理学部では何を学ぶ?学科や取得できる資格、就職先について解説
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こんにちは!オンライン家庭教師WAMです(^^)/
 
今回は【理学部】ついてお話します。
 
一言で理学部と言っても何を勉強するんだろう?
研究には興味あるけど、理学部に行けばいいのかな?
「理学部」とはどういう学部なのか、意外とイメージがつかない人も多いはず…。
 
今回は、そんな謎多き「理学部」についてご紹介していこうと思います!
 

理学部では何を学ぶ?

理学部とは、いわゆる「理科」を学ぶところです。
高校の授業で学ぶ「化学」「生物」「物理」「地学」の延長線上になりますが、専門性が全く違います。
実験器具や実験施設もより専門的になるのでワクワクしますね!
 
自然科学の全般的な基礎知識・技術を学ぶことで、研究に必要な観察力・想像力を身につけ、最終的には学んだ知識を用いてもっと新しいことを研究していきます。
その分野は多岐にわたり、想像しやすい「化学」「物理」「生物」「地学」のほか、「数学」においても自分の興味のある分野で研究することができます!
 

理学部で「数学」も学べるのはちょっと意外でしたか?

学ぶこと

入学してすぐに研究ができるわけではありません。
まずは、基本的な知識を身につけていきます。
研究したい分野が決まっていたとしても、最初は幅広く知識を身につけます。
 
化学、物理、生物、地学、数学…。
この中に苦手な科目がある人も多いのでは?
 
大学によって科目の取り方は異なりますが、どの大学でも幅広く知識を身につける必要があります。
興味がない科目でも、実際に勉強してみると意外と楽しいかもしれないですよ?
幅広く学んだことが、後々役に立つのは確かです!
 
その後、専門分野の勉強が始まります。
ここから一気に実験や専門知識の授業が増え、『理学部っぽさ』を実感するでしょう。
 
大学によって専門的に研究している分野が微妙に異なってくるため、大学を調べる際は、研究内容まで調べておくことをオススメします。
『この研究がしたい!』という気持ちは、受験勉強のモチベーションにも繋がるはずです。
 
大学での勉強を『もっと深めたい!』『もっと研究したい!』という人は大学院進学という選択肢があります。
大学院では、学部より研究の専門性も高まり、自分の興味のある分野に没頭することができます。
中には、世界レベル水準の研究をしている教授のもとで研究できることも!
理学部の人は研究活動に積極的なこともあり、大学院に進学する人が多くなっています。

理学部の主な学科

理学部に設置されている学科の一部をご紹介します。
大学によって様々な学科が設置されているため、志望する大学の理学部にどのような学科があるか確認してみてください。

数学科

数学の理論や定理について深く学びます。
線形代数学や微分積分学などの基礎分野から代数学・幾何学・解析学・統計学などの主要分野、確率論やコンピュータサイエンスなどの応用分野、組合せ論やリー代数、非可換幾何学などの専門分野まで、幅広く学びます。

物理学科

自然界の物理現象を理論的に解明し、実験を通じてその理論を検証することで、物事の本質を理解することを目指します。
力学や電磁気学、熱力学、量子力学などの物理学の根幹となる基礎理論を学んだ後、宇宙物理学や素粒子物理学、相対論、超伝導などのより専門的な分野についての研究に取り組みます。

化学科

物質の構造や性質、反応について学びます。
物理化学や無機化学、有機化学、生物化学を中心に学習し、学年が上がるごとにより専門的な内容を学びます。
また、実験が非常に重視されているため、基本的な実験から専門的な実験まで、実際に手を動かしてその技術を習得します。

生物学科

生物の構造や機能、進化などについて研究します。
分子生物学や生化学、集団遺伝学、生態学、進化生物学、人類学など学問分野は幅広く、バイオテクノロジーや医療分野での応用が多くなっています。

地学科

地球の構造や歴史、地質現象について学びます。
地質学や地球物理学、気候変動、水の循環、環境問題など学問分野は多岐にわたり、地球や地球環境に関する幅広い知識と技術を得ることができます。
 

理学部に向いているのはこんな人

能力
まず初めに言っておきたいことは、高校までの勉強で「理科」が苦手だった、だから理学部には向いていない、とは言えないということです。
逆を言うと、大学受験勉強で「理科」が得意だからと、何となく理学部を選ぶのこともあまりオススメできません。
 
なぜなら、大学の勉強は高校の勉強の延長線上ではありますが、全く異なるものだからです。
入学後に『全然興味ない!』『しっくりこない!』となったとしても、その時点ですでに手遅れなことも…
《好きこそものの上手なれ》ということわざもあるように、あくまでも「自分の興味」を第一に考えることが大切です!
 

