政治経済学部とは?どのようなことを学ぶのか・主な就職先は?
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こんにちは!オンライン家庭教師WAMです(^^)/
大学の学部の名前をみなさんはいくつ知っていますか?
「法学部」や「文学部」は、きっと知っている人が多いですよね。
では、「政治経済学部」という学部は聞いたことがありますか?
きっと、「経済学部なら知ってるけど政治経済学部は、、、」という人がほとんどだと思います。

 

それもそのはず、政治経済学部を設置している大学は日本に数えるほどしかないのです。
ですが、政治経済学部はみなさんも知っている有名大学にも設置されている学部なので、知っておくメリットは大きいはずです!
今日は、政治経済学部では何を学べるの?経済学部とは何が違うの?というみなさんの疑問を解消していきたいと思います!

 

政治経済学部とは?

概要

政治経済学部では、基本的には政治に関することと経済に関することを分けて学びます。
そのため、学部の中で政治学科と経済学科を分けている大学が多いのです。
では、なぜそんな学問分野の異なる「政治」と「経済」を一緒の学部にしたのでしょうか?
基本的に、政治学というのは法学の一部として認識されることが多いです。 確かに、法律を決めるのは政治家ですもんね。そのため政治学科は、法学部の中に置かれている大学が多数を占めています。しかし、政治経済学部では、政治は経済とも密接な関係を持つものと考えています。政治と経済はお互いに影響しあって成り立っているという考え方ですね。
つまり、政治学というのは法律とも経済とも関連しているのです。そのため、政治経済学部に入ると、政治学科の人は経済学科の授業を受けることができますし、逆に経済学科の人も政治学科の授業を受けることができる場合がほとんどです。
政治にも経済にも両方に詳しくなりたい!という人にオススメの学部です。

 

政治学科で学ぶこと

「政治学科」と聞くと、「政治家になりたい人がいくところでしょ?」とか「選挙に勝つ方法を学ぶの?」などと思いがちですが、それは違います。
政治学科では、みなさんの身の回りにある様々な問題を解決し、人々がより幸せに暮らせるようにするにはどんな政治が行われれば良いかを研究します。 そのため、政治学で取り上げるテーマは、多岐に渡ります。
今回はその中の3つをご紹介します。

 

1. 公共政策について
少子高齢化問題や環境問題、ジェンダーに関することなど、現代には様々な社会問題があります。
それらに対して、どのような政策を立てて実行するべきかを考えます。

 

2. 政治思想について
政治学は、紀元前のころから始まっている歴史ある学問です。
昔からの積み重ねによって今の政治は成り立っているため、政治思想の歴史について学ぶことは必要不可欠なのです。

 

3. 比較政治
政治というのは、全ての国家で行われており、政治の行われ方は様々です。
世界各国の政治を比較・分析し、検討することもより良い政治を考える上で重要なのです。

 

政治学は、数学などと違って正解や答えはありません。社会問題は複雑ですし、時代や状況によって変化していくものだからです。だからこそ政治学は奥深く、常に研究する面白さがあります。
しかしその分、自分なりの意見を持つことが非常に重要になるのです。

 

 

経済学科で学ぶこと

「経済」と聞くと難しそうというイメージがありますが、実は私たちの生活にも身近な学問なんです!
経済学科では、経済活動に伴って起こる「お金」や「社会」の問題について研究します。
そもそも、「経済活動」とは何なのでしょうか?

 

みなさんは、お腹が空いたらレストランで食事をしたり、欲しい服を買ったりして日々お金を使っていますよね。
このように、人が何かをするためにお金を使うことは全て「経済活動」なのです。 また、大人になるとお金を稼ぐために仕事をしますよね。そのお金を払っているのは企業です。そして、そのお金を作ったり、税金を徴収したりしているのは政府です。
このように、政府、企業、そして私たち消費者がみんなで経済活動を行っているのです。
そんな「経済活動」を様々な視点から分析し、お金の仕組みや働きを通じて社会の仕組みを学ぶのが経済学科なのです。

 

また、「経済学科と似たような学部に、商学部とか経営学部があるけど何が違うの?」という疑問を持つ人もいるでしょう。
経済学科では、先ほども述べたように「社会全体の経済活動」について学びます。「ヒト・モノ・カネ」の動きを研究し、経済が発展する方法を解明していくのですね。
商学部では、企業が販売する「商品」に注目して企業活動のあり方を学びます。会計やマーケティングなどの授業を通して、「商品」の売り上げや販売について学ぶことができます。
経営学部は、会社の「経営」に着目して企業活動のあり方を学びます。経営戦略や組織戦略など、企業活動を行うための企業自体のあり方について学ぶことができます。

