課題にリーダーシップを発揮することのできる教養豊かな女性を育成することを目的とする。

 

引用元:国立大学法人 奈良女子大学|大学案内|教育研究上の目的

 

奈良女子大学理学部の特徴

奈良女子大学理学部は、【数物科学科】と【化学生物環境学科】の2学科制となっています。【数物科学科】は、〈数学コース〉〈物理学コース〉〈数物連携コース〉で構成されており、「数学」と「物理学」を学び、高度な科学的課題探求能力を身につけることを目指します。【化学生物環境学科】は、〈化学コース〉〈生物科学コース〉〈環境科学コース〉で構成されています。「化学」「生物科学」「自然情報学」を融合した学びを展開することで、物質や生命、それらをとりまく地球環境を総合的にとらえることのできる力を養成します。

 

 

奈良女子大学理学部キャンパス情報

キャンパス

住所:〒630-8506 奈良県奈良市北魚屋東町

 

 

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