性格
「ものの原理をとことん突き詰めることが好きな人」
「日常のなぜ?をたくさん感じる人」
「実験や研究が好きな人」
こんな人が理学部に向いていると思います。
 
逆に、
「何か新しいものを作り出したい」
「知識を生かして何かに役立てたい」
そんな人は、理学部もいいのですが工学部についても調べてみることをオススメします。
工学部にも化学・物理系の学科がありますし、「生物資源」を生かした研究を行っている学科もあります。
教科だけで考えるのではなく、『“基礎”を研究しているのか?』『“応用”を研究しているのか?』についても着目してみてください。
 

志向
理学部の根底の考え方は、基礎をとことん突き詰めてその原理を解明することです。
「どうやってこの原理が発見されたのだろう」といった疑問を解決することが目的です。
世の中の素晴らしい発見の根底には「理学部」での基礎研究が関わっています!
そのため、世の中の当たり前を当たり前と思わず、疑問をもって突き詰められる人は理学部のセンスがあると言えます。
 

理学部で取得できる資格

理学部で取得することのできる資格の一部をご紹介します。
大学や学科によって取得できる資格が異なるため、注意しましょう。

甲種危険物取扱者

消防法に定められているすべての危険物の取り扱いと、保安監督業務ができる国家資格です。
化学に関する学科等を修めて卒業あるいは化学に関する授業科目を15単位以上修得することで受験資格を得ることができます。

毒物劇物取扱責任者

毒物劇物の製造・販売、研究などを行うために必要な資格です。
応用化学に関する学科を修了した者か都道府県が実施する毒物劇物取扱者試験に合格することで得ることができます。

教員免許状

所定の科目・単位を修得して卒業し、各都道府県教育委員会に教員免許状の授与申請を行うことで取得できる資格です。
たいていは中学校教諭一種免許状(理科・数学)と高等学校教諭一種免許状(理科・数学)を取得することができます。
 

理学部卒業後の主な就職先

主な就職先は、理学部だからといって研究職ばかりではありません。
卒業後の進路も、様々な可能性を秘めています。
ここでは理学部の将来について、いくつかご紹介していきます。

大学院進学

文系と理系どちらも含めた大学生の大学院進学率は、およそ12%にとどまっていますが、理学部の大学院進学率は、およそ40%!!
旧帝大などの上位の大学では、もっと大学院進学率が高くなっています。
それだけ研究に対して積極的に取り組もうという人が多いのです。
 
基礎的な授業を1・2年次で行い、2年次後半から3年次にかけて応用的な知識について学んで…
それではいつ研究できるのか?
大学のカリキュラムにもよりますが、研究室に所属して研究をし始めるのは、基本的には3年次前半もしくは後半になってからです。
学部卒も検討する場合、そこからさらに就職活動にも時間を割く必要があり、研究する時間を十分に確保することができません。
 
そのため研究意欲のある人は、不完全燃焼に終わってしまいます。
だから研究するために大学院へ進む人が多いのです。

一般企業の研究職、開発職(学部卒業後、大学院卒業後)

人気の職種として、メーカーなどの研究職が挙げられます。
学生時代に研究していた分野のメーカーだけでなく、学生時代の研究とは全く違った分野のメーカーに就職する人も多いです。
研究をしてきた人材は、製品開発や安全性試験など幅広い分野で求められます。
上手くいけば、学生時代に興味のあった分野を仕事にすることができますね。

教師、塾講師(学部卒業後、大学院卒業後)

意外と多いのが教育関連の仕事です。
数学・生物等の先生に、出身学部を聞いてみてください。
理学部出身の先生も多いはずです。
好きなことに関わりながら、自分の知識を生かすことができますよね。
近年、教育需要は高まっており、教職に就く人も増えています!
また、予備校や学習塾の講師も人気の仕事になっています。
 

理学部がある大学一覧

理学部がある大学を一部ご紹介します。
大学によって学べる内容にも違いがありますので、理学部に進む場合は、たくさんの大学を比較して自分にあった大学を選ぶようにしましょう。
 
東京理科大学
立教大学
東海大学
学習院大学
京都産業大学
関西学院大学
東京大学
京都大学
大阪大学
九州大学
 

理学部への進学を目指すならオンライン家庭教師WAM

理学部についてお話してきましたが、今回の記事のみでは理学部の魅力を伝えきれていません。
実際にオープンキャンパスに参加したり、大学に通っている人の話を聞いたりすることで、より具体的にイメージできると思います。
 
『実験が好き』『自然が好き』『理科が好き』
そんな人は、将来の選択肢の一つとして理学部を考えてみるのはいかがでしょうか。
 
オンライン家庭教師WAMでは、学習相談のほか進路相談も受け付けています。
「理学部を考えているけど勉強方法がわからない」「どの大学の理学部に行けばいいのかわからない」といったお悩みがある方は、是非一度オンライン家庭教師WAMにご相談ください。

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