失敗しない! 塾の冬期講習で成果を出す方法
すっかり肌寒くなり、そろそろ冬休みですね。
塾では、冬期講習が開催されます。
冬期講習に参加する生徒には、目標がしっかりしている子、親に言われてなんとなく参加している子など様々です。
どのような理由にせよ、冬期講習で何かしらの成果をあげたいと考えているのではないでしょうか。
今回は、そんな方のために、冬期講習で成果を出すための方法をご紹介します。
Contents
なぜ冬期講習は重要なの?
本格的に塾をご利用する前の「お試し」で冬期講習をご利用する方は多いでしょう。
しかしながら、たった「お試し」だけの目的で冬期講習をご利用するのは非常にもったいないと言えます。
まずは、冬期講習がなぜ重要なのかについて解説します。
様々な学習の悩みを解決できる
冬期講習は、1年の終わりに開催されるため、学生にとってよくある学習のお悩みを解決するのに絶好の機会となっています。
受験直前対策
これから本番を控える受験生にとっては、追い込みをかける時期です。
基本事項の定着が不十分なところは即マスターし、入試本番をイメージした問題演習を重ねることで解答力に磨きをかけなければなりません。
のんびり冬を過ごしてから一夜漬けで本番に臨む受験生はいないことでしょう。適度な緊張感、負荷を感じながら塾に通うリズムをつくることで、冬休みの貴重な一日の生産性をグッと上げることができます。
1年間の総おさらい
受験生でなくとも冬期講習の重要性は変わりません。学年に関わらず、秋に学ぶ単元は科目を総じて難しいものが多いのです。
一例を挙げると、中学数学は【式と計算】→【方程式】→【関数】→【図形】という順で学習しますが、秋から学ぶ【関数】や【図形】は苦手にする子が多くなります。
そこで「1年間」の総おさらいが必要になってきます。冬期講習でなら、その年、場合によってはその前の年の学習内容もまとめておさらいすることができます。
3学期の予習
冬休みが終わると学年最後のテストがあります。秋に実施されたテストでは、点数が伸び悩んだ、あるいは下がってしまった方もいらっしゃるでしょう。
そんな方にとって冬期講習は、次のテストに向けて挽回する絶好のチャンスになります。
これまでの成績に大きな不安がない方でも、年度後半の難易度の高い発展問題やテストの対策が冬期講習で先取りできます。
苦手克服
先ほど述べた「難しい単元は下半期に集中する」ことから、苦手意識をもつ単元はこの秋冬の内容であることが多いです。
苦手を克服し、学習の土台を作り上げるのに、冬期講習は最適な学習環境であると言えます。
得意科目を伸ばす
同じ単元からの出題でも、学校のテストで95点だったのが実力テストや模試では45点、ということはよくあることです。
この先の受験を見すえ、得意科目はよりレベルの高い問題に対応できるよう早期にチャレンジしておくことは、受験学年になる前のタイミングにおいては十分検討に値します。
冬期講習のポイント
冬期講習の検討段階から、受講の際のポイントまでご紹介します。
冬期講習で成果を出すためにも、ぜひ参考にしてください。
冬期講習に通う塾の選び方
学習塾は例外なく冬期講習を開講しますが、塾といっても様々なタイプがあります。自分に合いそうな塾を選びましょう。
集団塾
まわりと刺激し合いながら学習できる環境で、入試傾向を研究した講師から指導を受けられます。
上位校クラスの指導はとくに熱が入った授業になるでしょう。
また日時は決まっており、1日のペースやスケジュールも立てやすいので計画的に冬を過ごしやすくなります。年末年始に受験生向けのイベントも開いているので、気持ちを切らさずに学習が継続できます。
個別指導塾
一人ひとりの状況を細かく面談で聞いてくれたうえで、個別のカリキュラム提案してくれるので効率的に学習できます。
「何をどれだけやればいいのかよくわからない」場合はとくにオススメです。
授業ではわからないところを徹底してその場で対応してもらえる上、必要に応じカリキュラムの軌道修正もしてくれるので安心です。
「担当講師が合わない」場合は、リクエストすれば変えてくれます。
スケジュールも自由に組めるので融通も効きます。
受験予備校
何よりプロ講師の質の高い授業が受けられるということ、それに受験情報を豊富にもっているという安心感が大きいです。
