受験生の親として ~子どもへの接し方~
こんにちは!オンライン家庭教師WAMです(^^)
夏休みも終わり受験シーズンが近くなってきました。受験生の親として子どもへの接し方に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
我が子のことを心配するあまりに言わなくてもいいことを言ってしまって、親子の関係が険悪な雰囲気になってしまうなんてこともあるかもしれません。
今回は受験生の親としての悩みや不安、子どもへの接し方や関わり合いについてご紹介します。
受験生の親は悩みが多い
多くの方が悩みを抱えています
受験生の親としての悩みは様々だと思います。
例えば、
・成績がなかなか上がらない
・テレビやゲームばかりで勉強をしていない
・志望校どうしたらいい?
・コミュニケーションについて
・健康管理について
など...よく聞く悩みとしてはこれらが挙げられます。
子どものことを大切に思うからこそ、親としての不安や悩みの種は尽きないですよね。
しかし、「良い受験生の親にならないと」と力みすぎてしまうことはよくありません。無理をしている姿が子どもに伝わり、かえって子どもの負担となってしまう場合もあります。
まず、親が無理をせず普段どおりに接してあげることが大切です。
過干渉?無関心?
保護者が子どものことを必要以上に心配することで、過干渉になっている場合もあります。
志望校を子どもではなく保護者が決めたり、子どもがやりたいことをさせなかったり、上手くいかないことは否定したりと、こんなこと自分はしていないと感じるかもしれませんが、心配のあまりに気づかないうちに言ってしまっているかもしれません。
受験は子どもが精神的に成長していくためのものでもあります。子どもの考えを尊重しつつ、保護者が答えを教えるのではなく、時にはアドバイスをして子どもに考える機会を与えることが大事です。
過干渉とは真逆で、子どもが勉強を頑張るのは自分のためなので、任せているという無関心の保護者もいると思います。「子どもに任せている」だと良く聞こえますが、子ども自身が頑張ろうという思いを持てないこともあります。
子どもには成功体験が必要であり、周りのバックアップを受けながら受験を乗り越えるという成功体験があることで、これからの人生をより良くするために頑張るという原動力を生むことになります。
また、子どもに任せているだけだと、水と同じように低きに流れてしまうなんてこともあります。楽だから、楽しいからと未来の可能性を潰してしまうような選択をしてしまうこともあるため、適切な距離を探りつつ、アドバイスをしてあげることが大事です。
親も子どももピリピリ
受験が近づいてくると、不安や緊張から精神的にピリピリしてくる子どもがいるのではないでしょうか。実は、子どもがピリピリしていると感じるのは、親が子どもの受験に神経質になることでピリピリしているからなのです。
親が心配しすぎて子どもを構いすぎることで、子どもが余計に神経質になるなんてこともあるので、いつもどおりに子どもと接してあげることが大切です。
また、事前に「手伝ってほしいこと」や「準備してほしいこと」があったら言ってほしいと伝えて、要望があればサポートしてあげると良いと思います。
受験生の気持ちを知りましょう
受験生の気持ちを知ると、親としてどんなことが助けになるだろう?どんなことはして欲しくないんだろう、ということが見えてきます。ここで少し、受験生の声に耳を傾けてみましょう。
受験生だった私が、親にしてもらって嬉しかったこと
「信じている」「見守ってくれる」「おいしいご飯」といったことに子どもは嬉しかったと感じているようです。
状況や子どもの感じ方によっても異なるので、同じ言葉であっても本人がどう感じるか正解があるわけではありませんが、コミュニケーションの参考としてもらえればと思います。
自分のことを信じてくれた(任せてくれた)
「成績が落ちてしまっても怒らずそっとしておいてくれた」
「ただ見守り、信頼してくれていることが嬉しかった」
「いつも自分のことを信じてくれて応援してくれ、文句も言わず支え続けてくれた」
生活面のサポートをしてくれた
「身の回りのことや家事など子どもに負担のかからないようにサポートしてくれた」
「体調管理に誰よりも気を配ってくれたこと」
「ご飯を決めた時間に作ってくれること。そして毎日お弁当を作ってくれたこと」
精神的に支えてくれていた
「疲れていたら声をかけてくれたり、甘いものを買ってきてくれたりしたこと」
「通学や塾への送り迎えに感謝しています」
「気分転換に外出に誘ってくれて嬉しかった」
受験・勉強のサポートをしてくれた
「勉強に集中できる環境を整えてくれたこと」
