覚えておきたい動詞の五段活用の基本
国語の中で皆さんが苦手とする傾向があるのが「文法」です。
「学校のテストや模擬試験で文法の範囲が苦手でなかなか高得点が取れない。」
「小学生のころは国語の文法は得意であったのに覚える量が多くなってきてわからなくなってしまった。」
などということはありませんか?
「覚えることが多いので面白くない。」
「専門用語でなにがなんだかわからない。」
などの声もよく聞こえてきます。
とはいうものの文法は一定の規則さえ理解してしまえば簡単です。
今回は文法に苦手意識のある方必見!覚えておきたい動詞の五段活用の基本についてご紹介します。
文法とは
「文法」の意味は 文章を構成するきまりや規範のことです。
その中で品詞とは、文法の性質のうえから分類した単語のグループのことを言います。
品詞は大きく自立語と付属語の2つに分かれています。
自立語とは、単独で文節になれる単語であり、反対に単独で文節を作れず、常に自立語のあとについて文節を作る単語を付属語といます。
品詞の種類
すべての品詞を紹介します。
活用のある自立語
動詞
活用がある(用言)物事の動作・作用・存在を表す単語です。
言い切りの形が「ウの段」で終わります。
例 「遊ぶ」
形容詞
活用がある(用言)物事の性質・状態を表す単語です。
言い切りの形は「い」で終わります。
例「寒い」
形容動詞
活用がある(用言)物事の性質・状態を表す単語です。
言い切りの形は「だ・です」で終わります。
例「元気だ」
活用のない自立語
名詞
活用がなく主語になります。
人の名前や物事(体言)を表す単語です。
例「川・富士山」
副詞
活用がありません。
主として用言を修飾する単語(連用)です。
副詞は、①状態の副詞・程度の副詞・陳述(呼応)の副詞3種類があり、程度の副詞は名詞や他の副詞を修飾することもあります。
例「はっきり」「かなり」「決して」
連体詞
活用がありません。
連体修飾語だけになる単語です。
用言を修飾(連用)
例「いわゆる」
接続詞
活用がありません。
文と文、文節と文節などをつなぐ単語です。
例「そして」
感動詞
活用がありません。
感動・呼びかけ・応答・あいさつなどを表す単語です。
意味が1つで完結した独立語になるります。
例「あら」「こんにちは」
活用のある付属語
助動詞
活用があります。
用言や体言に意味を添える付属語です。
活用のない付属語
助詞
活用がありません。
言葉に意味を肉付けする語です。
以上のように、全部で10種類の品詞があります。
品詞を分類するような問題がテストではよく出ますので必ず覚えておきましょう。
活用とは
今回は10種類の品詞の中からタイトル通り「動詞」に絞り説明をしていきます。
動詞とは、上記の通り、活用がある(用言)物事の動作・作用・存在を表す単語です。
言い切りの形がウの段で終わるもののことを言います。
「飲む」を例に挙げて考えて見ましょう。
活用「飲む」という動詞はが、使い方によって「飲ま」「飲み」「飲む」「飲む」「飲め」「飲も」のように変化します。
これを動詞の活用と言います。
活用形は、未然形・連用形・終止形・仮定形・命令形の六つがあります。
動詞はその活用の種類によって次の五種類に分けられます。
正格活用…五段活用・上一段活用・下一段活用
変格活用…カ行変格活用・サ行変格活用
最も多いのが五段活用です。
語尾が五十音図の「ア・イ・ウ・エ・オ」の各段の言葉で活用します。
活用の種類は後ろに「ナイ」をつけて見分けることができます。
五段活用の例(飲む)
以下の3つは忘れがちなので、気を付けるようにしましょう。
・五段活用の未然形には二つの形がある
・動詞の活用は普通同じ一行の中で行われる。(「笑う」のように二行にまたがるものもある)
・「略する」などはサ行変格活用だが、「略す」の形で五段活用としても使われることがある
活用形の見分け方
あとに続く言葉を覚えているだけで簡単に見分けることができます。
後に続く言葉はこちら~
未然形 ナイ・ヌ・セヌ・サセル・ウ・ヨウ
連用形 マス・タイ・ナガラ・テ・デ・タ・ダ
終止形 。(言い切りの形)
連体形 トキ・コト・ノニ・ノデ・ノヨウダ
仮定形 バ
命令形 命令の形
学校などでは後に続く言葉を二・三個ずつしか覚えるように指示はされませんが、上記の表をすべて覚えているとある程度の応用問題も解くことができます。
後ろに体言(名詞)がくる場合は必ず連体形になるのでそれも一緒に覚えておいてください。
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音便とは?
五段活用の動詞の連用形は発音の変化をします。
これを音便と言います。
種類は次の三種があるので必ず覚えましょう。
イ音便
「い」の」形となる―書きた→書いた
促音便
詰まる音になる―取りた→取った
撥音便
はねる音になる―読みた→読んだ
まとめ
五段活用の基本はご理解いただけたでしょうか?
「少しでも苦手意識がなくなった。」など感じていただけたら幸いです。
文法は定期テストや入試問題で出題されることが多くあります。
テストで文法問題の配点はそれほど高くはないですが、1点の差で泣く人はたくさん出てくると思います。
入試では1点でも多ければ合格ですし、1点でも足りなければ不合格になります。
しっかり学習をすれば点数の取りやすい範囲になりますので1点1点大事に勉強していきましょう。