ただし、自学での演習をきちんとやれないと学力が身につかないので、講義を聞くだけでは不十分です。これはどの塾にも言えますが、講習に参加しただけで満足することのないように注意しましょう。
ある程度定着している状態で「自分にはあとコレが足りない」と自覚ができているような自立した高校生が利用する形が最も効果が高まるでしょう。
学年ごとの冬期講習のポイント
小学生
算数では文章題が多く出る「数量関係」や「図形」の復習が中心となります。分数が苦手であれば、きちんと対策しておくべきでしょう。
高学年は英語もオススメします。
2021年度より中学英語が難化するため、手遅れにならないためにも、先取り学習は非常に重要になってくるでしょう。
中学1~2年生
最低過去1年間の単元の復習は数学、英語で必須となります。
とくに夏休み明け~冬休みまでに学習した単元を核にするといいでしょう。
この時期の内容が定着不十分だと、次年度に大きくつまずいてしまいます。
得意教科の復習の場合は、応用レベルに時間を割いた上で予習まで進めるといいでしょう。
中学3年生
当然受験直前対策になります。
どんな授業・講座が必要かは、自分の定着状況だけでなく、受験する高校の配点にも注意しましょう。
入試に詳しい塾の先生に面談・カウンセリングを受けながら、5教科合計で◯点獲るために、国語はあと△点、数学は□点…と教科ごとの目標を決め、強化する単元・問題を特定した状態で受講することをおすすめします。
また、「そんなにやり込まなくても志望校には届きそうだから抑えめに」というスタンスの方は要注意です。
冬は、受験生が最も伸びるじきであり、この時期に学力を固め、足腰を強靭にするからこそ高校の学習についていけると言われています。
ぜひ、サボらず盤石な状態で受験に臨みましょう。
高校1年・2年生
多くの方は大学受験を控えていることでしょう。
合格に必要な力を養うためにも、基礎固めはもちろんのこと、苦手克服から受験科目の集中対策まで、網羅的に対策を進めるようにしましょう。
冬期講習を受講するときのポイント
どんな目的で冬期講習に通うのか明確に
講習期間は長くはありません。
また、各学校で課題が出されているはずです。
わざわざ時間を作って講習に参加するのであれば、「どうなりたいから通う」を明確にしておきましょう。
目標を設定しよう
苦手を克服したい、次のテストで◯点獲りたい…。
目標は未来のあるべき状態をイメージすることから始まります。
本人にとって未体験の世界だからこそ、未来を知り尽くした先生と相談して最終的な目標を設定しましょう。
塾の講師やチューターに相談をすれば、最適な学習法をきっと教えてくれるはずです。
詰め込みすぎに注意
1日の中で長時間に渡り授業を受けることが続くようなスケジュールだと、同じ長時間自学するより疲労がたまります。
「塾で勉強して疲れたから家では何もしない」では本末転倒です。
自学できる時間的、体力的余白をとっておくことも忘れずに。
予習・復習をしっかりと
とくに復習が大事です。冬期講習は難しい単元の復習、応用問題の演習といった内容が濃くなります。授業で解法を教わり理解はしてもいざ自分でやってみたら解けない。そんなことのないよう、その日のうちに解き直しを行うようにしましょう。
演習も十分にこなそう
応用問題や入試の過去問題は、類題をいくつか実践しないと解き方が身体に染み込まない場合があります。
手持ちの問題集や、過去の模試の問題から類題をさがして解き直すか、難しければ講習での演習を増やしてもらい、それらを多くこなせるような講座を受講しましょう。
たくさん質問しよう
解説を聞いてもわからない、何となくモヤモヤする場合は質問で解決しましょう。
個別指導なら先生がその場で対応してくれますが、集団指導だと難しいかもしれません。
授業のあとに先生を呼び止めましょう。
「この単元が全体的によくわからない」場合、具体的な問題を持って質問すると解決しやすくなります。
受講しない科目の注意点
全科目受講が正しいとは限りません。受講しない科目はあってもいいのですが、原則自学でやる、できるようにするということを前提にしましょう。
まとめ
冬期講習の重要さをご理解いただけたでしょうか?
これまでの1年を振り返る、この先1年を見すえる、そういったタイミングこそが、ちょうど冬期講習が開講される時期と一致するはずです。
つまり絶好のチャンスなのです。
ぜひ検討してみてください。