工学部では何を学ぶ?学科や取得できる資格、就職先について解説
こんにちは。オンライン家庭教師WAMです(^^)
スマートフォンや家電、車など「工学」によってつくりだされたものは身の周りにたくさんあります。
工学部とは、そのような社会に役立つ「もの」「しくみ」をつくりだすことを目的とした学部です。
この記事では、工学部ではどのようなことを学ぶのか、また取得できる資格や進路先について解説します。大学でどのような分野を学びたいか迷っている方は参考にしてください。
Contents
工学部では何を学ぶ?
工学部では、数学や物理学、生物学、化学の知識をもとに、社会に役立つ「もの」「しくみ」をつくりだすために必要な知識・技術を学びます。
工学部には様々な学科あるいはコース・専攻が設置されています。
代表的な学科は〈電気・電子系〉〈建築系〉〈応用化学系〉〈機械系〉に分けることができます。またそれ以外にも〈情報工学〉や〈航空・宇宙工学〉に関わる学科が設置された大学もあります。
どの学科も「ものづくり」に関することを学ぶという点は共通していますが、専門的に学ぶ領域は大きく異なります。自身が何をベースに、どのようなものをつくりだしたいのかをしっかりと考えて学科を選ぶようにしましょう。
工学部の主な学科
工学部に設置されている学科の一部をご紹介します。
大学によって様々な学科が設置されていますので、志望する大学の工学部にどのような学科があるか確認してみてください。
電気電子工学科
電気電子工学科は、電気工学と電子工学の2つの学問領域について学ぶことができます。電気工学は、電気をエネルギーとして扱う分野で、電気の発生や変換、制御などに関する理論や技術を学びます。電子工学は、電気をテクノロジーとして扱う分野で、電子回路、半導体、集積回路、デジタル・アナログ信号処理などを学びます。
電気工学と電子工学は異なる学問領域ですが、学ぶべき基礎学問が重なり合っているほか、学問の進展にともない複合分野が発達してきました。そのため、現在では電気電子工学科として設置されている大学がほとんどです。
電子システム工学科
電子システム工学は、電子工学分野と情報システム分野にまたがる学問領域です。電子システム工学科では、半導体材料・回路といったハードウェアと、プログラミング・AIといったソフトウェアの両面の最先端知識を身につけることができます。
建築学科
建築学科では、設計技術をはじめ、構造や材料、設備、環境、法律など建築全般に関する幅広い分野を学びます。教科課程は、〈計画系〉〈構造系〉〈環境系〉の3つに大別することができます。
応用化学科
応用化学科は、化学を使った「ものづくり」に関する研究を行う学科です。分析化学や無機化学、有機化学、物理化学などの基礎科目に加え、高分子化学、環境化学、機械分析学など幅広い分野について学ぶことができます。
機械工学科
機械工学科は、生産機械や産業ロボットなど人間の生活に欠かせない機械について研究・開発する学科です。材料力学・機械力学・流体力学・熱力学といった基盤となる分野に加え、機械設計や機械工学、機械制御など専門的な分野を学びます。
情報工学科
情報工学科は、コンピュータとネットワークの基礎と応用を研究する学科です。コンピュータの仕組みを理解したのち、プログラミング技術や情報処理技術、延いては人工知能や画像認識といった最先端テクノロジーまで学びます。
航空宇宙工学科
航空宇宙工学科は、航空機とロケット・人工衛星などの宇宙機を対象とした研究を行う学科です。流体力学や構造力学、推進工学、制御工学などの基盤となる分野に加えて、データサイエンスやロボット工学など多岐にわたる分野を学びます。
工学部で取得できる資格
工学部で取得できる資格は多岐にわたります。ここでは一部をご紹介します。学科によって取得できる資格は異なりますので、志望する学科でどのような資格が取れるのか確認してみてください。
電気主任技術者
〈電気系〉
発電所や変電所、工場などの電気設備の保安・監督を行う国家資格です。
第1種から第3種まであり、第1種はすべての事業用電気工作物、第2種は電圧17万V未満の事業用電気工作物、第3種は電圧5万V未満の事業用電気工作物を取り扱うことができます。第1種・第2種は一次試験と二次試験があり、第3種は一次試験のみとなります。
一級建築士
〈建築系〉
大学で指定科目を修了して卒業すると受験資格を得ることができます。ただし、免許登録は合格後2年の実務経験が必要となります。
建物の用途や延べ面積、階数などに関わらず、全ての建築物の設計・工事監理が可能となる国家資格です。
毒物劇物取扱責任者
〈応用化学系〉
毒物劇物の製造・販売、研究などを行うために必要な資格です。応用化学に関する学科を修了した者か都道府県が実施する毒物劇物取扱者試験に合格することで得ることができます。
甲種危険物取扱者
〈応用化学系〉
消防法に定められているすべての危険物の取り扱いと、保安監督業務ができる国家資格です。化学に関する学科等を修めて卒業あるいは化学に関する授業科目を15単位以上修得することで受験資格を得ることができます。
建設機械施工管理技士
〈機械系〉
建設機械を使った工事の品質管理や安全管理に必要となる国家資格です。1級と2級があり、どちらも大学の指定学科を卒業後した後、数年の実務経験が必要となります。1級は特定建設業と一般建設業の両方、2級は一般建設業で働くことができます。
基本情報技術者(FE)
ITに関わる知識・技能習得を証明する国家資格です。システムをつくる能力を確認するIT技術者向けの資格であり、「ITエンジニアの登竜門」と呼ばれています。
航空整備士
〈航空・宇宙〉
航空整備士とは、飛行機やヘリコプターの安全運航を支える整備・点検・修理のスペシャリストです。国家資格となっており、卒業後すぐに取得できるものではなく、航空会社や整備会社などに就職して経験を積んだのち取得を目指すのが一般的なルートとなっています。
工学部卒業後の主な就職先
〈電気系〉なら電機・機械メーカー、〈応用化学系〉なら医薬品業界といったように、工学部の学生のほとんどは自身が所属する学科の専門性を活かすことのできる業界に就職します。職種としては、機械設計・開発職や研究職、SE・プログラマーなどです。なお、4割程度の学生は、より専門性の高い知識を得るため就職ではなく大学院に進学しています。
工学部がある大学
工学部がある大学を一部ご紹介します。
大学によって学べる内容にも違いがありますので、工学部に進む場合は、たくさんの大学を比較して自分にあった大学を選ぶようにしましょう。
工学部への進学を目指すならオンライン家庭教師WAM
いかがでしたか?
工学部には様々な学科が設置されており、学べる領域も多岐にわたります。工学部を検討している方は、たくさんの大学の工学部を比較して、自分が興味のある分野をより深く学べる学科を探してみましょう。
オンライン家庭教師WAMでは、学習相談のほか進路相談も受け付けています。
「工学部を考えているけど勉強方法がわからない」「どの大学の工学部に行けばいいのかわからない」といったお悩みがある方は、是非一度オンライン家庭教師WAMにご相談ください。