地震のメカニズムとは?
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こんにちは!オンライン家庭教師WAMです(^^)

 

日本は世界の中でも地震多発国と言われています

特に、瞬間的な揺れの強さが大きかった地震はいずれも日本で発生しています。 

 

地震が発生するメカニズムを知ることで将来身近に発生するかもしれない被害に対し、普段から備えておく意識を高めていただければ幸いです 

 

なぜ地震は起こる?メカニズムについて

地震が起こるメカニズム

地震が起こる仕組みは、プレートテクトニクスと呼ばれる理論で説明されています。 

 

 

プレートテクトニクス とは

地球の表面は、ひび割れた卵の殻のように十数枚に分かれた大小の岩盤で覆われています。 

この岩盤をプレートと言いますが、プレートは地球上でそれぞれ別々の方向に動き、互いにひしめき合っています。 

プレートは大陸プレート海洋プレートに大別されています。

 

大陸プレートは言葉の通り、大きな大陸をのせているプレートのことで、

日本列島はユーラシアプレートと北アメリカプレートの上にのっています。 

海洋プレートは海底をつくっているプレートのことで、

海洋プレートは大陸プレートの下に 1年間に数㎝の速さで沈み込むように動いています 

このように、プレートが地下の構造を造りだす運動のことを、プレートテクニクスといいます。

 

地震発生のしくみ(初期微動と主要動) 

地下に沈み込む海プレートは、接している陸プレートと一部が固着しているため、そこに歪み蓄積されていきます

この歪みが限界に達すると、固着していた部分がはがれ、一気にプレートがずれ動きます。

地震はこのようにプレート同士が急激にずれ動くことによって生じます。 

 

地震が生じると、初めに小さなゆれがきて、次に大きなゆれがきます。 

はじめにくる小さなゆれを初期微動、次にくる大きなゆれを主要動といいます。 

それぞれの伝わる速さはプレートの硬さによりますが、初期微動は毎秒6~7km、主要動は毎秒3.5~4.5km程度です。どのような条件であっても必ず初期微動の速度が主要動の速度よりも速いことから震源から最初に到達するゆれは常に初期微動になります。

 

そのため、初期微動のことを最初に到達する波Primary Wave”の頭文字をとってP波、主要動のことを“次に到達する波Secondary Wave”の頭文字をとってS波とも呼んでいます。 

 

なぜ日本では地震が多発するのか?

日本は、地震の発生率が世界4位と言われています。

頻繁に地震が起きている理由は、

  • ・ユーラシアプレート
  • ・北米プレート
  • ・太平洋プレート
  • ・フィリピン海プレート

4つのプレートが日本周辺に存在しています。

日本はプレートの重なりが多い太平洋の沿岸部に位置しており、複雑な力が掛かっていることが

「地震大国」 と呼ばれる要因になっているのは明確です。

 

 

日本で起こった過去の大地震 

関東大震災 

大正12年9月1日午前1158分、相模湾北西部を震源とするマグニチュード7.9の巨大地震が関東一円を襲いました

東京では、初めゆるやかな地面の動きを感じましたが、次第に大きな揺れに変わり、最後には立っていられないほどの揺れとなりました

後に関東地震と名付けられたこの地震は、揺れが40秒から1分という長いもので、震度は関東の広い地域で6強から7だったと推定されています

家屋の倒壊や地滑りのほか、津波や大規模な火災も発生、それによる死者・行方不明者は105,385人に達しました。

人口集中と過密化が進んでいた首都圏を襲ったこの地震は、わが国の自然災害史上で最悪の被害をもたらし、関東大震災と呼ばれるようになりました 

 

神戸淡路大震災 

平成7年1月17日5時46分、淡路島北部を震源とするマグニチュード7.3の地震が発生しました。

この地震により、神戸で震度6を観測したほか、京都で震度5、大阪などで震度4観測となりました。また、この地震の発生直後に行った被害状況調査の結果、神戸市の一部の地域等において震度7であったことがわかりました

この災害による人的被害は、死者6,434名、行方不明者3名、負傷者43,792名という戦後最悪の極めて深刻な被害をもたらすことになりました

また住宅家屋については、全壊が約10万5,000棟、半壊が約14万4,000棟にものぼりました
  

東日本大震災 

平成23年3月11日14時46分頃に三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の巨大地震が発生し、広い範囲で震度6以上の強い揺れ観測されました

震源は宮城県の東南東130㎞付近で深さ約24㎞とされています

地震に続き、さらに2回の大地震が連続発生したため、地震全体のエネルギーが巨大になりM9.0という地震規模になりました

本震の後も強い揺れを伴う余震が多数発生しM5.0以上を観測した余震は、3月11日だけでも155回発生しています 

人的被害は死者15,854人、行方不明者3,276人、負傷者6,023人 にのぼりました

また、東日本大震災は、陸地ではゆっくりとした揺れになるプレート型地震であったため、地面と木造建物が一緒に動く状態になり、地震による建物被害は小さいものになったとみられています

