商学部では何を学ぶ?学科や取得できる資格、就職先について解説
こんにちは!オンライン家庭教師WAMです(^^)/
多くの大学に設置されている《商学部》ですが
具体的に、どんなことを勉強しているのかご存知ですか?
「商学」だから商業のことだけ勉強するのだろうか?
似たようなことを学んでいるイメージのある経済学部や経営学部とはどう違うのだろう?
商学部とはどういう学部なのか、意外とイメージがつかない人も多いはず…。
この記事では、商学部でどのような分野や科目を学び、どんな資格、進路先があるかについて解説します。
大学でどのような分野を学びたいか迷っている方は参考にしてください!
Contents
商学部では何を学ぶ?
商学部では、企業活動や商取引に関する幅広い知識を学びます。
また、経営学や経済学、心理学、社会学などの関連する学問分野の理論を応用して研究を進めるため、さまざまな学問の性質を持った学問といえます。
関連学部の経営学部とは多くの共通点があり、商学部がより《商品や取引》に焦点を当てているのに対して、経営学部は《企業全体の運営や戦略》に重きを置いています。
さらに経済学部とも密接に関連しており、相互に補完する関係にあります。商学部では《より実践的な企業活動》を、経済学部では《経済全体の理論や仕組み》を学びます。
商学部の主な学科
商学部に設置されている学科は、大学によって学科名や構成などが異なる場合がありますが、基本的にビジネスの各分野を専門的に学びます。
ここでは、その一部をご紹介します。
商学科
ビジネスの仕組みや企業と顧客との関係について、理論的かつ実践的に学ぶことができます。
多くの大学では、マーケティングや流通、会計学、経営学、金融、データ分析など、さまざまな分野を相互的に学べるカリキュラムを提供しています。
経営学科
ビジネス社会で活躍できる実践的な知識とスキルを身につけることができます。
具体的には経営学の基礎理論と実践、組織マネジメント、経営戦略、会計学と財政管理、マーケティング、情報システムとIT活用など多岐にわたります。
また、多くの大学では、ゼミナールや実務家による講義など、より専門的かつ実践的な学習機会も提供されています。
経済学科
経済学を中心に据えながら、ビジネスの視点を取り入れた幅広い学びを展開しており、社会全体の経済の仕組みを理解しつつ、企業活動や消費者行動についての深い洞察を得ることができます。
具体的には、経済学の基礎理論と応用や市場経済の仕組み、マクロ経済学・ミクロ経済学、統計学、計量経済学、ビジネスの基礎知識などについて学びます。
会計学科
簿記をはじめとして財務会計や管理会計、税務会計、監査、国際会計など、会計学の幅広い分野を体系的に学びます。
さらに、財務諸表分析や金融・財務に関する知識、AI時代に対応した高度な会計知識なども身につけます。
また、多くの大学では、公認会計士試験や税理士試験などの国家試験合格を目指す学生向けの支援プログラムが用意されています。
貿易学科
グローバルな視点で国際ビジネスや貿易に関する専門知識とスキルを学ぶことができます。
具体的には、国際マーケティングや国際貿易、国際金融、グローバル企業研究、貿易実務などについて学びます。
一部の大学では学びの実践として海外インターンシップに参加する機会が設けられています。
金融学科
金融論やファイナンス論の概論などの金融の基礎知識から、生命保険論・証券投資論・金融政策論などの専門的な金融分野や企業の資金調達、金融市場の動き、リスク管理、国際金融などを、理論的かつ実践的に学んでいきます。
商学部で取得できる資格
商学部で取得することのできる資格の一部をご紹介します。
多くの大学では、これらの資格取得をサポートするための講座やプログラムを用意していたり、一部の資格試験に合格すると単位として認定される場合もあります。
日商簿記検定
日本商工会議所が主催する試験で、企業の日々の経済活動を記録・計算・整理し、財務諸表を作成するための知識と技能を評価するものです。
1~3級の3つの級で構成されており、各級とも100点満点中70点以上が合格となります。
商学部の学生が日商簿記検定を取得することには、就職活動や就職後の評価が有利になったり、ビジネスの共通用語としての簿記知識を身につけられるというメリットがあります。
また、大学によっては資格取得を支援するための講座や授業の開設、単位認定制度、資格取得に対する奨励金を給付する制度を設けています。
税理士
税務に関する専門家として活躍できる国家資格で、商学部を卒業すると同時に税理士試験の受験資格を得ることができます。
その後、会計学科目(2科目)と税法科目(3科目)からなる税理士試験に合格し、2年以上の実務経験を積んだのち、日本税理士連合会に登録することで正式に税理士として活動できるようになります。
商学部の学生は、税理士試験を受けることで簿記や会計学の知識を深めることができるます。試験科目の会計学科目については受験資格の制限がないため、在学中から受験することが可能となっています。
公認会計士
監査や会計の専門家として、企業の経済活動と社会の健全な発展に重要な役割を果たす国家資格です。
主な業務は、監査業務、税務業務、コンサルティング業務となります。
商学部での学びを直接生かすことができるため、在学中に公認会計士試験に合格する学生も多くなっています。また、学校によっては在学中の公認会計士試験の合格を支援するためのプログラムや奨学金制度などを設けています。
ファイナンシャルプランナー
お金に関する専門家であることを証明する資格で、国家資格と民間資格の両方が存在します。
《FP技能士》が国家資格に該当し、1~3級の3つのレベルに分かれており、いずれも厚生労働省が認定する国家資格となります。民間資格は《AFP》《CFP®》が該当し、日本FP協会が認定する資格です。
難易度順では、最も高いのがFP1級とCFP®、次いでFP2級とAFP、そしてFP3級となります。2級FP技能士に合格すれば、所定の手続きを経てAFP資格認定を受けられるなど、国家資格と民間資格は無関係ではありません。
多くの大学では、FP資格取得に関連する科目が開講されているため、効率的に知識を習得することができます。また、大学の授業だけでなく、通信講座や独学で学習を進めることもできます。
教員免許状
所定の科目・単位を修得して卒業し、各都道府県教育委員会に教員免許状の授与申請を行うことで取得できる資格です。
たいていは中学校教諭一種免許状(社会)と高等学校教諭一種免許状(公民、商業科)を取得することができます。
商学部卒業後の主な就職先
商学部卒業後は、金融業界やメーカー、商社、会計事務所など、商学部で学んだ幅広い知識を活かせるさまざまな業界に就職しています。
経営コンサルタントとして活躍する道も人気があります。また、一部の学生は大学院に進学することで、さらに専門性を高めてから就職する道を選択しています。
商学部がある大学一覧
商学部がある大学を一部ご紹介します。
大学によって学べる内容にも違いがありますので、商学部に進む場合は、たくさんの大学を比較して自分にあった大学を選ぶようにしましょう。
● 慶應義塾大学
● 早稲田大学
● 中央大学
● 明治大学
● 専修大学
● 一橋大学
● 同志社大学
● 関西大学
● 関西学院大学
● 大阪公立大学
商学部への進学を目指すならオンライン家庭教師WAM
いかがでしたか。
商学部は、さまざまな学問と関連のある学部です。
自分が具体的にどのようなことを学びたいのかしっかりと明確にしたうえで、商学部を選択しましょう。
オンライン家庭教師WAMでは、学習相談のほか進路相談も受け付けています。
「商学部を考えているけど勉強方法がわからない」「どの大学の商学部に行けばいいのかわからない」といったお悩みがある方は、是非一度オンライン家庭教師WAMにご相談ください。