筑波大学芸術専門学群・領域の入試情報・偏差値・受験対策

※本記事は2022年3月時点の情報です。最新情報は学校公式HPをご確認ください。

筑波大学芸術専門学群の受験対策

偏差値・難易度

筑波大学芸術専門学群の共通テストは前期7割、後期8割以上得点することが合格の目安になります。前期の個別学力試験では実技で評価されます。後期の個別学力試験では面接・口述試験で評価されます。

入試の特徴・勉強のポイント

筑波大学芸術専門学群の個別学力試験は「芸術専門学群/前期」「芸術専門学群/後期」の入試方式があります。「芸術専門学群/前期」は論述・鉛筆デッサン(1科目選択)200点、論述(鑑賞又はデッサン構想)・デッサン(木炭又は鉛筆)・平面構成・立体造形・書(1科目選択)500点の配点になります。「芸術専門学群/後期」は面接・口述試験100点の配点になります。家族や先生などに協力してもらい、面接の練習をしておくとよいでしょう。

 

筑波大学芸術専門学群基本情報

公式サイト

筑波大学芸術専門学群:https://www.geijutsu.tsukuba.ac.jp/school/

基本情報

創立年

1975年

生徒数

445人(2021年5月1日時点)

教育理念

教育目標

芸術専門学群は,総合大学の中に位置づけられた芸術教育の場としての特色を活かし,学際的・国際的な視野と確かな学力を持ち,かつ柔軟な発想力と豊かな表現力を備え,創造的活力に満ちた美術及びデザインの専門家を養成することを目指す。

引用元:筑波大学芸術専門学群

筑波大学芸術専門学群の特徴

筑波大学芸術専門学群はデザイン・美術に関する専門家を育成している学群です。1・2年次では、基礎科目を通じて幅広く基礎的能力を身につけ、3年次から美術史、洋画、日本画など全部で14ある領域からいずれかの領域に所属し専門的能力を深めます。諸領域の専門科目は個性を伸ばす指導として、可能な限り少人数クラスを取り入れ、行政、企業、美術館との協同や教育交流など、現場と繋がる授業を行っています。大学の集大成となる4年次の卒業研究は学外の公立美術館で公開展示し、優秀作品は顕彰され大学に収蔵されます。卒業生は大学院への進学のみならず、一般企業への就職、デザイナー、作家など様々な分野において活躍しています。

筑波大学芸術専門学群の領域情報

美術史領域

古代から現代にいたるさまざまな時代・地域の芸術について学ぶ領域です。美術館学芸員や文化財の発掘・現地調達などの経験を持つ教員により、主に「もの」としての美術を対象として、実践的な美術史学を学ぶことが可能となっています。主な授業科目として、美術史特講、アート展示論、アート・テクスト論などがあります。

芸術支援領域

芸術支援学、美術館学、芸術教育学、美術教育史などの分野を学ぶことができます。学群の共通科目等を通じて美術・デザインの基礎を身につけるとともに、1~3年次にかけて芸術支援活動の理論と方法を専門的に学び、4年次には各自テーマに沿った卒業論文執筆に取り組みます。

洋画領域

広い教養と豊かな感性・創造力を備えた洋画の専門家を目指す領域です。西洋画の技法や材料についての知識・技能を習得し、色彩・形態に対する美的感覚を養成するとともに、描写力・構成力などの技量を磨きます。「素描実習」、「油絵基礎実習」、「洋画技法実習」、「油絵実習Ⅰ・Ⅱ」などの授業に取り組み、自分の卒業研究としてまとめます。

日本画領域

日本画制作の伝統技術や材料の研究などを行い、日本画の専門家となることを目指す領域です。カリキュラムは日本画実習を中心として「素描実習」や「技法演習」、「野外風景実習」などの科目や基礎知識を学ぶ概説・概論科目で構成されています。4年次には卒業制作に取り組みます。

彫塑領域

教育内容は大きく「塑造」と「彫刻」に分かれ、それぞれの専門教員によって基礎から専門まで内容豊かな教育を受けることができます。「塑造」関連の授業では、頭像・胸像から全身像に至る人物像を主なモチーフとした制作実習が段階的に展開されています。また石膏・水性樹脂を用いた造形技法を学ぶ演習もあります。「彫刻」関連の授業では、「木彫」と「石彫」に分かれそれぞれ2~3年間、基礎から専門までの演習を行います。

