経済学部では何を学ぶ?学科や取得できる資格、就職先について解説
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こんにちは!オンライン家庭教師WAMです(^^)/
 
多くの大学に設置されている経済学部ですが、その名の通り、日常生活の中で比較的身近な《経済》について学びます。
《経済》と聞くと、難しそうなイメージもありますが、実際にどのようなことを学んでいるか知らない人も多いのではないでしょうか。
 
この記事では、経営学部でどのような分野や科目を学び、どんな資格、進路先があるかについて解説します。
大学でどのような分野を学びたいか迷っている方は参考にしてください!
 

経済学部では何を学ぶ?

経済学とは、経済の三主体「家計・企業・政府」を通じて、社会とお金の関係を学ぶ学問です。
もちろん、お金だけで社会が成り立っているわけではないので、人や物、情報なども含め、広い視点で社会の仕組みを研究しています。
 
学問としては、ミクロ経済学やマクロ経済学について学ぶ《理論経済学》、理論経済学を応用した学問である《応用経済学》、資本主義の成り立ちなどを学ぶ《思想と歴史》の大きく3つに分けることができます。
 
理論経済学では、消費者と企業間の経済活動や、国や政府などのより大きな視点で経済活動を学びます。それらの内容を、応用経済学では公共経済学や労働経済学、農業経済学など特定の社会テーマに応用します。
このように、経済学部では社会の仕組みを勉強しつつ、社会課題とその解決方法について研究します。
 

経済学部の主な学科

経済学部は多様な学科を持つ傾向があり、純粋な経済学だけでなく経営学や金融、情報技術、国際関係など、幅広い分野をカバーしています。そのため、経済に関連するさまざまな領域について学ぶことができ、将来の就職先の選択肢も広がります。
ここでは、代表的な学科をいくつかご紹介します。

経済学科

経済学の基礎となるミクロ経済学とマクロ経済学を中心に学ぶことで、社会全体の経済活動を理解し、分析する能力を身につけることができます。また、経済現象を数学的に分析する能力を養うため、統計学や計量経済学を学んだり、経済や政治の歴史を学び、現代の経済システムがどのように形成されてきたかを理解します。さらに、国際経済学や環境経済学、開発経済学、金融論、財政学など、様々な専門分野についても深く学ぶことができます。
 
論理的思考力や数理的能力を養うことができ、将来のキャリアにおいても役立つスキルを習得することができます。

経営学科

経済学と経営学の両方の視点から、社会や企業を分析する能力を身につけることができます。企業や組織の経営問題を体系的に捉える力を養うだけでなく、経済学入門や経済誌などの経営学の基礎知識や、マーケティング、会計学、IT・デジタル分野など様々な分野について学びます。
 
経済学と経営学の両方を学ぶことができるため、より広い視野でビジネスを捉える力を養うことができ、将来のキャリアに役立つ基盤を築くことができます。

金融学科

金融の仕組みや金利・株価の決定といった基礎的な内容から、金融工学のような最新の分野まで、金融に関する幅広い分野について学びます。
 
金融論やファイナンス論などの基礎科目から始まり、生命保険論、金融政策論、証券投資論などの専門科目を通じて実践的な知識を深めます。そのほかにも、企業の資金調達方法やリスク管理技術、財務会計の基本から応用的な内容、資本コストの計算方法など、学ぶ内容は多岐にわたります。
 
金融学科は、これらの学びを通じて将来的に金融業界でリーダーシップを発揮できる人材や、世界トップ水準の金融研究者となることを目指しています。
 

経済学部で取得できる資格

経済学部で取得することのできる資格の一部をご紹介します。
多くの大学では、これらの資格取得をサポートするための課外講座やプログラムを用意していたり、一部の資格試験に合格すると単位として認定される場合もあります。

日商簿記検定

日本商工会議所が主催する試験で、企業の日々の経済活動を記録・計算・整理し、財務諸表を作成するための知識と技能を評価するものです。1~3級の3つの急で構成されており、各級とも100点満点中70点以上が合格となります。
 
経済学部の学生が日商簿記検定を取得することには、就職活動や就職後の評価が有利になったり、ビジネスの共通用語としての簿記知識を身につけられるというメリットがあります。また、大学によっては資格取得を支援するための講座や授業の開設していたり、キャンパス内で試験を受けられる体制を整えている場合があります。

ファイナンシャルプランナー

お金に関する専門家であることを証明する資格で、国家資格と民間資格の両方が存在します。
 
《FP技能士》が国家資格に該当し、1~3級の3つのレベルに分かれており、いずれも厚生労働省が認定する国家資格となります。民間資格は《AFP》《CFP®》が該当し、日本FP協会が認定する資格です。難易度順では、最も高いのがFP1級とCFP®、次いでFP2級とAFP、そしてFP3級となります。2級FP技能士に合格すれば、所定の手続きを経てAFP資格認定を受けられるなど、国家資格と民間資格は無関係ではありません。
 
