早稲田大学文学部・学科の入試情報・偏差値・受験対策

※本記事は2022年3月時点の情報です。最新情報は学校公式HPをご確認ください。

早稲田大学文学部の受験対策

偏差値・難易度

早稲田大学文学部の偏差値は、およそ67.5~70.0となっています。共通テストでは、9割程度の得点が合格の目安となります。大学内での偏差値は標準ですが、人気が高くトップクラスの倍率を誇っています。

入試の特徴と勉強のポイント

早稲田大学文学部の入試は、外国語・地歴・国語の3科目で行われます。各科目の配点は外国語と国語が75点、地歴が50点です。英語4技能テスト利用試験は、出願資格としてTEAP・IELTS・英検、TOEFL、ケンブリッジ英検、GTECのいずれかの英語テストの基準スコア以上が必要です。入試問題の難度は非常に高く、過去問を解いて出題傾向を把握する必要があります。

 

 

 

 

早稲田大学文学部の科目別傾向と対策

国語の傾向と対策

国語は、大問4題で構成され、マーク式と記述形式の併用となっています。現代文は文章が長く内容が難しいため、必要なキーワードを正確に読み取り、かみ砕いて読解する力が必要となります。古文は非常に難度が高く、文学史が例年出題される傾向にあるため、しっかり対策を行いましょう。漢文は、設問数は少ないですが難度が高く、文の構造など基礎知識の習得が必要です。過去問演習や練習問題などを繰り返し行い、問題形式や傾向を把握しておきましょう。

英語の傾向と対策

英語は例年大問5題で構成され、解答形式はマーク式と記述式の併用となっています。大問1題の中に内容の異なる複数の長文が含まれているため文章量が多く、速読力が求められます。例年大問5では英語の要約文を作る問題が出題されています。本文中の表現が使用できないため、語彙力を身につけ自分の言葉でまとめる練習を行いましょう。

地歴公民の傾向と対策

日本史は例年大問6題で構成され、記述式の問題となっています。一部難問も含まれますが、標準レベルの問題が中心です。幅広い時代・テーマから出題されますが、中でも前近代史の比率が高いため、対策が必要です。他学部に比べて問題数が多いため、時間配分に気を付けて解ける問題から取り組みましょう。

 

世界史は例年大問8~9題で構成され、マーク式単答問題を中心に記述式問題も出題されています。幅広い時代から出題されますが、中国史を中心として東洋史がやや多く、政治史や美術史が頻出となっています。論述問題は語句と字数が指定された標準レベルの問題です。必ず過去問を分析し、対策しておきましょう。

 

 

 

 

早稲田大学文学部基本情報

公式サイト

早稲田大学文学部:https://www.waseda.jp/flas/hss/

基本情報

創立年

設置 1949年
改組 2007年

生徒数

2,842人(2021年05月時点)

教育理念

人間・世界を深く探り、言語・文学・表現の本質を解明し、人間・社会を歴史的に究明する。
豊かな学問的蓄積を受け止めて、新しい時代のなかで発展させるとともに、伝統的な学問体系をより洗練して確固たる学問として確立する。

引用元:早稲田大学 文学部 教育理念
 

早稲田大学文学部の特徴

早稲田大学文学部は、第一文学部と第二文学部の再編により、2007年に文化構想学部とともに新しく設立されました。多様な学問・文化・言語・価値観の交流を育み、地球社会に主体的に貢献できる人材を育成することを目的としています。1年次は必修基礎演習や基礎講義によって様々な学問を学び土台を固め、2年次に人文科学領域を網羅する18のコースの中から選択し専門的な学習を始めます。コースの中でも心理学コースの人気が高く、定員を超えた場合は1年次の成績より選抜されます。文化構想学部と外国語科目・講義科目を共通化した「ブリッジ科目」と呼ばれる履修可能な科目群が1,000以上あり、コースの枠を超えた学びが可能となっています。資格については、中学校・高等学校教諭(一種)・博物学芸員・司書・社会教育主事・社会福祉主事などが取得可能です。

 

早稲田大学文学部の学科情報

文学科

哲学コース

古代から現代にいたる哲学の諸領域に対応する15の演習と卒論演習が用意されており、世界や自己のあり方について、自主的かつ批判的に考察するコースです。

東洋哲学コース

インド・中国・日本を中心に、アジアの思想・宗教・倫理・文化を総体的に研究するコースです。日本思想や中国思想、印度哲学、また仏教や儒教など様々な領域について学ぶとともに、東洋の世界観・人間観・自然観などについても学ぶことができます。

心理学コース

社会的動物である人間について心理学・神経科学・生理学の手法を活用して多面的に研究を行います。専門領域を基礎から応用まで段階的に学ぶカリキュラムにより人間の意識と行動を科学的に探究するコースです。

社会学コース

環境・都市・産業・労働・家族・宗教など、社会学の幅広い分野を理論的・実証的に学ぶことで、人と社会の関係や社会生活のあり方について追究するコースです。

教育学コース

人間形成の現実・理念について深く学ぶことで、未来社会の教育の形と人間の可能性を探究するコースです。教育学の幅広い見識を養うことを目指し、地球規模で教育のあり方を研究する講義や、農業体験などを取り入れた演習、教育現場・地域でのフィールドワークなどバラエティーに富んだ科目が設置されています。

