大学入試情報・受験対策
筑波大学人間学群・学類の入試情報・偏差値・受験対策
※本記事は2022年3月時点の情報です。最新情報は学校公式HPをご確認ください。
筑波大学人間学群の受験対策
偏差値・難易度
筑波大学人間学群の偏差値は学類によって異なりますが、60.0~65.0程度です。共通テストでは、7割〜8割以上得点することが合格の目安です。教育学類、心理学類の難易度が高く、障害科学類の難易度が低い傾向にあります。
入試の特徴・勉強のポイント
筑波大学人間学群の個別学力試験は「教育学類/前期」「教育学類/後期」「心理学類/前期」「心理学類/後期」「障害科学類/前期」「障害科学類/後期」の入試方式があります。「教育学類/前期」「心理学類/前期」「障害科学類/前期」は外国語250点、国語・地理歴史・公民・数学・理科(1科目選択)250点の配点になります。「教育学類/後期」「心理学類/後期」「障害科学類/後期」は論述50点の配点になります。「教育学類/前期」「心理学類/前期」「障害科学類/前期」は各科目の配点に偏りはないため、基礎をしっかりと身につけバランスよく学習しましょう。「教育学類/後期」「心理学類/後期」「障害科学類/後期」の論述は問題文の意図をしっかり理解し、簡潔にまとめられるようにしておく必要があります。
筑波大学人間学群の科目別傾向と対策
国語の傾向と対策
現代文2題、古文1題、漢文1題の大問4題構成です。現代文の記述問題は解答の字数制限がないため、解答欄の大きさから必要な文字数を推測しなければなりません。そのため、簡潔にまとめる要約力・表現力が必要になります。簡潔に物事を伝えるには語彙力を高めておくと良いでしょう。また、古文では和歌が、漢文では白文が出題される傾向にあるため、確実に解けるよう対策しましょう。
※総合学域群・人文・文化学群・社会・国際学群・人間学群と同様
数学の傾向と対策
文系数学:問題の難易度は標準レベルですが、数学II・数学Bからやや難しい問題が出題されます。ミスなく確実に解答するために教科書の基礎知識を確実に抑えておきましょう。
理系数学:数学III中心の標準的な問題で、微分積分、複素数平面、証明問題が頻出傾向にあります。また、計算量の多い問題が出題される傾向にあるため、過去問や問題集での演習により計算力を鍛えておきましょう。
※総合学域群・社会・国際学群・人間学群・生命環境学群・理工学群・情報学群・医学群と同様
英語の傾向と対策
長文読解2題、英作文1題の3題構成になります。難易度は標準レベルですが、文章量が多い傾向にあります。各大問で700~1000語程度の問題が出題されるため、単語や文法の知識を強化し長文に慣れておきましょう。
※総合学域群・人文・文化学群・社会・国際学群・人間学群・生命環境学群・理工学群・情報学群・医学群と同様
地歴公民の傾向と対策
日本史:古代、中世、近世、近現代の範囲から400字の論述問題が4題出題されます。出題範囲が幅広いため、歴史全体の流れを把握しておきましょう。また、史料問題が頻出傾向にあるため史料集の確認が必要となります。日本史の学習方法として、歴史事項の暗記だけでなく,原因・背景・結果・影響・歴史的意義などを意識して勉強するとよいでしょう。
世界史:大問4題構成ですべて400字の論述問題が出題されます。論述問題には、4~5個の指定語句が提示されています。出題範囲が幅広いため、古代から現代まで幅広く学習する必要があります。
地理:大問4題構成で400字の論述問題が出題されます。また、地形図の変化を背景を踏まえて説明する問題が頻出傾向にあるため、地形や集落の形成・成立過程などの一歩踏み込んだ知識が必要になります。
※総合学域群・人文・文化学群・社会・国際学群・人間学群・生命環境学群と同様
理科の傾向と対策
物理:大問3題構成で力学、電磁気が頻出傾向にあります。数値計算や図示を求める問題が出題されます。答えだけでなく考え方や計算方法の記述を要求されることが多いため、解答に至るまでの課程や背景をしっかりと書けるように学習する必要があります。
化学:無機化学1題、理論化学1題、有機化学1題の大問3題構成です。字数が指定されている論述問題が数題出題されます。また、糖類、繊維、アミノ酸などマイナー分野から出題されることもあるため、幅広く学習する必要があります。
生物:大問4題構成で論述問題が多く出題されます。さらに図表やグラフの作成問題も出題されるため、時間内に解答することが難しくなっています。演習問題や過去問を繰り返し解いていくことで、解答スピードを高めましょう。
※総合学域群・人間学群・生命環境学群・理工学群・情報学群・医学群と同様
筑波大学人間学群基本情報
公式サイト
