多摩美術大学美術学部に受かるには?入試情報・偏差値・受験対策

※本記事は2023年9月時点の情報です。最新情報は学校公式HPをご確認ください。

多摩美術大学美術学部に合格するための受験対策

偏差値・難易度

多摩美術大学美術学部の偏差値は、学科・専攻によって異なり37.5~55.0程度となります。大学入学共通テストでは、5.5~8割程度の得点率が求められます。2023年度一般選抜の倍率は、一般方式が1.0~7.4倍、共通テスト(Ⅰ・Ⅱ)方式が1.0~24.0倍となり、現役生に加えて浪人生も多く受験するため、全体的に倍率は高めとなっています。

 

入試の特徴・合格するための勉強のポイント

多摩美術大学美術学部の一般選抜は、「一般方式」「共通テストⅠ方式」「共通テストⅡ方式」の3つの入試方式があります。「共通テストⅡ方式」のみ実施のない学科・専攻もあるため注意が必要です。「一般方式」は〈国語/英語〉の学科試験と実技試験が課され、学科試験は各100点となり、専門試験と合わせて合計500点満点となります。「共通テストⅠ方式」は大学入学共通テスト2教科2科目(絵画学科油画専攻のみ1教科1科目)と専門試験、「共通テストⅡ方式」は専門試験がなく、大学入学共通テスト3~5教科4~5科目の受験が必要です。芸術学科のみ、実技試験と小論文のいずれか選択となります。原則、受験科目の総合点によって判定が行われますが、受験科目のうち一定の点数に及ばない科目がある場合、総合点が高くても不合格または補欠となることがあります。学科試験、専門試験ともにしっかりと対策を行いましょう。

 

 

多摩美術大学美術学部の科目別傾向と対策

国語の試験傾向と対策

《2023年度 一般選抜(一般方式)》

試験時間60分の大問3題構成です。現代文の読解問題が2題と、小論文1題が出題されます。現代文は、小説や評論等の文章を題材としており、基本的な漢字能力や語彙力、読解力などが問われます。小論文は『じゃんけんのグー・チョキ・パー』で最も「強い」のはどれかを、自分なりの「強い」の意味を述べた上で、自分の考えを400字程度で論述する問題です。日本語表現の適切さや文の構成、独自性、論理性などが評価のポイントとなります。日頃から、美術に加えて様々な分野の文章を読み、自分なりの考えを書く練習を行いましょう。

 

英語の試験傾向と対策

《2023年度 一般選抜(一般方式)》

試験時間60分の大問3題構成で、読解問題や語彙・文法問題などが出題されます。解答形式は全て記号選択となり、文法力と語彙力、精読力、速読力が問われる試験です。英単語や熟語、文法などの基本事項をしっかりと身につけ、様々な読解問題に取り組み、英語の文章に慣れておきましょう。出題傾向や形式、時間配分などを確認するために、過去問に取り組むことも大切です。

 

小論文の試験傾向と対策

《2023年度 一般選抜》

試験時間90分で2問出題されます。問題1は自分の好きな「作品」を一つ選び350字以内で、問題2はアートと社会について800字以内でそれぞれ自由に論じる問題です。文章力や表現力、論旨の明確さについて見られます。誤字や言葉遣いの間違い、うわべだけの知識、無関係な感想は評価されません。小論文の書き方をマスターし、実際に書く練習を行いましょう。書いた文章は先生から添削指導を受けることで、正しい言葉遣いや表現力などを身につけ、自分なりの文章が書けるようになることが大切です。

※芸術学科のみ選択可

 

 

多摩美術大学美術学部基本情報

公式サイト

多摩美術大学美術学部:https://www.tamabi.ac.jp/dept/

 

基本情報

創立年

1935年

生徒数

4,374人(2023年5月1日現在)

教育理念

美術学部の目的・教育目標

国際社会に対応する幅広い教養を身に付けた人格の形成を図り、現代社会に貢献する優れた芸術家、デザイナー並びに教育研究者等の育成を目的として、教育研究の内容の充実と高度化を図っている。

美術大学の性格上、来るべき社会の現実に対応する専門的な技能の修得と訓練に重きを置いている。しかし芸術の創作は、人間を忘れ学理を離れた、単なる職能人にとどまることによっては達成されないものである。教育理念として懇切な実技指導に加えて、次の2つの特徴が挙げられる。
第一に、学理の尊重は創立以来の本学の伝統である。専門教育ならびに教養・総合教育の両者ともに、広い基礎的教養を育成し、学理を中心とした専門教育の推進に努めている。
第二に、人間の主体性の確立と創造性の開発は、美術教育に不可欠の条件として特に重視している。教養・学理・実技にわたる教育は、同時に豊かな心情と自由な創意と批判的な精神に貫かれた、芸術的個性の形成を目指している。
以上の教育目標実現のため、少人数教育を採っている。カリキュラムは少数の学生を単位に編成され、特にゼミナールを強化して、人間的接触による指導の徹底を期している。
また、課題解決型の授業により、自ら思考し、具体化する技能を身に付けることを何よりも重視している。

 

引用元:多摩美術大学|教育研究上の目的(学則)

 

多摩美術大学美術学部の特徴

多摩美術大学美術学部は、【絵画学科】【彫刻学科】【工芸学科】【グラフィックデザイン学科】【生産デザイン学科】【環境デザイン学科】【情報デザイン学科】【芸術学科】【統合デザイン学科】【演劇舞踊デザイン学科】の10学科制となっています。実践型・参加型の学習形態「PBL科目」を正規科目として導入しており、「産官学協同プロジェクト」や「横断型演習科目」など、学科・学年・学校の枠を超えて、社会的課題に取り組む様々なプロジェクトが用意されています。また、〈映像スタジオ〉や素材研究室「CMTEL(シムテル)」など全学生共通で使用できる施設から、〈映像制作スタジオ AVA(グラフィックデザイン学科)〉や〈ガラス棟モデリング室(工芸学科)〉など学科専有の施設まで、業界水準の様々な施設が用意されています。

 

 

多摩美術大学美術学部キャンパス情報

上野毛キャンパス

学部:美術学部(統合デザイン学科・演劇舞踊デザイン学科)

住所:〒158-8558 東京都世田谷区上野毛3-15-34

八王子キャンパス

学部:美術学部(絵画学科・彫刻学科・工芸学科・グラフィックデザイン学科・生産デザイン学科・環境デザイン学科・情報デザイン学科・芸術学科)

住所:〒192-0394 東京都八王子市鑓水2-1723

 

 

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