体育学部では何を学ぶ?学科や取得できる資格、就職先について解説
こんにちは!オンライン家庭教師WAMです(^^)/
今回は、【体育学部】についてお話します。
体育学部と言っても何を勉強するんだろう?
スポーツをしてたら行く学部なんだろうか?
体育学部とはどういう学部なのか、意外とイメージがつかない人も多いはず…。
この記事では、体育学部でどのような分野や科目を学び、どんな資格、進路先があるかについて解説します。
大学でどのような分野を学びたいか迷っている方は参考にしてください。
Contents
体育学部では何を学ぶ?
体育学部は、大きく分けて3つの分野に分けられます。
①運動やスポーツに関連する教育について学ぶ分野
②運動やスポーツにおけるパフォーマンスを向上させるためのトレーニングについて学ぶ分野
③運動やスポーツと健康の関連や、けがや故障の予防と対処について学ぶ分野
いずれも、スポーツや身体活動について幅広く学びますが、専門的に学ぶ範囲が異なります。
具体的には、体育・保健学の概論やスポーツ社会学などのスポーツ科学の基礎から、スポーツ教育や競技スポーツ、トレーニング、コーチング、武道などの専門分野やスポーツ医学、コンディション管理、スポーツ障害予防などの医学・科学的知識、実践的スキル、健康・福祉、スポーツ史など多岐にわたります。
体育学部の主な学科
体育学部に設置されている学科は、大学によって名称や構成が異なる場合があります。
ここでは、その一部をご紹介します。
体育学科
スポーツ教育や競技スポーツに関する専門的な知識と技能について学びます。
具体的には、トレーニング理論やコーチング理論、スポーツ史、スポーツ心理学、スポーツ医学などの基礎科目に加えて、社会学や外国語などの教養科目も用意されています。また、座学だけでなく、ゴルフやダンス、サッカーなどさまざまなスポーツの実技演習も含まれており、総合的な学びを通して体育スポーツを専門的かつ科学的に捉える思考力を養成します。
卒業後は、教育現場だけでなくスポーツ関連産業や健康増進分野など、多岐にわたる分野で活躍することが期待されています。
武道学科
日本の伝統的な武道について専門的に学ぶ学科です。
主に柔道や剣道、空手道などの種目を専門的に学び、武道の歴史や哲学、技術を深く理解し、実践を通して高度な技能を身につけます。また、武道の指導技術やチームマネジメント、メンタルトレーニングなどの指導法とマネジメントについて学ぶだけでなく、スポーツ医学やバイオメカニクス、運動生理学などの自然科学的視点からも武道を研究します。
卒業後は、武道の競技者や指導者、教育者として、また武道の精神を活かした社会人としての活躍が期待されています。
健康科学科
健康維持や増進に関する科学的知識やスポーツ医学の基礎について学ぶ学科です。
具体的には、運動生理学や解剖学、栄養学、スポーツ心理学、トレーニング理論と実践、ヘルスプロモーション、社会福祉と健康支援などについて学びます。
健康科学科では、健康増進やスポーツ指導に携わる人材、教育・福祉分野で活躍できる専門家の育成を目指しており、卒業後は健康関連企業やスポーツ施設、福祉施設、教育機関などでの活躍が期待されています。
スポーツ医科学科
医学的知識とスポーツ科学を融合させた教育が行われています。
具体的には、医学知識や救急処置技術、救助技術、スポーツ医学、運動生理学、解剖学、栄養学、生化学などについて学びます。
卒業後は、救急隊員や救命救急士、スポーツ医学の専門家、教育者など、多岐にわたる分野で活躍できる人材として期待されています。
体育学部で取得できる資格
体育学部で取得することのできる資格の一部をご紹介します。
これらの資格は卒業後のキャリアにも役立ちますが、具体的に取得できる資格は大学や学科によって異なるため、公式サイトでしっかり確認する必要があります。
教員免許状
所定の科目・単位を修得して卒業し、各都道府県教育委員会に教員免許状の授与申請を行うことで取得できる資格です。
たいていは中学校教諭一種免許状(保健体育)と高等学校教諭一種免許状(保健体育)を取得することができます。一部の大学では、小学校教諭一種免許状や幼稚園教諭一種免許状、特別支援学校教諭一種免許状を取得することもできます。
