2020年度より、全国の小学校でプログラミング教育が必修化されました。

2022年には高校でもプログラミングを含む「情報Ⅰ」が必修科目となり、将来的には大学入試への導入も検討されています。

このように、ここ数年でプログラミング教育へのニーズは急速に広まっており、それに伴う形で、さまざまなプログラミング検定が導入されるようになりました。 

とはいえ、まだまだ多くの人にとって、プログラミング教育とはまだまだなじみのない言葉ではないでしょうか。

今回は、「そもそもプログラミングって何?」という初歩的なところから、プログラミング検定についてまで、詳しく解説していきます。 

 

 

プログラミングとは? 

人間がプログラムする 

 

 

私たちは日常生活において、様々な場面でコンピュータを使っています。

仕事や学業、娯楽に至るまで、コンピュータを使ってできることは多岐にわたり、スマホやタブレットも含めれば、今やコンピュータは生活に必要不可欠なものといえるでしょう。 

 

そんな便利なコンピュータですが、実は自分で物事を一から考えたり、何かを想像して処理する力は備わっていません。

例えばバスケットを全く知らない人にボールだけ与えて「シュートしてみて!」と言っても、全く上手にできませんよね。 

もし「シュートする」という目的を達成するためには、一つ一つの動作を順番に説明する必要があります。

解説すると以下のような手順になります。 

 

脚を肩幅に開いた状態でひざを軽く曲げ、お尻を落とした姿勢をとる 

つま先をゴールに向け、軸足でないほうの脚を少し前に出す 

ボールを胸の前にセットする 

ゴールに目を向ける 

利き手を前に出すようにシュートを打つ 

 

このような「やること(計画)・手順」を書き出したものを「プログラム」と言います。

「プログラム」という言葉自体は、コンサートや運動会など、実は世間一般でも使われている言葉です。

例えば運動会のプログラムでは「1.開催のあいさつ」⇒「2.校長先生のお話」⇒「3.選手宣誓」など、やることが順番に作られていますよね。 

 

そして、コンピュータ相手にプログラムの指示を構築することを「プログラミング」といいます。

つまり、人間がプログラム(手順書・指示書)を作り、コンピュータはその指示に従って処理を行い、結果を返すということです。

命令といっても、コンピュータは人間の言葉はそのまま理解することはできません。

よって、プログラミング言語という、コンピュータが理解できる言葉で指示する必要があります。 

では、プログラミングはなぜ今重要とされているのでしょうか? 

 

プログラミングの目的 

 

 

学校におけるプログラミング教育必修化の目的は、IT企業に就職する人材を育成するためや、プログラマーを多く育成したいからではありません。

文科省の「新学習指導要領」によると、小学校のプログラミング教育のねらいは「プログラミング的思考を育むこと」とされ、プログラミング的思考について以下のように定義付けています。 

 

プログラミング的思考とは? 

自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、 一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、 記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力」 

 

つまりは、プログラミング教育を通じて、「物事のしくみを理解する力」や、「物事を順序立てて考え、解決する力」を身に付けてもらいたいというわけです。 

現代生活はデジタル化が進み、AIの技術も目覚ましく進歩しています。

今や単純作業のほとんどはコンピュータが担当するようになり、今後の社会発展と共に、今まで以上に多くのものが機械化・自動化されていくでしょう。

そんな未来を生きていく子供たちにとって、コンピュータを積極的に活用する力や、正しく使いこなす思考力が必要となるのです。 

  

学校現場での状況 

実際に小学校ではどのようなプログラミング授業が実施されているのでしょうか?

文部科学省の「小学校を中心としたプログラミングポータル」を参考に、幾つかの事例集をご紹介します。 

 

「身近な人の仕事やゲームを作る仕事を学んで、私たちの未来やキャリアを考えよう」 

(行方市立麻生東小学校,株式会社ポケモン) 

 

茨城県の麻生東小学校では、株式会社ポケモンの協力の下でプログラミング学習を実地しました。 

まず、社会で使われているコンピュータやAIにどんなものが使われているかを調べ、昔と比べてどのように便利になったのかを確認しました。

さらに、株式会社ポケモンが提供する仕事インタビュー動画から、仕事をしている人がなにを大切にしているかを学んだようです。

そして、Scratch(スクラッチ)という教材を使って基本的なプログラミング操作を覚えた後で、「ゲームをする人がもっと楽しめるゲームにするには?」をテーマに、各自が自由な発想のもとでプログラミングを組み立てていきます。

背景を変えたり、モンスターボールに当たった後のポケモンを小さくしたり、ポケモンの数を増やしたり…。授業を通して、「生活を便利にしているもの」とプログラミングの関係が生活や自分自身の生き方を豊かに するものであることに気付いただけでなく、子どもたちが大好きなポケモンをプログラミング題材にすることで、将来の仕事への夢や希望を膨らませることに繋がったようです。 

 

「スポーツとデータ分析。地域スポーツチームを応援しよう」 

(相模原市立田名北小学校,ライブリッツ株式会社)

 

神奈川県の田名北小学校では、「自分たちが住んでいる地域で活動している「三菱重工相模原ダイナボアーズ」というラグビーチームとの交流の中で、「地域スポーツとのかかわり」を探究課題にしました。 

最初に生徒たちはホームページやパンフレットを使い、ダイナボアーズがどんなチームなのかを調べるところから始めました。

次に、実際にチームの選手や関係者と交流をはかり、話を聞くことで、ホームタウンの相模原市でもダイナボアーズを知らない人が多いというチームの課題を知ります。

そして、「地域の方にファンになってもらい、チームを応援するにはどうすればいいか」を考えた結果、プログラミングで応援アニメーションを作ることにチャレンジしたのです。 

