京都市立芸術大学美術学部に受かるには?入試情報・偏差値・受験対策

※本記事は2023年11月時点の情報です。最新情報は学校公式HPをご確認ください。

京都市立芸術大学美術学部に合格するための受験対策

偏差値・難易度

京都市立芸術大学美術学部の偏差値は、学科によって異なり54.0~55.0程度となります。大学入学共通テストにおいては、6.5割程度の得点率が求められます。2023年度の入試競争倍率は3.00~5.13倍で、デザイン科が最も高くなっています。

 

入試の特徴・合格するための勉強のポイント

京都市立芸術大学美術学部の入試は、一般入試のみとなります。すべての学科で、大学入学共通テストと個別試験の成績を総合して合否判定を行います。大学入学共通テストは、美術科・工芸科・総合芸術学科が4教科4科目または5科目、デザイン科が5教科5科目または6科目の受験が必要です。個別試験は学科によって課される内容が異なり、〈描写(鉛筆描写)・色彩(色彩表現)・立体(立体表現)・小論文(論述試験)〉のいずれか2~3科目が課されます。募集要項で詳細を確認し、それぞれの試験内容に合った対策を行いましょう。

 

 

京都市立芸術大学美術学部の科目別傾向と対策

描写の試験傾向と対策

《2023年度》

試験時間は4時間で、与えられた〈米袋・金属製ピンチ・プラスチック製のピンチ〉の特性を活かして構成し、条件に従って鉛筆で描写する問題です。対象物の正確な形態把握や量感・空間の把握、色調、質感表現、鉛筆による明暗などの基本的な描写力と表現に対する強い意欲や構成力が問われます。対象物の特性を活かして、積極的に魅力的な形を探りつつ構図を練ることが重要となります。日ごろから対象物の形態や特徴をしっかりと観察し、画面全体の空間バランスを意識するようにしましょう。

色彩の試験傾向と対策

《2023年度》

試験時間は3時間で、〈ハケの特性を活かした色彩構成〉をテーマに、支給された画材(ハケ2本、水彩絵具ポスターカラー8色セット)のみを使用して構成する問題です。発想力や造形力、構成力などの基礎的な能力が総合的に問われます。また、限定された8色の絵具を効果的に配色する色彩感覚や多様な描画表現を生み出す能力も求められます。日ごろからさまざまなものに興味を持ち、観察力や対応力、表現力、発想力を養っておくことが大切です。

立体の試験傾向と対策

《2023年度》

試験時間は3時間で、与えられたコンバイン袋*を解体して材料として用い、収穫をテーマに条件に従って立体を制作する問題です。さまざまな素材の特性を理解し、自身の表現に沿うよう工夫し、適切に使用する能力が求められます。また、発想力や表現力、思考力、構成力、基本的な造形力、構造や空間把握能力など、さまざまな能力が必要となります。日ごろから、素材としての面白さや、特性から受けるイメージやメッセージ性など、多様な観点から発想することを心がけましょう。 *農業機械で使用する収穫物を入れる袋

小論文の試験傾向と対策

《2023年度》

試験時間は2時間で、与えられた文章を読み3つの設問に解答します。設問1は50字以内で記述する要約問題で、基礎的な読解力と記述力が問われます。設問2は問題文の内容を踏まえたうえで自らの考えを論じる問題です。筆者の主張を理解しつつ、自分自身の経験や知識によって分析的・批判的に思考することができるかがみられます。設問3は問題文読んで自身が興味を持ったことについて記述する問題です。他者の話から読み手自身が課題を見出し、柔軟な思考力や課題を探求・解決する力、説得力を持って論理的に表現する力と意欲が問われます。小論文の基本的な書き方をマスターし、限られた時間で十分に説得力を持たせることのできる論理的な文章を書く練習を何度も行いましょう。

 

 

京都市立芸術大学美術学部基本情報

公式サイト

京都市立芸術大学美術学部:https://www.kcua.ac.jp/?page_id=4

 

基本情報

創立年

1969年

生徒数

564人(2022年5月時点)

教育理念

本学部は、国際的な芸術文化の都である京都の文化的・人的資源を生かし、独創的で多様な研究を背景に、専門的かつ横断的な教育を通して、優れた芸術家をはじめ独創的な人材を生み出し、もって社会に貢献することを目的とします。

 

引用元:教育・研究目的

 

京都市立芸術大学美術学部の特徴

京都市立芸術大学美術学部は、【美術科】【デザイン科】【工芸科】【総合芸術学科】の4学科で構成されています。創造活動の土台となる基礎力の育成を重視しており、学生は、1年次前期に「総合基礎実技」、1年次後期に「専攻基礎実技」を履修します。「総合基礎実技」は領域横断型の授業となっており、所属の科に関係なくクラスを編成して、科の枠を越えた課題に取り組みます。各科には1~5の専攻が設置されており、2年次以降、それぞれの専攻の学びと実技へと進みます(デザイン科は3年次以降)。講義は午前中、実技は午後からに設置されており、メリハリを持って学習と制作に集中することができます。

 

 

京都市立芸術大学美術学部キャンパス情報

キャンパス

住所:〒600-8601 京都府京都市下京区下之町57-1

 

 

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