多くの大学では、FP資格取得に関連する科目が開講されているため、効率的に知識を習得することができます。また、大学の授業だけでなく、通信講座や独学で学習を進めることもできます。

証券アナリスト(CMA)

日本証券アナリスト協会に認定された、金融・投資のプロフェッショナルの証です。
銀行や証券業界だけでなく様々な職種において、金融・資本市場のプロとして、資産運用や調査、財務、ITなどの多岐にわたる分野で活躍し、各界から高い評価を得ている資格です。
 
資格取得の流れは、まず第1次レベル講座(6つの学習分野)を受講し、その後第1次試験を3科目受験します。すべての科目に合格すると、第2次レベル講座を受講できます。第2次レベル講座受講後、全学習分野の総合試験となる第2次試験を受験します。第2次試験合格後、実務経験が3年以上と認定され、協会に検定会員として入会すると資格称号が得られます。
 
大学在学中に第2次試験に合格しても、実務経験がないためCMAにはなれませんが、満25歳になるまで《検定会員補(CMA並みのサービスが受けられるかつ、名刺等での称号使用が可能)》の登録料と登録継続費が免除される制度があります。
また、法人賛助会員となっている大学に所属する大学生は、第1次レベル講座を割引価格で受講することができます。

中小企業診断士

経営コンサルタントとして、中小企業の経営課題に対応するための経営診断や助言を行う専門家で、国家資格となります。
経済学部のカリキュラムには、試験科目と直接関連する内容も含まれているため、学部での学習が試験対策にもなります。
 
資格取得の流れは、まず第1次試験として、7つの科目(A:経済学・経済政策、B:財務・会計、C:企業経営理論、D:運営管理、E:経営法務、F:経営情報システム、G:中小企業経営・中小企業政策)について筆記試験が課されます。第1次試験合格後、第2次試験として筆記試験と口述試験が課されます。第2次試験合格後、15日間の補修課程を修了する<実務補習>か、中小企業庁または都道府県が実施する実務従事事業に参加する<実務従事>のいずれかを選択します。その後、中小企業診断士登録(経済産業大臣登録)をすることで、資格取得に至ります。
 
第1次試験の受験資格は、年齢や学歴などに制限がないため、在学中に取得することも可能となっています。ただし、資格取得には1,000時間程度の勉強時間必要とされているため、経済学部での学習を基礎としつつ、計画的・継続的な学習が求められます。

税理士

税務に関する専門家として活躍できる国家資格で、経済学部生は社会科学に属する科目を含め62単位以上取得すれば、大学3年生以上で税理士試験の受験資格を得ることができます。
 
会計学科目(2科目)と税法科目(3科目)からなる税理士試験に合格し、2年以上の実務経験を積んだのち、日本税理士連合会に登録することで正式に税理士として活動できるようになります。試験科目の会計学科目については受験資格の制限がないため、在学中から受験することが可能となっています。

ERE経済学検定

主に経済学部生や社会科学系学部生、ビジネスパーソンを対象としており、ミクロ経済学とマクロ経済学の基礎知識と応用能力を判定する試験となります。
受験資格の制限はなく、ミクロ経済学とマクロ経済学の範囲からそれぞれ25問ずつ出題され、試験結果は7段階の即時判定となります。
 
多くの大学で試験導入されており、単位認定や大学院入試の専門科目免除に使用されるケースもあります。全国レベルで自分の経済学の実力を客観的に把握できるだけでなく、就職活動や大学院進学の際にも有利に働く可能性があるため、積極的に取得を目指すことが推奨されます。
 

経済学部卒業後の主な就職先

経済学部で学ぶ経済の仕組みや分析力、データ活用能力などは、様々な業界で求められる能力となるため、就職先の選択肢は幅広くなっています。具体的には、銀行や証券会社、保険会社などの金融機関や、総合商社、製造業のメーカー、IT企業、テクノロジー関連企業、マスコミ、広告代理店、コンサルティング会社、流通やサービス業の総合職や営業職、公務員などとなります。
 

経済学部がある大学一覧

経済学部がある大学を一部ご紹介します。
大学によって学べる内容にも違いがありますので、経済学部に進む場合は、たくさんの大学を比較して自分にあった大学を選ぶようにしましょう。
 
慶應義塾大学
上智大学
青山学院大学
法政大学
専修大学
日本大学
同志社大学
立命館大学
北海道大学
大阪大学
 

経済学部への進学を目指すならオンライン家庭教師WAM

いかがでしたか。
経済学部では、「お金」を通して社会の仕組みや課題について学ぶため、社会人に必要なビジネススキルを身につけることができます。
その知識は、あなたの将来の可能性を広げてくれることでしょう。
 
オンライン家庭教師WAMでは、学習相談のほか進路相談も受け付けています。
「経済学部を考えているけど勉強方法がわからない」「どの大学の経済学部に行けばいいのかわからない」といったお悩みがある方は、是非一度オンライン家庭教師WAMにご相談ください。

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