JATI認定トレーニング指導者
さまざまな対象や目的に応じて、科学的根拠に基づく適切な運動プログラムの作成と指導ができる専門家であることを証明する資格です。
〈トレーニング指導者〉〈上級トレーニング指導者〉〈特別上級トレーニング指導者〉の3つの種類に分かれており、資格取得手順を踏むことで、在学中に〈トレーニング指導者〉の資格を得ることができます。〈上級トレーニング指導者〉〈特別上級トレーニング指導者〉は既定の実務経験や指導経験を経たのち、受験資格を得ることが可能となっています。
〈トレーニング指導者〉は、まず養成校・養成機関でJATI認定試験に必要な単位を修得(または見込み)し、養成校・養成機関対象認定試験を受験します。その試験に合格し、JATIに入会(個人正会員)することで資格を取得することができます。
アスレティックトレーナー(スポーツ指導者)
公認スポーツ指導者制度に基づき、スポーツ活動中の外傷や障害予防、安全と健康管理など4つの役割に関する知識と実践する能力を活用して、スポーツをする人の安心と安全を確保したうえでパフォーマンスの回復や向上を支援する役割を担っています。
日本スポーツ協会公認スポーツ指導者資格を取得するためには、教会や加盟団体等が開催する養成講習会を受講する方法のほか、一部の大学や専門学校の授業でも取得することが可能となっています(免除適応コース)。承認校に在籍する学生は、学校ごとに定められたカリキュラムの履修と申請手続きを行うことで、講習・試験の一部または全てが免除されます。
NSCA認定パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)
健康と体力のニーズに関して、評価や動機付け、トレーニング、コンディショニング全般の指導を行う優れた専門的能力を持つ人材を認定する資格です。アスリートだけでなく、幅広い層に対してトレーニング指導を行うため、トレーニングの知識や指導技術に加えて、医学的・運動生理学的な専門知識が必要となります。
NSCA認定資格には5つの認定条件があります。
①NSCAジャパン会員である
②満18歳以上
③高等学校卒業者又は高等学校卒業程度認定試験(旧:大学入学検定試験)合格者
④有効なCPR/AEDの認定者(※)
⑤NSCA-CPT認定試験に合格
(※)CPR/AEDとは、アメリカ心臓協会による心肺蘇生法(CPR)と自動体外式除細動器(AED)の教育プログラムのこと
試験は《クライアントに対する面談と評価、プログラムプランニング、エクササイズテクニック、安全性・緊急時の手順・法的諸問題、ノンスコアード問題》の各分野から出題される3択式で、コンピュータベース試験となります。受験するための必須講習はないため、受験者自身で学習計画を立てる必要があります。しかし、大学等でトレーニングに関して勉強している場合は基礎知識が一定以上身についているため、やや有利と言えるでしょう。
体育学部卒業後の主な就職先
体育学部の卒業生は、教育現場やスポーツ用品メーカー・フィットネスクラブなどのスポーツ関連企業だけでなく、一般企業や公務員など幅広い分野に就職しています。一般企業では、金融機関や鉄道会社、不動産などに就職しており、特に、警察官や消防官、自衛隊などの公務員職が人気となっています。
体育学部がある大学一覧
体育学部がある大学を一部ご紹介します。
大学によって学べる内容にも違いがありますので、体育学部に進む場合は、複数の大学を比較して自分にあった大学を選ぶようにしましょう。
● 日本体育大学
● 国士舘大学
● 東海大学
● 仙台大学
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いかがですか?
取得できる資格などは、ほかの学部には見られない独特なものが多いですよね。
一口に体育学部といっても、専門的に学ぶ内容は学科によって異なります。
たくさんの学校情報に目を通して、自分の本当に学びたい分野にあった学校選びが重要となります。
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