日本語日本文学コース

日本語・日本文学全般に関する豊かな見識と、専門的な知識を習得するための技術を身につけ、日本文化の過去・現在について考察し未来を創造する人になることを目指すコースです。古語から現代語に至るまでの日本語学の諸分野(文学・語彙・文法・音韻・方言など)と、上代から現代に至るまでの文学分野(散文・韻文)を見通すことのできる充実した科目群が配置されたカリキュラムとなっています。

中国語中国文学コース

中国語及び中国の歴史・文化的風土などを学ぶことで、社会が求める「中国の専門家」を目指すコースです。オンデマンド型授業と対面式授業の併用、またダブルディグリー・プログラムや海外研究インターンシップなどを通して、総合的かつ実践的な言語能力を身につけることができます。

英文学コース

英語力の向上、英文学の基礎となる背景知識、問題系、方法論の修得と理解を目指すコースです。所属する教員や科目数が多いため、伝統的な文学・英語学だけでなく英語教育や地域文化、大衆文化、比較文化、翻訳、英語の論文作成など英文学に関連する様々な学問分野について学ぶことができます。

フランス語フランス文学コース

実用的なフランス語の運用能力を養うとともに、フランス文学やフランス文化(美術・映画・演劇・歴史・社会など)を広く学ぶことができるコースです。2年次は全員共通の必修科目【フランス文学史の講義・3コマの演習(語学・文学・文化)】によって基礎固めを行い、3年次以降は語学・文学・文化の中からそれぞれの関心に合わせて講義や演習を自由に選択し、履修することが可能となっています。

ドイツ語ドイツ文学コース

ドイツ語の読解能力・実践的な能力を養うことで、多様なドイツ語圏(ドイツ・オーストリア・スイスなど)の文化を、ドイツ語を通して読み解くコースです。言語・文学・思想を基本とし、表象文化論・大衆文化論・都市文化論・ジェンダー文化論・メディア論など様々な文化研究の手法を学び幅広い研究を行います。

ロシア語ロシア文学コース

日本におけるロシア語・ロシア文学研究を牽引するコースです。ドストエフスキー、トルストイ、プーシキンなどの文学作品をもとに、当時の国民意識や世界情勢など作品を生み出す背景についても考察します。

演劇映像コース

日本の古典演劇から現代演劇、映像など非常に幅広い分野を対象領域としており、学生は2つの系統(演劇系・映像系)のどちらかに所属しそれぞれの理論や歴史を学びますが、2つの領域にまたがる横断的・複合的なテーマも学ぶことで、演劇・映像の多様性と本質を学ぶコースです。

美術史コース

日本・東洋・西洋の美術作品の意義・伝統・革新など様々な角度から考察するコースです。美術史の基礎知識や方法論、系譜を均等に学び、その後学生自らが選択したテーマを専門的に深めます。コース行事として美術館・展覧会見学(年5~10回程度)の実施や3年次には研修旅行が行われるなど、作品と触れ合う機会が準備されています。

日本史コース

日本列島に生きた人々の生活・文化・社会や諸外国との関係などについて、様々な資料を駆使しながら研究し、古代から現状に至るまで世界の中で「日本」がたどった歴史を多角的な視野から考察するコースです。2・3年次に、4世代(古代・中世・近世・近現代)の講義・演習をバランスよく履修し、幅広い知識や調査能力、思考力を身につけ、4年次にいずれかの時代を選択して卒業論文に取り組みます。

アジア史コース

中国を中心に、朝鮮半島や周辺地域を含めた「東アジア地域」についての歴史や文化を専門的に学び研究するコースです。現実に東アジア・日本間で起こっていることを正確に理解・把握し、考える力を身につけた学生を育成することを目的としています。2年次は、専門課程の第一段階として史料読解などの初歩的な訓練を行い、3年次では学生が独自に専門性を深め、4年次に卒業論文に取り組みます。

西洋史コース

史料に基づいて事実を正確に把握し、歴史的事象を考察・探究することにより、西洋を中心としたグローバルな知見を身につけ、世界に飛躍することを目指すコースです。古代(オリエント世界を含む)から近現代まで、さらに地域的にも広くヨーロッパ世界を網羅しており、学生は興味・関心に応じて自由に学習することが可能です。

考古学コース

文字記録だけではなく、人類が地球上に残した様々な時代の遺跡や遺物など物質資料を元に、人類の歴史の解明を目指すコースです。発掘調査に必要な測量や資料採取、遺物を復元する方法など基本技術の習得を目指します。

中東・イスラーム研究コース

中東・イスラームについて本格的・学術的に学ぶことができるコースです。中東地域だけでなくイスラームに関連する地域・テーマであればすべてが研究対象となり、文化研究や思想研究、人類学や歴史学など多様な研究手法を自由に選択することが可能です。また、アラビア語など中東の諸言語や欧米各国の言語の学習、留学も推奨されています。

 

早稲田大学文学部キャンパス情報

戸山キャンパス

学部:文化構想学部・文学部
住所:〒162-8644 新宿区戸山1-24-1

 

 

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