漢字には2つ以上の漢字を組み合わせて1つの意味を持つ漢字があります。

例えば、

「日」と「青」を組み合わせて「晴」

「口」と「未」を組み合わせて「味」

などのような漢字です。

 

中には季節のつく漢字もいくつかあります。

今回は、「春」がつく漢字をご紹介します。

 

「椿」「鰆」

 

「春」がつく漢字として、比較的思いつきやすいものはこの2つだと思います。

 

漢字 読み方 意味
椿 音:チン、チュン

訓:つばき

チャンチン。センダン科の落葉高木。

つばき。ツバキ科の常緑高木。

音:シュン

訓:さわら

さわら。サバ科の海水魚。

 

 

椿は「木」と「春」を組み合わせた漢字で日本原産の植物であり、日本を代表する花木の一つです。

同じ「椿」という名前の植物でも日本と中国では別の種類を表していて、日本では1年中緑の葉をつけ、赤や白、ピンクなどの花を咲かせる常緑樹です。

中国では初夏に白く小さな花をつけるチャンチンという落葉樹を表します。

冬から春にかけて花を咲かせる春を代表する植物のため、中国ですでに使われていたこの字を借りたといわれています。

 

 

 

は「魚」と「春」を組み合わせた漢字で春を代表する出世魚でもあります。

体長50cm前後のものを「サゴシ」、60cm前後のものを「ヤナギ」、それ以上のものが「サワラ」と呼ばれ、大きなものだと全長1mを超えるものもあります。

5月から6月の産卵期に向けて春先から回遊してくる「春告げ魚」としても有名なため「春」の漢字を使って作られたともいわれています。

また別の漢字もあり、その細身の体形から「狭腹」や「小腹」、「馬鮫魚」と書くこともあります。

 

「春」のつく漢字は全部で24種

椿と鰆の他に「春」がつく漢字は調べたところ22種ありました。

見慣れない漢字もありますが紹介するので見てみてください。

 

漢字 読み方 意味
音:シュン

訓:みだ(れる)、おろ(か)

おろか。頭の動きがにぶい。物分かりが悪い。

みだれる。まとまりがなくなる。うごめく

音:シュン

訓:うごめ(く)、おろ(か)

うごめく。虫がもぞもぞと動くさま。おろか。

無知でにぶいさま。道理をわきまえないさま。

音:シュン 富む。豊か。よろこぶ。たのしむ。喜び楽しむ。

うごめく。もぞもぞと動くさま。

音:シュン 豊かであるさま。豊かな富。
音:シュン 豊かであるさま。豊かな富。
音:シュン、セン 背く。たがう。食い違う。混ざる。乱れる。

入り混じる。

音:シュン 人名に用いる字。
音:チュン 玉の名。
音:シュン 竹の名。
音:シュン

訓:さわら

さわら。サバ科の海水魚。
音:ツイ、ズイ
音:チュン
音:シュン
音:シュン
音:シュン
音:シュン
音:シュン
音:シュン
音:シュン
音:シュン
音:シュン
音:シュン

 

見たことがある漢字はありましたか?

日常生活の中ではあまり言葉としては使いませんが、小説などでは比較的使われる漢字としては「蠢く」(うごめく)だと思います。

「春」と「虫」2つを組み合わせた漢字で、「春」は草木を表しており、「虫」2つは虫だけでなくあらゆる生き物を表しているといわれています。

 

読み方に関しては形声文字(意味を表す部分と音を表す部分を組み合わせて作られた文字)のため、「春」という音を表す部分から「シュン」と読む漢字が多くありました。

ほとんど日本では使われていない漢字ばかりで意味についても分からないものが多くありました。

気になる方は自分でも調べてみてはどうでしょうか。

 

その他の季節のつく漢字

「春」以外の季節のつく漢字も調べてみました。

「夏」がつく漢字は4種あります。

意外にも少ないですね。

 

漢字 読み方 意味
音:カ

訓:えのき、ひさぎ

ノウゼンカズラ科の落葉高木。
音:サ

訓:か(れる)、

しわが(れる)

かれる。しゃがれる。しわがれる。声がかすれる。声がかれる。
音:カ

訓:いえ

いえ。おおきな家。
音:カ

訓:いえ

いえ。おおきな家。

 

次は「秋」がつく漢字で37種あります。

いくつかご紹介します。

 

漢字 読み方 意味
音:シュウ

訓:かじか、いなだ、

どじょう

カジカ科の淡水魚。
音:シュウ、ショウ

訓:くわ、すき

土をけずる農具。土を耕す農具。
音:シュウ

訓:うれ(い)、うれ(える)

心配する。思いなやむ。なげき悲しむ。心配。

さびしさ。わびしさ。

音:シュウ

訓:はぎ

よもぎ。くさよもぎ。ひさぎ。あかめがしわ。
音:シュウ

訓:な(く)

小さな声ですすり泣く。小さい子どもの泣き声。

鳥や虫などの鳴き声。

音:シュウ、ショウ

訓:さび(しい)

さびしい。うれえる。心配そうな顔つきに変わる。緊張して表情が引き締まる。
音:シュウ

訓:いしだたみ、しきがわら

いしだたみ。平たい石を地面に敷き詰めた所。

しきがわら。地面に敷き並べるかわら。

音:シュウ

訓:しりがい

牛馬のしりにかけるかわひも。

 

最後に「冬」がつく漢字で35種あります。

こちらもいくつかご紹介します。

 

漢字 読み方 意味
音:シュウ

訓:お(わる)、お(える)、

し(まう)、つい(に)

おわる。おわり。おしまいにする。すませる。

最後。果て。死ぬ。命がつきる。ついに。とうとう。

どうしても

音:シュウ

訓:ひいらぎ

ひいらぎ。モクセイ科の常緑高木。

中国で芭蕉に似た木の名。

音:トウ

訓:うず(く)、うず(き)、

いた(む)

うずく。いたむ。うずき。いたみ。

ずきずきする痛み。

音:トウ

訓:ふき

ふき。キク科の多年草。食用。

草の名。苣苳は冬に生える草の一種。

音:シュウ

訓:いなご、きりぎりす、

はたおりむし

いなご。きりぎりす。はたおり虫。虫の名。
訓:このしろ このしろ。ニシン科の海水魚。

こはだが成長したもの。

音:トウ 釣り具。釣り針。
音:トウ 太鼓の音。太鼓の音の鳴り響くさま。

 

春夏秋冬で共通してつくものとしては「木」で植物の名前として用いられています。

「魚」は夏だけ漢字がないので、新しい漢字としてどの魚の名前がふさわしいかを考えてみるのも面白いと思います。

 

まとめ

季節のつく漢字を紹介してきましたが皆さんどのくらい知っていましたか?

中学校までに習う漢字は2,136字です。今回紹介した漢字はその中に含まれていないものが多いので初めて見たという漢字もあるかもしれません。

今回は季節のつく漢字でしたが、漢字はまだたくさんあります。色々な漢字を調べてみるのも面白いのではないでしょうか。

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