筑波大学人間学群:https://www2.human.tsukuba.ac.jp/gakugun/
基本情報
創立年
2007年(学群の改組・再編により設置)
生徒数
530人(2021年5月1日時点)
教育理念
人間学群の三つの学類では、それぞれ次のような人材の育成を目的としています。
教育学類:現代社会が求める教育学的専門知識を有する人材、すなわち、(1)地域、学校、自治体、そして国際機関など、さまざまな分野において、教育の専門家として活躍できる人材、(2)教育研究者を志望する人材を養成する。
心理学類:人間の心と行動に関する幅広い興味や関心を基盤に、人間の心や行動を科学的実証的に分析し、理解する姿勢および専門的な知識や技能を身につけ、これらの学習成果を生かして、実際的な問題を主体的かつ創造的に解決する力を持つ人材を養成する。
障害科学類:障害に留まることなく人間を深く理解し探求する心を持ち、すべての人が共に生きる社会の創造に貢献できる実践力や研究能力を有する人材を養成する。
引用元:人間学群の教育が目指すもの
筑波大学人間学群の特徴
人間学群では「教育学類」「障害科学類」「心理学類」の3つの学類で構成されています。入学時から3つの学類に分かれていますが、1年次に履修する「人間学群コアカリキュラム」により人間学群に属するすべての学問分野についての基礎を学ぶことができます。また、このコアカリキュラムでは卒業後の進路を考える「キャリアデザイン入門」や国際協力の実践を目指す「国際教育協力実習」、地域社会での社会的活動を通して人間について学ぶ「人間フィールドワーク」などの授業科目があります。卒業後の進路として「教育学類」は就職が6~7割、大学院への進学が3~4割程度となります。教員、公務員だけでなく、教育関連企業、出版、金融など幅広い業種へ就職しています。「障害科学類」は履修モデルによって卒業後の進路が異なります。障害科学履修モデルでは、大学院に進学することを勧めているため、大学院進学率が高い傾向にあります。特別支援教育学履修モデルでは小学校、中学校などの特別支援教室の教員、国家公務員、地方公務員として就業しています。社会福祉学履修モデルでは、福祉の専門性を生かした職種に就職する傾向があります。「心理学類」は就職が6~7割で公務員、教員、サービス業などがあり、大学院への進学は3~4割程度となります。
筑波大学人間学群の学類情報
教育学類
1年次は基礎科目や専門基礎科目、学群共通の入門科目などを履修することで、教育学、障害科学、心理学の各学問分野を学び、2年次からは2つのコース(教育学コース・初等教育学コース)に分かれて、それぞれ様々な体験を通じて教育学を実践的に学びます。3年次には、「教育学コース」に所属している学生は4つの系列(人間形成系列/教育計画・設計系列/地域・国際教育系列/学校教育開発系列)すべてに関する科目を履修した上で、将来の目的に合わせて特に関心のある系列を一つ選択し集中的に学習します。「初等教育学コース」では小学校教員免許状取得に必要な授業に集中的に取り組みます。
心理学類
1・2年次は、心理学の基礎知識や方法論・心理統計など科学的な研究を行うための手段を学びます。2・3年次では、専門分野の授業を受けながら、演習を通じて最新の研究動向を学ぶと同時に、研究を計画・実験・調査・分析・発表という一連の研究実習にも取り組みます。4年次には卒業研究に取り組み、集大成として卒業論文を作成します。カリキュラムは幅広い内容をバランスよく学ぶことができるように編成されており、実験心理学・教育心理学・発達心理学・社会心理学・臨床心理学などに関連する多彩な専門科目が用意されているため、自分の興味・関心に応じて履修することができます。
障害科学類
障害科学とは「障害」を教育学・生理学・心理学・社会福祉学等を複合させて考える分野です。乳幼児期から高齢期までの言語・認知などの機能障害、健康・年齢・発達に関わる障害、障害をめぐる環境などの課題に関する基礎知識と支援方法を総合的に身につけます。特徴の一つとして、学修の参考のために3つの履修モデル(障害科学・特別支援教育学・社会福祉学)が示されており、モデルを基準として自分の希望・意欲に沿って学修計画を立て、自主的に学びを進めます。1年次は障害科学の基礎を整え、2年次に各専門分野の基礎的能力を身につけ、学修の到達目標や卒業後の進路を志向し、3~4年次には様々な演習・実践を通じて、障害科学の研究手法や実践能力の基礎を習得します。
筑波大学人間学群キャンパス情報
キャンパス
学部:全学部
住所:〒305-8577 茨城県つくば市天王台1丁目1の1
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