【中学受験】面接で親は何を聞かれる?「教育方針がない」と悩む親御さんへ贈る、合格回答のつくり方
願書の提出準備を進める中で、「面接」の二文字を目にして急に動悸が速くなる。
あるいは、塾の保護者会で「そろそろご両親も面接の準備を」と言われ、「勉強は子供に任せられるけれど、私のせいで不合格になったらどうしよう…」と、背筋が凍るような思いをしていませんか?
「立派な教育方針なんて、うちにはありません…」
「夫が協力的じゃなくて、当日変なことを言わないか心配です」
この時期、多くの親御さんからこのような切実なご相談をいただきます。
今までお子さんのサポートに全力を注いできたからこそ、最後の最後で親が足を引っ張るわけにはいかないというプレッシャーは計り知れません。
でも、どうか安心してください。
これまでの数多くの合格事例から断言できることがあります。
学校側が求めているのは、流暢なスピーチや素晴らしい教育論ではありません。
面接官が見たいのは、お子さんがどんな愛情の中で育ってきたか、その「日常の風景」なのです。
この記事では、飾らない言葉で家庭のルールを話しただけで面接官に絶賛されたの合格事例を元に、「日常の育児エピソード」を最強の「合格回答」に変える方法をお伝えします。
これを読めば、漠然とした不安が消え、「私たち親子なら大丈夫」と胸を張って本番を迎えられるはずです。
Contents
なぜ学校は親を面接するのか?合格を左右する「たった一つの視点」
まず最初に、最も重要な「学校側の本音」をお伝えします。これを知るだけで、面接に対する恐怖心はずっと軽くなります。
多くの親御さんは、「親の教養やスピーチ力が試されている」と誤解されています。しかし、面接官を務める先生方が本当に確認したいことは、もっと現実的なことです。
それは、「このご家庭は、入学後に学校と良好な関係を築けるか(=モンスターペアレントではないか)」という一点に尽きます。
学校側が恐れているのは「トラブル」です
私立中学にとって、最も避けたいリスクの一つが、理不尽な要求を繰り返す保護者、いわゆるモンスターペアレントの存在です。
学校教育は、家庭と学校の信頼関係の上に成り立っています。
そのため、面接官である先生方は、「学校への敬意があるか」「常識的な対話ができるか」という視点でご両親を見ています。決して「完璧な親であること」を求めているわけではありません。

つまり、面接で合格点を取るために必要なのは、難しい言葉を並べることではありません。
「私たちは学校の教育方針を理解し、家庭でも子供を温かくサポートしています」という「安心感」を伝えること。 これこそが、合格を左右するたった一つの視点なのです。
「立派な教育方針」は不要!日常会話を合格回答に変える3ステップ
「そうは言っても、聞かれたら『教育方針』を答えなきゃいけないんでしょう? うちにはそんな立派なものはないわ…」
そう思われる方も多いでしょう。ですが、ここでのメソッドが役に立ちます。ゼロから立派な言葉を捏造する必要はありません。
あなたのご家庭にすでにある「日常」を、面接用の言葉に変換するだけで良いのです。
ここでは、誰でも簡単にできる「3ステップ言語化テンプレート」をご紹介します。
ステップ1:子供の「現状」を書き出す
まずは、お子さんの性格や最近の様子を、良い点も悪い点も含めて書き出してみましょう。
- (例)優しいけれど、少し諦めが早い。
- (例)ゲームばかりしているが、好きなことには集中する。
ステップ2:それに対する親の「接し方」を思い出す
次に、そのお子さんに対して、普段あなたがどう接しているか、どんな声をかけているかを思い出してください。特別なことでなくて構いません。
- (例)テストが悪くても、小さな努力を見つけて褒めるようにしている。
- (例)「勉強しなさい」と叱る前に、「今日は何をやるの?」と本人に計画を立てさせるようにしている。
ステップ3:「When + How」の型に当てはめる
最後に、これらを「When(どんな時に)+ How(どうしているか)」という型に当てはめて話します。これが、あなただけの独自の「教育方針」になります。
【変換例】
変換前:「自主性を重んじています」(抽象的でありがち)
変換後:「テストの結果が思わしくなかった時など(When)、頭ごなしに叱るのではなく、『次はどうしたい?』と問いかけ、本人に計画を立てさせるようにしています(How)。」
これだけで、単なる「自主性」という言葉が、実態の伴った説得力のあるエピソードに変わります。面接官は、この具体的な「How(親の関わり方)」から、家庭の温かさを感じ取るのです。

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
「教育方針」という言葉に惑わされず、「我が家のルール」や「大切にしている習慣」と言い換えて考えてみてください。
なぜなら、面接官が聞きたいのは、借り物の言葉ではなく、お子さんが育った環境のリアルな空気感だからです。
実際、オンライン家庭教師WAMの生徒さんで「毎晩、今日あった楽しかったことを一つ話す」という習慣を話しただけで、「温かいご家庭ですね」と高評価を得た事例があります。あなたの日常には、すでに答えがあるのです。
【頻出質問リスト】親が必ず聞かれる5大質問と、失敗しない回答の型
日常のエピソードを言語化できたら、次はそれを実際の質問に対する回答として整理しましょう。中学受験の親子面接で聞かれる質問は、実はパターンが決まっています。
ここでは、必ず押さえておくべき「5大質問」と、失敗しないための回答のポイント(型)をご紹介します。