プログラミング体験では、Scratch(スクラッチ)を使ってアニメーション制作に取り組みました。

チームのキャラクターであるダイボ君を素材として提供してもらい、ダイボ君にチームの情報をしゃべらせたり、キャラクターを動かして、トライしているアニメーションを工夫して作成しました。

生徒たちはこの学習を通じて、地域スポーツのあり方や地域の特性を客観的にとらえるだけでなく、自分たちができることは何かを考え、行動する力を身に付けることができたのではないでしょうか。 

 

 

 

個別指導Wamでの取り組み 

 

 

個別指導Wamでは2019年よりプログラミング講座を開講し、非常に多くの生徒さんから好評をいただいています。 

教材は「QUREO(キュレオ)」というプログラミングソフトを使用しています。

「QUREO」は、2024年度より大学入学共通テストに追加されるプログラミングの出題を見据えて、プログラミングの基礎30概念を楽しく学べるような仕様になっています。 

「QUREO」の舞台は、2200年の近未来キュレオシティ。

ここでは、モノをつくることが世界のエネルギーになっていますが、突如世界は悪(バグ)に襲われて街が崩壊してしまいます。

プレイヤー(あえてプレイヤーと呼びましょう!)は、ガイドキャラクターのアルゴと共に悪(バグ)を倒す旅に出る…という、もはやロールプレイングゲームのような壮大な世界観が広がっているのです。 

 

実際の学習については、50以上のチャプターから延べ100本以上のゲームを作ることができ、その過程の中でプログラミングの基礎を分かりやすく学ぶことができます。

「QUREO」はマウスを使ってブロックを組み立てるだけで構築できるシンプルなスタイルですが、困ったときはたくさんの音声や動画でヒントを与えてくれるので、小学校低学年のお子さんでも抵抗なくプログラミングを学ぶことができます。

レッスンをクリアするとレベルが上がって、新たなキャラクターや背景が使えるようになることも、お子さんのモチベーションを上げる重要な要素ですね! 

 

 

プログラミング検定ってどんなもの?

プログラミング検定とは? 

プログラミング検定とは、その名の通り「プログラミングスキルを客観的に評価する指標」として、近年創設された検定資格です。

プログラミング学習は、低学年のお子さんでも問題なく学習できるように、シンプルで分かりやすいものになっていることは先にお伝えした通りですが、サポートが手厚いからこそ、それだけでは「本当に自分はプログラミングをできるようになったのか?」「基礎力だけでなく、応用力は身についているのか?」などの実感を得にくいともいえるでしょう。

重要なのは、「何となく理解したつもり」ではなく、「確実にマスターした実感を得ること」であり、「自分が苦手な部分を客観的に知ること」です。

プログラミング検定は、そんなニーズを満たしてくれるのにうってつけの指標となるでしょう。 

 

Wamで実施しているプログラミング検定 

個別指導Wamでは、「プログラミング能力検定」を取り入れています。

2020年12月より始まった検定で、2度の実施を経て、現在(2021年6月)は3回目の検定が実施されています。 

検定内容・レベル分けで受験・対象年齢や問題など 「プログラミング能力検定」の対象者は、小学生から高校生までと、幅広い層を対象としています。

レベルを6段階に設定し、「順次処理」「繰り返し」「条件分岐」「乱数」「変数」等の【概念】に分類、それぞれの概念の得意不得意を測定可能な形で問題の設計を行っています。

言葉にすると少しややこしいので、図解すると下記のようになります。 

 

 

次に、どんな問題が出題されるか見てみましょう。

出題形式は主に【選択式問題】と【実装式問題】の2種類です。 

まず選択式問題についてですが、予め作られてある動画を再生し、キャラクターの動きを実現しているブロックの組み合わせを4つの選択肢から選んで回答する形式の問題です。

選択肢のブロックは予めプログラミングが組まれていますが、キャラクターの進んだ歩数や、回転している角度、大きさの変化などの数値が違っているので、動画をよく観察して回答する必要がありそうです。 

 

     

 

(※イラストはイメージです。実際の試験問題は4択です。) 

 

  

もう一つの形式は実装式問題です。お手本の動画を見るところまでは同じですが、こちらは一から自分でブロックの組み合わせを考えなければなりません。

選択式問題以上に、プログラミングのしくみを正しく理解する力が求められます。 

 

 

 

 

プログラミング検定を取るとどんないいことがある? 

Wamで取り入れている「プログラミング能力検定」は、最終的に2024年に大学入試に追加されると言われている「情報」という科目の対策に直結しています。

つまり、「プログラミング能力検定」を取得するということは、将来的な大学入試の「情報科目」において、十分な対策が取れているということの証明になります。

また、近年の日本におけるビジネス社会では、IT人材の不足が大きな課題となっています。

直接的な目的ではないにせよ、検定を通じて子どもたちが早い段階でITスキルを身に付けるということは、自分の将来の仕事における選択肢を広げることにも大いに役立つといえるでしょう。 

 

まとめ

第4次産業革命と呼ばれている昨今において、インターネットやAIを活用することは、今まで以上に私たちの生活に大きな影響を与え、それは今この瞬間でも進化し続けています。

そんなこれからの時代において、「プログラミング的思考」は普遍的に求められる資質・能力と位置付けられているのです。

ぜひみなさんも、「自分で考え、解決する力」を身に付けるために、プログラミングを学び、検定にチャレンジしてみてください! 

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