「受験の情報を子ども以上に収集してとても詳しく、勉強の相談にも乗ってくれた」
「受験費用を惜しみなく出してくれたこと」
努力を認めてくれる
「勉強頑張っているねと、努力を認めてもらえると嬉しい」
「もう十分な努力をしたと誇りに思っていると言われて嬉しかった」
「成績が上がったことを褒めてくれて一緒に喜んでくれて嬉しかった」
受験生だった私が、親に言われて嫌だったこと
子どものことを「信じていない」や「任せない」という言動が嫌だと感じているようです。子どもは親からのダメ出しやネガティブな言葉には敏感です。そして、勉強のペースや志望校については自分で決めたいと思っているようです。
過干渉
「成績があまり伸びなかった時期に勉強の仕方が悪いと干渉してきたこと」
「少しでも休憩をしていると勉強しなさいと言われること」
「こうした方がいい、ああした方がいいと圧力がすごかった」
無知・無関心
「制度などよく理解していなくて話が合わなかった」
「現在の受験についての知識を身につけようとしない」
「どうせ受かりはしないと言われたこと」
他の人との比較
「他人と比較されることが嫌でした」
「兄はこの時期の模試でA判定を取っていたと言われた」
「父が受験生だったときの勉強時間と比較されて嫌だった」
お金の話
「多くのお金がかかっているのだから受験勉強頑張りなさい。と言われてプレッシャーが
かかって嫌だった」
「塾代の話をされるとつらかった」
傷ついた言葉・プレッシャーを感じた言葉
「成績が上がらないと言われることが嫌だった」
「浪人はしないでほしいというプレッシャーをかけるような言葉」
「こんな成績で大丈夫か?と言われ、不安な気持ちが大きくなり嫌だった」
今回ご紹介した内容を少し意識してみるだけで、少し関係性が変わることもあるのではないでしょうか。
過ぎれば短い長丁場
受験は本番までの準備期間がとても長く、志望校や目標が決まっていても、途中で息切れして失速してしまうこともあります。受験に向かうお子さまをフォローしながら一緒に進んでいくためにできることをご紹介します。
お互いの健康管理を意識する
コロナが流行したこともあり、感染症に対する意識は各家庭で高まってきていると思います。しかし、受験の時期は冬であり、風邪やインフルエンザなども流行る時期でもあります。少しの気の緩みから受験当日に体調不良になりかねません。
受験生である子どもだけでなく、同居する家族も一緒に健康でいられるように配慮していくことが大切です。
健康管理で大切なことを紹介していきます。
栄養管理
学校や塾、家での学習で時間が足りないと思っていても最低限の食事時間は確保しておきましょう。
勉強には思っている以上にエネルギーを使います。途中でエネルギー切れをして力が発揮できないなんてことは避けましょう。
また、朝食も食べないと頭がフル稼働しなくなってしまい、勉強にも支障が出てしまう可能性があります。朝からしっかり食べると体温も上がり代謝が良くなることで脳も活性化されます。
睡眠
勉強するための時間が足りないと思っていても、睡眠時間はしっかり確保しましょう。寝不足ではかえって勉強の効率が悪くなってしまいます。
また、寝る前にスマホやパソコンを使っていると睡眠の質が下がってしまうため、睡眠時間の30分前には使用は止めましょう。
睡眠前にホットミルクを飲むなど体を温めることで短時間でも疲れが取れやすく、ぐっすり眠ることが出来るのでおすすめです。
衛生
手洗いは、手のしわや爪の間などもしっかり洗い、うがいもしっかり喉の奥までするなど、手洗いうがいは基本にかえって行いましょう。
マスクの外側を触らないなど、付着した菌を体に入れないための注意も必要です。
さらにコートや制服など玄関で衣類用のブラシを使ったり、除菌スプレーを使うなど生活空間に菌を持ち込まないことも意識してみましょう。
お風呂にはいる
1日の疲れを取るために、湯船に浸かって身体を温めることも大切です。
好きな入浴剤をいれることで、気分転換やリフレッシュにも効果的です。体をしっかり温めると眠くなってしまう不安もあると思いますが、気持ちを切り替えて勉強に臨むための活力にもなります。
気をつけることも多いですが、合格という最高の結果を掴むために親子一緒になって乗り越えていきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
子どもへの接し方は性格や状況も人それぞれでですが、どれかひとつでも参考にしていただければ嬉しいです。
普段どおりに接しつつ、嬉しいときには一緒に喜んで、辛いときにはサポートをしてあげるといった適度な距離感で、見守りながら受験を一緒に乗り越えていきたいですね!