社会学部では何を学ぶ?学科や取得できる資格、就職先について解説
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こんにちは!オンライン家庭教師WAMです(^^)/
 
今回は、【社会学部】についてお話します。
社会学部と言っても、具体的に何を勉強するんだろう?
漠然としすぎて、どういう学部なのか意外とイメージがつかない人も多いはず…。
 
この記事では、社会学部でどのような分野や科目を学び、どんな資格、進路先があるかについて解説します。
大学でどのような分野を学びたいか迷っている方は参考にしてください!
 

社会学部では何を学ぶ?

社会学は、あらゆる社会の集団や社会関係を研究対象としており、《個人と個人》《集団と集団》《個人と集団》など、社会生活の中での人間同士の関係の在り方や社会の仕組みそのものを探る学問です。
 
社会学的な視点で研究できるものであればなんでも研究対象とすることができるため、教育社会学や法社会学、家族社会学、スポーツ社会学など、テーマの自由度は非常に高くなっています。
 

社会学部の主な学科

社会学部では、社会現象を科学的に分析する能力や、問題解決能力、批判的思考力を身につけることを目指しています。
大学によって特色ある学科が設置されていることもありますが、ここでは、代表的な学科をいくつかご紹介します。

社会学科

社会の仕組みを理解し、現実の社会問題に対する洞察力と解決能力を養います。
 
1年次は社会学の基礎理論や社会調査法などの入門科目や一般教養科目を中心に学びます。
2年次から社会病理学や家族社会学、産業社会学、都市社会学などの専門科目を学ぶとともに、少人数での演習(発表やディスカッションなどを行う)が始まります。
3.4年次はゼミに所属して、興味のある領域について調査および研究を行います。
 
研究内容が多岐にわたるため、就職先も幅広くなっています。

メディア社会学科

新聞やテレビなどのマスメディアやソーシャルメディアなど、メディアが社会に与える影響や、社会がメディアをどのように形作るかについての理解を深めます。
 
社会学の基礎理論やメディア研究の理論、社会調査手法、メディアコンテンツの制作と分析、メディアの社会的役割や倫理、ジャーナリズムの機能、メディアの歴史的変遷など、学ぶ内容は多岐にわたります。
 
メディア社会学科は、現代のメディア環境を理解し、分析・批評する力を持った人材の育成を目指しており、マスコミ関連の職に就きたいと考えている人に人気の学科となります。

社会福祉学科

人間が人間らしく生きていくための社会環境や制度の在り方を、様々な視点から研究する学問です。
 
1.2年次では、社会福祉原論や社会福祉学などの基礎科目を中心に学び、視野を広げます。
3.4年次になると、専門科目として社会保障論や児童福祉論、地域福祉論、障害者福祉論、医療福祉論などを履修します。
 
また、多くの大学では、実践を通して考える《ケースワーク》が必修科目となっています。
これらの学びを通じて、学生は社会福祉の理論と実践を総合的に理解し、将来的に福祉分野で活躍するための基礎を築くことができます。実習や演習を重視している大学も多く、実践的な経験を積むことも可能です。
 

社会学部で取得できる資格

社会学部で取得することのできる資格の一部をご紹介します。
多くの大学では、資格取得を支援しています。また、大学や学科によって取得できる資格が異なるため、注意しましょう。

社会調査士

社会調査の知識や技術を用いて、世論や市場動向、社会事象等を捉えることのできる能力を有する《調査の専門家》のことで、基本的な調査方法や分析手法の妥当性、またその問題点を指摘することができます。
 
社会調査士の資格を取得するためには、社会調査士科目を設置している大学(機関)において、標準カリキュラムに対応する6科目の単位を履修する必要があります。6科目の内容は以下の通りです(EとFはいずれか1科目を選択)。
 
A:社会調査の基本的事項に関する科目
B:調査設計と実施方法に関する科目
C:基本的な資料とデータの分析に関する科目
D:社会調査に必要な統計学に関する科目
E:多変量解析の方法に関する科目
F:質的な調査と分析の方法に関する科目
G:社会調査を実際に経験し学習する科目
 
その後、卒業時に所定の単位を取得したことを証明する書類を提出し、社会調査協会に申請を行います(申請手続きは大学を通して行われます)。
社会調査協会で審査・認定後、認定証が発行されます。

社会福祉士

《社会福祉士及び介護福祉士法》に基づく国家資格で、福祉・医療分野における相談援助の専門家として重要な役割を果たし、社会的に高い信頼を得ています。
 
資格取得にはいくつかのルートがありますが、4年制大学の場合の3パターンを紹介します。
いずれの場合も、社会福祉士国家試験の「受験資格」を得ることができます。
 
①福祉系大学等で指定科目を履修
②福祉系大学等で基礎科目を履修後、短期養成施設等で知識と技能を修得(6か月以上)
③一般大学等を卒業後、一般養成施設等で知識と技能を修得(1年以上)
 
受験資格取得後、国家試験に合格することで、社会福祉資格を取得することができます。

社会福祉主事(任用)

社会主事は任用資格であるため、資格を取得するだけでは効力を発揮しません。
地方公務員試験に合格し、福祉事務所に配属されることで初めて《社会福祉主事》として働くことができます。
 
福祉事務所では、高齢者や障がい者などの社会福祉に関するサポートを行う役割を担っています。
 
社会福祉主事任用資格は、厚生労働大臣が指定する社会福祉に関する科目を3科目以上履修して卒業することで取得することができます。
ほかにも、働きながら資格を取得するための通信課程(1年間)や、厚生労働大臣が指定数養成機関や講習会の過程を修了することでも資格を得ることができます。

学芸員

博物館法に定められた、博物館に置かれる専門職員で、博物館資料の収集や保管、展示および調査研究その他のこれと関連する事業を行います。
 
学士の学位を有し、大学で文部科学省が定める博物館に関する科目の単位を修得することで資格を得ることができます。

図書館司書・学校図書館司書教諭

図書館法で定められた専門職で、図書館で図書の収集・分類・整理・検索や貸し出し業務を行います。所定の科目を修得することで、卒業と同時に取得することができます。
 
司書教諭は、教諭として採用された者が学校内の役割としてその職務を担当するだけでなく、学校図書館の利用指導計画を立案し、実施の中心となるなど、学校図書館の運営や活用について中心的な役割を担っています。

教員免許状

所定の科目・単位を修得して卒業し、各都道府県教育委員会に教員免許状の授与申請を行うことで取得できる資格です。
 
たいていは中学校教諭一種免許状(社会)と高等学校教諭一種免許状(地理歴史・公民)を取得することができます。
 

社会学部がある大学一覧

社会学部がある大学を一部ご紹介します。
大学によって学べる内容にも違いがありますので、社会学部に進む場合は、たくさんの大学を比較して自分にあった大学を選ぶようにしましょう。
 
法政大学
立教大学
東洋大学
同志社大学
関西大学
関西学院大学
大東文化大学
明治学院大学
龍谷大学
一橋大学
 

社会学部への進学を目指すならオンライン家庭教師WAM

いかがでしたか?
社会学部は、様々な社会現象を科学的に分析しています。その研究対象は、個人から社会システム全体まで非常に幅広くなっています。
そのため、《自分が研究したい対象は何なのか》をしっかりと見極めることが重要となります。
 
オンライン家庭教師WAMでは、学習相談のほか進路相談も受け付けています。
「社会学部を考えているけど勉強方法がわからない」「どの大学の社会学部に行けばいいのかわからない」といったお悩みがある方は、是非一度オンライン家庭教師WAMにご相談ください。

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