 

このように、社会全体に注目しているのが経済学科、企業に注目しているのが商学部と経営学部と言うことができます。
これらを踏まえた上で、どの学部・学科にいくのかを選択するようにしましょう。

 

 

政治経済学部に向いているのはこんな人

「大学ってたくさん学部があるから自分に合う学部が分からない!」という人も多いはず。
そんな人のために、ここからは政治学科・経済学科それぞれに向いている人の特徴をお伝えします!

 

政治学科に向いている人の特徴

ニュースを見るのが好きな人
テレビなどでニュース番組を見るのが好きな人は、政治学科に向いていると言えるでしょう。
政治学科では、ニュースで日々取り上げられるような社会問題を多く扱います。例えば、「一票の格差」の問題や、「夫婦別姓」の是非などがあります。 政治学科に入ると、ニュースを見たときに「あ、この前授業でやった内容だ!」となることも多いので、ニュース番組を見るのがさらに楽しくなるはずですよ!

 

自分の意見をはっきり言える人
先ほどもお伝えしましたが、政治学は正解のある学問ではありません。
そのため、政治学科の授業の中では「あなたはどう考えますか?」と聞かれることが多いです。プレゼンテーションやディスカッションをたくさん行う授業も多いため、きちんと自分の意見を持っている人や、人前で発表するのが得意な人に向いている学科であると言えるでしょう。

 

経済学科に向いている人の特徴

数学が得意な人
経済学科は、文系の学部のなかでトップクラスに数学を使う授業が多いです。
ほとんどの経済学科で必修だと思われる「ミクロ経済学」「マクロ経済学」では、高校までに習った方程式や因数分解、微分積分などの知識を使います。 そのため、数学が好きな人、得意な人にとっては特に向いていると言える学科です。
ですが、経済学科は文系の学科なので、数学が苦手な人も諦める必要はありません。経済学科の中にも数学が苦手な学生はたくさんいますし、大学の教授も数学が得意でない人もいるという前提で授業を進めてくれるはずです!

 

お金の仕組みに興味がある人
経済学科で学ぶと、世の中の経済状況に詳しくなることができます。
そのため、将来は株を本気で勉強したい人などにとっては、経済学科での学びはその基本知識を身につけることにつながるでしょう。 ただ、株で儲かる方法が学べるわけではないので、そこは注意が必要です。

 

 

政治経済学部の主な進路・就職先

政治経済学部の学生の就職先は、政治学科か経済学科かによって異なるため、別々にお伝えしたいと思います。

 

政治学科の就職先

・国家・地方公務員
・NGO・NPO
・メディア業界
・流通業界

 

政治学科では、社会に関する幅広い内容を学ぶため、生かすことのできる職業は数多くあります。実際に政治に関わる仕事がしたいと考え、公務員を目指す学生も多いです。
政治学科の目指す資格としては、司法書士や行政書士、社会科教員免許などがあります。

 

経済学科の就職先

・金融業界
・商社
・メーカー

 

経済学科の就職先の特徴は、経済やお金に関連する職業が多いことです。どの企業に入るにしても「お金」の面は絶対に絡んでくるので、経済学部で学んだことは幅広い分野で生かすことができるでしょう。
経済学科の目指す資格としては、中小企業診断士や税理士、公認会計士などがあります。

 

 

政治経済学部のある主な大学

政治経済学部のある主な大学は以下の通りです。
・早稲田大学(政治学科、経済学科、国際政治経済学科)
・明治大学(政治学科、経済学科、地域行政学科)
・東海大学(政治学科、経済学科)

 

今回の記事では、政治経済学部を政治学科と経済学科の2つに分けて紹介していきましたが、早稲田大学や明治大学のように大学独自の学科を設けているところもあるんです。
これらの学科では、政治学科や経済学科とはまた違った学びをすることができます。
早稲田大学や明治大学の政治経済学部への受験を考えている人は、これらの学科についても検討してみると良いでしょう。

 

 

まとめ

今回は政治経済学部についてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
政治経済学部は少し珍しい学部ですが、政治が好きな人と経済が好きな人の両方にオススメできる学部です。
これを読んで、少しでも政治経済学部に興味を持っていただけたら嬉しいです。

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