東京医科歯科大学医学部に受かるには?入試情報・偏差値・受験対策

※本記事は2023年7月時点の情報です。最新情報は学校公式HPをご確認ください。

東京医科歯科大学医学部に合格するための受験対策

偏差値・難易度

東京医科歯科大学医学部の偏差値は、学科や専攻によって異なりますが55.0~70.0程度となります。大学入学共通テストにおいては、7~9割程度の得点率が求められます。2023年度一般選抜の入試競争倍率は1.61~7.75倍で、保健衛生学科検査技術学専攻の後期日程が最も高くなっています。

 

入試の特徴・合格するための勉強のポイント

東京医科歯科大学医学部の入試は、一般選抜と特別選抜の大きく2種類となります。一般選抜は前期日程と後期日程(保健衛生学科 看護学専攻除く)に分かれており、大学入学共通テストと個別学力試験等の両方が課されます。学科や専攻、日程によって大学入学共通テストと個別学力試験等の配点比率が異なるため注意が必要です。個別学力検査等について、医学科と保健衛生学科(検査技術学専攻)の前期日程は数学・理科・外国語と個人面接、後期日程は小論文と個人面接が課されます。保健衛生学科(看護学専攻)は、外国語、小論文と個人面接となります。選択科目や配点、特別選抜の内容などについては、募集要項で詳細を確認し自分に合った入試方式を選択しましょう。

 

 

東京医科歯科大学医学部の科目別傾向と対策

数学の試験傾向と対策

《2023年度 一般選抜》

試験時間90分の120点満点で、解答形式はすべて記述式となります。大問3題構成で、数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列・ベクトル)から出題されます。医学科は大問1が4問、大問2.3が3問ずつの計10問、保健衛生学科検査技術学専攻は大問1.2が4問、大問3が3問の計11問で、国公立大学医学部としては標準的な難易度となります。微積分や空間図形に関する問題が頻出となるため、重点的に学習しましょう。小問の誘導を利用し、出題者の意図が把握できると解答がスムーズになります。各分野の基礎知識をしっかりと身につけた上で、複数年分の過去問に取り組み、出題傾向や形式を確認しておきましょう。

 

英語の試験傾向と対策

《2023年度 一般選抜》

試験時間90分の120点満点で、解答形式はすべて記述式となります。医学や生物学に関する1,000~1,800語程度の超長文読解問題が1題、設問が6問出題されます。医学科は問3~6の4問、保健衛生学科は問1~3と5.6の5問に解答する形式となります。文章の内容は標準レベルですが、非常に長い文章となるため、日頃から長めの長文問題に触れておく必要があります。また、400字程度本文要約問題も出題されるため、語彙・文法の基本的な知識力と読解力を身につけることが大切です。複数年分の過去問演習で、出題傾向や形式を把握しておきましょう。

 

理科の試験傾向と対策

《2023年度 一般選抜》

試験時間は2科目合わせて120分の120点満点で、解答形式はすべて記述式となります。

・物理

大問2題構成で、物理基礎・物理のすべての範囲から出題されます。医学科は大問1、2すべての問題、保健衛生学科検査技術学専攻は大問1のすべてと大問2の(1)~(10)の問題に回答します。力学、電磁気、波動が頻出分野となりますが、年度によって熱力学や原子が出題される場合もあるため、苦手分野を作らないように各単元ともバランスよく学習することが大切です。全体的な難易度は標準レベルとなりますが、計算や作図が必要な問題も複数出題されるため、複数年分の過去問演習で、出題傾向や形式、時間配分などを確認しておきましょう。

 

・化学

大問3題構成で、化学基礎・化学のすべての範囲から出題されます。大問ごとに長めのリード文が用意されており、さまざまな設問形式で知識量や計算力、読解力などが問われます。理論化学を中心に、有機化学・無機化学と絡めた問題が出題され、特に化学平衡や高分子が頻出となります。基礎知識を身につけた上で標準レベルの問題を解き込み、複数年分の過去問にも取り組み、出題傾向や形式に慣れておくことが大切です。

 

・生物

大問3題構成で、生物基礎・生物のすべての範囲から出題されます。全体的な難易度は標準~やや難レベルとなります。リード文が長く、論述や描図問題も複数出題されるため、時間配分には注意が必要です。出題傾向や形式、時間配分を把握するために、複数年分の過去問に取り組むと良いでしょう。

 

小論文の試験傾向と対策

《2023年度 一般選抜》

・医学科、保健衛生学科(検査技術学専攻)

試験時間120分の100点満点で、大問2題構成となります。大問1は共通問題で、大問2は学科独自問題となります。各大問につき設問が2~3問設置されており、医学科は内容説明問題が50~100字以内、自分の意見を述べる問題が400~500字以内、保健衛生学科検査技術学専攻は和訳問題が100字以内、内容説明問題が100~200字以内、自分の意見を述べる問題が500字以内で記述する必要があります。日ごろから、生物系を中心とした科学的なテーマの文章を読み、自分の意見を持つ習慣をつけておくと良いでしょう。

 

・保健衛生学科(看護学専攻)

試験時間90分の180点満点で、大問2題構成となります。それぞれ設問が2問ずつ出題され、内容説明問題を300字以内、自分の意見を述べる問題を400字以内で記述する必要があります。問題文の内容を正確に理解し、要点を簡潔にまとめて記述する力や自分の考えを論理的に展開する力が問われます。様々なテーマの小論文演習を行い、文章を書くことに慣れておきましょう。

 

 

東京医科歯科大学医学部基本情報

公式サイト

東京医科歯科大学医学部:https://www.med.tmd.ac.jp/

 

基本情報

創立年

1951年

生徒数

1,018人(2022年05月時点)

教育理念

東京医科歯科大学の3つの教育理念に基づき、医学部の全教職員は学生が学術的・臨床的知識を習得し、臨床の場では高い技術を備えるよう指導するとともに、研究意欲に富み、すぐれた人格と洞察力を持つ医療人を育てるよう努める。本学学生の大多数が、国内・世界の人々に貢献できることを望んでいる。

 

引用元:医学部(医学科・保健衛生学科)|国立大学法人 東京医科歯科大学

 

東京医科歯科大学医学部の特徴

東京医科歯科大学医学部は、【医学科】と【保健衛生学科】で構成されています。

【医学科】では、問題解決型思考能力や自己学習能力の養成を目的に、全ての臨床系の科目で統合型教育を実施しています。4年次には、興味をもった分野を集中的(最長6ヶ月)に学べる自由選択学習が設定されています。そのほか、早期医学研究トレーニング特別プログラム「MD-PhDコース」や、ハーバードメディカルスクールや南カリフォルニアなどへの海外臨床留学など様々な教育活動を展開しています。

【保健衛生学科】は、幅広い教養と豊かな人間性と倫理観を備えた看護のエキスパートを目指す〈看護学専攻〉と、臨床検査技師及び医学・保健医療における検査技術の発展に寄与することのできる研究者・教育者を目指す〈検査技術学専攻〉が設置されています。

 

 

東京医科歯科大学医学部キャンパス情報

湯島キャンパス

住所:〒113-8510 東京都文京区湯島1丁目5-45

駿河台キャンパス

住所:〒101-0062  東京都千代田区神田駿河台2丁目3

国府台キャンパス

住所:〒272-0827 千葉県市川市国府台2丁目8-30

 

 

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