しかし、太平洋沿岸の地域をのみ込んだ津波により多くの建物が倒壊、流失し、その結果、全壊128,768戸、半壊245,626戸におよびました 

 

 

地震に備える 

 

地震の前兆 

1.前震 

大きな地震が起こる前には、震源地周辺の地域で小さな地震が頻発することがあります。 

しかし、ほとんどは大きな地震につながらないことが多いので、これらを根拠にして大地震を予測することは困難です。  

2.鳴動(地鳴り) 

前震に伴って鳴動(地鳴り)が聞こえることがあります。 

地震の直前(数秒から数十秒前)に聞こえる地鳴りは、本震の大きな揺れ(S波)が来る前に到着する初期微動(P波)による音と考えられます。  

3.地盤の隆起、沈降 

ゆるやかに続いている地盤の隆起や沈降が停止した地域は、その2年後に大きな地震が起こる可能性があります。

過去に起こった新潟地震や関東大地震については、その傾向にありました。  

4.海面の変動 

干満の差がいつも数㎝程度の海も、地震発生の数時間前には1m程度の隆起が発生し、いままで表れたことのない岩が海面上に露出するようになります  

5.井戸水や温泉のにごり、異常湧出 

地震の前には無色の温泉の湯が米汁のように白濁したり、多量の地下水が湧出し、これによって地滑りが発生したりします。  

6.ナマズなどの生態異常 

ナマズは、昼間は池の底に潜んでいるはずなのに、地震の前には泳ぎ回っていて容易に捕まえることができるようになり、バケツ3杯分ほど捕まえた人がいました。 

その他、犬、猫、鳥など様々な動物について、大地震の前に落ち着きをなくす、異常な鳴き声を出すなどの変化を示すことが報告されています。 

 

家族同士の安否確認方法を決めておく

地震が起きたときに困るのは、家族と連絡がつかなくなってしまうことです。

例えば学校からの帰宅方法がなくなってしまった・けがをしてしまった時に、家族と連絡がつかず状況を伝えられない可能性もあります。

 

大きな災害が起きたときの基本は「むやみに移動しない」ことです。

ですが、得られる情報が少なく混乱した状態では、まずは家族の安否確認が気になるところ。

 

そこで重要なのは、家族同士で安否確認方法を決めておくことです。

災害用伝言ダイヤル(171)

災害伝言掲示板

災害時の避難場所を確認

など、事前に大地震が発生した際の安否確認方法を家族で話し合って決めておきましょう。

災害が発生してからでは遅いという意識を持ち、普段の会話でも確認するなど、家族みんなが忘れないように確認する機会を作りましょう。

 

避難場所や避難経路を把握しておく

自分の住んでいる地域の避難場所、ご存じですか?

もし分からない場合は、各自治体のHPや役所などでハザードマップを確認してみてください

ハザードマップは避難場所を確認する以外にも、災害時に危険となりそうな場所や、お役立ち情報が掲載されているものもあります。

 

また、ハザードマップを使うことで学校からの避難経路を把握すること可能です。

家族でその経路を歩いてみたり、この機会に家族の防災計画を立ててみてはいかがでしょうか。

 

防災グッズを用意しておく

避難したとしても、必要なものがすぐに手にはいるわけではありません。数日間、家族が過ごせるためのアイテムを用意しておくと安心です。

 

靴、ヘルメット、防災ずきん、軍手、ヘッドランプ

避難する際に役に立ちます。

携帯ラジオ、スマホの予備バッテリー

情報を手に入れたり、家族と連絡する時に必要になります。

飲料水

生活用水(飲用・調理用)として、1人1日3リットルを目安に数日分用意しましょう。持ち出し用に500mlのものも用意しておくといいでしょう。

食料品

調理しなくても食べられるもの(乾パンやお菓子)や、温めるだけで食べられるレトルトなど。

カセットコンロ

食料品を温めるのに役に立ちます。

救急用品・衛生用品・生理用品 など…

 

これらは一例になります。避難生活が長く続くことも予想されます。衣類や安眠グッズなど、自分にとって必要なものを日頃から考え、用意しておくといいでしょう。

家の決まった場所に保管しておくのとは別に、ベットの横などすぐに持ち出せるところにリュックなどで用意しておくことも大切です。

 

 

まとめ 

地震が起こる原因は地球の構造から生じるもののため、人がこの自然の力を抑え込むことは不可能でしょう。

しかし、地震災害の悲惨さを知り、自然が教えてくれるサイン(前兆)を知ることでその被害を抑えることはできるかもしれません。

また事前に災害が起きることに備えた準備をしておくことも、大変重要になります。

この記事がそのお役に立つことを願っています。

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