日本は世界の中でも地震多発国と言われています

特に、瞬間的な揺れの強さが大きかった地震はいずれも日本で発生しています。 

 

地震が発生するメカニズムを知ることで将来身近に発生するかもしれない被害に対し、普段から備えておく意識を高めていただければ幸いです 

 

なぜ地震は起こるのか 

地震の起こる原因 

地震が起こる仕組みは、プレートテクトニクスと呼ばれる理論で説明されています。 

 

 

プレートテクトニクス 

地球の表面は、ひび割れた卵の殻のように十数枚に分かれた大小の岩盤で覆われています。 

この岩盤をプレートと言いますが、プレートは地球上でそれぞれ別々の方向に動き、互いにひしめき合っています。 

プレートは大陸プレート海洋プレートに大別され、海洋プレートは大陸プレートの下に 

1年間に数㎝の速さで沈み込むように動いています 

 

大陸プレートは、大陸をのせているプレートで日本列島はユーラシアプレートと北アメリカプレートの上にのっています。 

海洋プレートは海底をつくっているプレートです。 

 

地震発生のしくみ(初期微動と主要動) 

地下に沈み込む海プレートは、接している陸プレートと一部が固着しているため、そこに歪み蓄積されていきます

この歪みが限界に達すると、固着していた部分がはがれ、一気にプレートがずれ動きます。

地震はこのようにプレート同士が急激にずれ動くことによって生じます。 

 

地震が生じると、初めに小さなゆれがきて、次に大きなゆれがきます。 

はじめにくる小さなゆれを初期微動、次にくる大きなゆれを主要動といいます。 

それぞれの伝わる速さはプレートの硬さによりますが、初期微動は毎秒6~7km、主要動は毎秒3.5~4.5km程度です。どのような条件であっても必ず初期微動の速度が主要動の速度よりも速いことから震源から最初に到達するゆれは常に初期微動になります。

 

そのため、初期微動のことを最初に到達する波Primary Wave”の頭文字をとってP波、主要動のことを“次に到達する波Secondary Wave”の頭文字をとってS波とも呼んでいます。 

 

 

日本で起こった過去の大地震 

関東大震災 

大正12年9月1日午前1158分、相模湾北西部を震源とするマグニチュード7.9の巨大地震が関東一円を襲いました

東京では、初めゆるやかな地面の動きを感じましたが、次第に大きな揺れに変わり、最後には立っていられないほどの揺れとなりました

後に関東地震と名付けられたこの地震は、揺れが40秒から1分という長いもので、震度は関東の広い地域で6強から7だったと推定されています

家屋の倒壊や地滑りのほか、津波や大規模な火災も発生、それによる死者・行方不明者は105,385人に達しました。

人口集中と過密化が進んでいた首都圏を襲ったこの地震は、わが国の自然災害史上で最悪の被害をもたらし、関東大震災と呼ばれるようになりました 

 

神戸淡路大震災 

平成7年1月17日5時46分、淡路島北部を震源とするマグニチュード7.3の地震が発生しました。

この地震により、神戸で震度6を観測したほか、京都で震度5、大阪などで震度4観測となりました。また、この地震の発生直後に行った被害状況調査の結果、神戸市の一部の地域等において震度7であったことがわかりました

この災害による人的被害は、死者6,434名、行方不明者3名、負傷者43,792名という戦後最悪の極めて深刻な被害をもたらすことになりました

また住宅家屋については、全壊が約10万5,000棟、半壊が約14万4,000棟にものぼりました
  

東日本大震災 

平成23年3月11日14時46分頃に三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の巨大地震が発生し、広い範囲で震度6以上の強い揺れ観測されました

震源は宮城県の東南東130㎞付近で深さ約24㎞とされています

地震に続き、さらに2回の大地震が連続発生したため、地震全体のエネルギーが巨大になりM9.0という地震規模になりました

本震の後も強い揺れを伴う余震が多数発生しM5.0以上を観測した余震は、3月11日だけでも155回発生しています 

人的被害は死者15,854人、行方不明者3,276人、負傷者6,023人 にのぼりました

また、東日本大震災は、陸地ではゆっくりとした揺れになるプレート型地震であったため、地面と木造建物が一緒に動く状態になり、地震による建物被害は小さいものになったとみられています

しかし、太平洋沿岸の地域をのみ込んだ津波により多くの建物が倒壊、流失し、その結果、全壊128,768戸、半壊245,626戸におよびました 

 

 

地震に備える 

 

地震の前兆 

1.前震 

大きな地震が起こる前には、震源地周辺の地域で小さな地震が頻発することがあります。 

しかし、ほとんどは大きな地震につながらないことが多いので、これらを根拠にして大地震を予測することは困難です。 

 

2.鳴動(地鳴り) 

前震に伴って鳴動(地鳴り)が聞こえることがあります。 

地震の直前(数秒から数十秒前)に聞こえる地鳴りは、本震の大きな揺れ(S波)が来る前に到着する初期微動(P波)による音と考えられます。 

 

3.地盤の隆起、沈降 

ゆるやかに続いている地盤の隆起や沈降が停止した地域は、その2年後に大きな地震が起こる可能性があります。

過去に起こった新潟地震や関東大地震については、その傾向にありました。 

 

4.海面の変動 

干満の差がいつも数㎝程度の海も、地震発生の数時間前には1m程度の隆起が発生し、いままで表れたことのない岩が海面上に露出するようになります 

 

5.井戸水や温泉のにごり、異常湧出 

地震の前には無色の温泉の湯が米汁のように白濁したり、多量の地下水が湧出し、これによって地滑りが発生したりします。 

 

6.ナマズなどの生態異常 

ナマズは、昼間は池の底に潜んでいるはずなのに、地震の前には泳ぎ回っていて容易に捕まえることができるようになり、バケツ3杯分ほど捕まえた人がいました。 

その他、犬、猫、鳥など様々な動物について、大地震の前に落ち着きをなくす、異常な鳴き声を出すなどの変化を示すことが報告されています。 

 

まとめ 

地震が起こる原因は地球の構造から生じるもののため、人がこの自然の力を抑え込むことは不可能でしょう。

しかし、地震災害の悲惨さを知り、自然が教えてくれるサイン(前兆)を知ることでその被害を抑えることはできるかもしれません。

この記事がそのお役に立つことを望みます。 

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