書領域

カリキュラムは、書概論・日本書道史・書学方法論など専門的な知識を身につける「講義科目」と、書実習基礎・書実習漢字制作など実技の力量を高める「実習科目」に大きく分けられます。美術専攻において書領域のみ、卒業研究に制作と論文の双方が課されます。総合大学の特性を生かし、関連する他学群の開講科目の受講も可能です。

版画領域

実際の制作を通して版画についての基礎的知識と技術を修得し、専門家として多岐に渡って社会に貢献できる人材の育成を目指す領域です。版画は大きく4つの版種(凸版・凹版・平版・孔版)に分かれ、代表的なものとして木版画・銅版画・リトグラフ・スクリーンプリントが挙げられます。カテゴリーの範囲が拡大し続けている現代版画の流れを見定めつつ、4つの版種を中心として、1.2年次では概論や基礎実習、3.4年次では実技を通して版画について深く学びます。

構成領域

理論・実技を通して広く造形に共通した基礎的かつ重要な問題について専門的に学ぶ領域です。すべての造形にとって共通した基礎的な要件である、「形や色をどのように決めるか」について、専門的に深く追求していきます。特色として卒業後の進路の幅広さが挙げられ、各種デザイン、工芸、編集、印刷などの方面への就職や造形作家、さらには進学して大学院を修了し高校・専門学校・短大・大学の教員などにもなっています。

総合造形領域

芸術を通して時代に対応できる眼を養い、新しいタイプの芸術家や、多角的な視野と体験を持ち芸術教養を身につけた社会人の育成を目指しています。主に20世紀の芸術を題材とし、理論と実制作を通して社会と芸術の関わりについて学びます。卒業後の進路は、企業ではWebデザイン、宣伝企画、映像制作などの分野の他、造形作家やメディアアーティスト、教員など多岐にわたります。

工芸領域

3つの分野(木工・漆芸、ガラス、陶磁)で構成されており、それぞれの素材に関連する演習や実習を通じて、幅広い造形の基礎と専門的な知識・技術・造形力を修得し、ものづくりの伝統に対する理解力を養うことを目標としています。具体的には食器や家具、照明器具などの生活具や立体造形作品をそれぞれの知識・技法を修得しながら制作します。また、さらに深い研究を目指す学生のために、大学院博士前期課程の人間総合科学研究科芸術専攻にクラフト領域が設置されています。

ビジュアルデザイン領域

ビジュアルデザインとは《視覚に訴えて内容を美しく効果的に伝えようとする》デザインの一分野で、この領域では、ビジュアルデザインについて総合的に学び研究します。具体的な内容は、写真、印刷・製本デザイン、イラストレーション、パッケージデザイン、色彩計画、絵本、マンガ、サイエンスビジュアリゼーションなどになります。授業は、知識の定着とともに調査・実験を通じて自ら機器に触れて制作が行えるように配慮されており、理論と実践をバランスよく身につけ、自律的で創造的なクリエイターや研究者を目指すことができます。

情報・プロダクトデザイン領域

デザインの基礎理論と専門的技術を習得し、どの年代の人でも使いやすいデザインや社会が必要とするデザインなどについて学ぶコースです。情報やプロダクト、グラフィック、建築などの専門領域を横断的に学ぶことのできる教育プログラムを展開しており、主な授業として、情報・プロダクトデザイン領域研究、デザイン特別演習、人間工学、UI/UXデザインなどがあります。また他領域・他学群の科目を自由に履修することができます。

環境デザイン領域

相互依存的な《人間》と《環境》の関係について明らかにし、それに応じた環境の「計画」と「設計」について学ぶ領域です。屋内空間(インテリア)、公園、街路、都市、地区などのあらゆる規模の「空間」を学習の対象とし、人間がより快適に過ごすことのできる空間の創造を目指しています。

建築デザイン領域

企画・計画・設計などの建築のデザインの仕事に携わる人材の育成を主に目指している領域です。建築家や建築デザイナーは、どれか一つ欠けても致命的になる「いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、いかに」という疑問形を常に持ち、造られる居住空間の存在理由について問い続ける必要があります。単純に知識や技術を習得するだけでなく、疑問形や存在理由についての問いを持って対象を見ることのできる人物の育成を心がけています。 

 

筑波大学芸術専門学群キャンパス情報

キャンパス

学部:全学部
住所:〒305-8577 茨城県つくば市天王台1丁目1の1

 

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