| 質問項目 | 面接官の意図(ここを見ています) | 失敗しない回答の型・ポイント |
|---|---|---|
| 1. 志望動機 |
|
「御校の〇〇という教育方針に共感し」+ 「息子の〇〇な性格に合っていると感じました」 ※学校の方針と子供の適合性をセットで話す。 |
| 2. 家庭の教育方針 |
|
「When + How」メソッドを活用。 ※「伸び伸びと」などの抽象語だけで終わらせない。 |
| 3. お子様の長所・短所 |
|
「長所は〇〇です。短所は〇〇ですが、家庭では~のようにサポートしています」 ※短所は「伸びしろ」や「親のサポート」とセットで話す。 |
| 4. 休日の過ごし方 |
|
具体的なエピソードを一つ入れる。(例:一緒に料理をする、公園でキャッチボールなど) ※リラックスした家庭の雰囲気を伝える。 |
| 5. 通学経路・所要時間 |
|
「〇〇線で〇〇分です。ラッシュ時も親子で確認済みです」 ※事実を簡潔に。安全管理への意識も添えるとベスト。 |
これらの質問に対して、一字一句丸暗記した台本を用意する必要はありません。むしろ、棒読みになると「不自然だ」とマイナス評価になることもあります。
「この質問には、このエピソードを話そう」という「ネタ(話題)」を決めておくだけで十分です。
夫婦で共有すべき「面接当日のNG行動」
学校が重視しているのは「模範解答」ではなく、家庭として一貫性があるかどうかです。
以下は、面接当日にやってしまいがちな夫婦共通のNG行動です。
① 夫婦の認識ズレが表に出る行動
- 志望理由や教育方針の説明が食い違う
- 子どもの性格や長所・課題の捉え方が一致していない
- その場で夫婦が目配せや相談をする
これらは「家庭内で教育方針が共有されていない」という印象につながります。
事前に話す内容をすり合わせておくことが必須です。
② どちらか一方だけが主導する態度
- 父親がほとんど発言しない
- 母親が全て答え、もう一方が同意するだけ
極端な役割分担は、教育への関与に偏りがあると受け取られることがあります。
両親とも最低限は発言する姿勢を意識しましょう。
③ 面接マナー・立ち居振る舞いのNG
- 面接官の指示を待たずに着席する
- 足を組む、腕組み、椅子にもたれる
- 表情が硬すぎる、または緊張感がない
基本的な所作も評価対象です。
「自然で落ち着いた態度」が最も好印象です。
中学受験の面接で重視されるのは、完璧な回答ではありません。
夫婦で教育方針を共有し、子どもを尊重し、学校の理念に共感しているか。
その姿勢が自然に伝わることが、最も大切なポイントです。
答えに詰まったら?意見が食い違ったら?トラブル別リカバリー法
どれだけ準備しても、本番では予期せぬことが起こります。
「頭が真っ白になって沈黙してしまった…」
「打ち合わせと違うことを夫が言い出した…」
そんな時でも、慌てる必要はありません。トラブルへの「対処の仕方」こそが、大人の親としての見せ場です。
ケース1:答えに詰まって沈黙してしまった
対処法:正直に「少し考えさせてください」と言って大丈夫です。
焦って適当なことを言うよりも、一呼吸置く姿は「慎重で誠実な親」としてプラスに映ります。また、「緊張しておりまして、申し訳ありません」と笑顔で添えれば、場の空気も和みます。
ケース2:夫婦で意見が食い違ってしまった
対処法:お互いの意見を否定せず、「多様性」としてアピールしましょう。
「主人は〇〇という考えですが、私は〇〇と考えております。家でもよくこのように議論をして、子供にとって良い方法を探っています」と返せば、「風通しの良い、対話のある家庭」という評価に逆転できます。
ケース3:子供が答えられずに泣き出してしまった
対処法:親が代わりに答えるのは我慢してください。
「大丈夫だよ」と背中をさすり、お子さんが落ち着くのを待ちましょう。面接官が見ているのは、子供の完璧な回答ではなく、「子供が困った時に、親がどう寄り添うか」という親子の信頼関係です。
まとめ:面接は「親子の絆」を見せる場。自信を持って送り出そう
ここまで、面接対策の具体的なテクニックをお伝えしてきましたが、最後に一つだけ覚えておいてほしいことがあります。
面接は、ご家庭を「落とすための場」ではありません。
学校側は、これから6年間、大切なお子さんを預かるにあたり、「どんなご家庭で育ってきたお子さんなのかな?」「ご両親と協力してやっていけそうかな?」ということを確認し、安心したいだけなのです。
だからこそ、立派な教育方針も、完璧なスピーチも必要ありません。
必要なのは、「この子のことは、私たちが責任を持って見守ります」という親としての覚悟と、学校への信頼を示すことだけです。
「いつもの我が家の雰囲気で大丈夫」
そう信じて、どうかリラックスして本番に臨んでください。お母様とお父様のその穏やかな笑顔こそが、お子さんにとって何よりの安心材料となり、合格への一番の後押しになるはずです。
それでも不安が残る方へ
「やっぱり自分たちだけで回答を作るのは難しい…」
「本番形式で練習しておきたい」
そのように感じられる方は、ぜひオンライン家庭教師WAMにご相談ください。
オンライン家庭教師WAMでは、学習指導だけでなく、保護者様向けの面接対策や願書添削も行っています。
マニュアル通りの回答ではなく、「あなたのご家庭だけの魅力」を引き出し、自信を持って語れるようになるための回答作りを、プロの教育プランナーがマンツーマンでサポートします。
中学受験という大きな挑戦のゴールを、最高の笑顔で迎えられるよう、私たちが最後まで全力で伴走いたします。






