家庭学習にあたって、「勉強のやり方がわからない」という悩みをよく耳にしますきっと、たくさんの学生が一度はぶち当たった共通の悩みではないでしょうか。 

勉強のやり方を身に付けるには、「予習」と「復習」についてそれぞれの目的を理解することから始めて欲しいと思います。

「何のために予習・復習をするのか」が分かれば、自ずと自分の家庭学習を効率的に進められるようになるでしょう。

 

今回は、「予習」「復習」の目的や、そのやり方についてお伝えします。 

 

 

予習について 

 

 

そもそも予習とは?

日ごろみなさんが学校で授業を受けるとき、だいたいの内容は授業を通じて初めて知ることが多いのではないでしょうか。

もちろん、その全てが授業時間内に理解出来れば良いのですが、現実はそう簡単にはいかず、時には、授業中に「えっ?今のどういうこと?」と考え込んでしまうこともあるかもしれません。

とはいえ、みなさんが考えている間も授業はどんどん先に進んでしまうので、ふと気付いたら自分はすっかり取り残されていて、今は何を教えられているのか分からない…という状況になっていることが想像できます。

このような状況を防ぐために、事前に予習をしておくことが必要なのです。 

 

予習の目的「学校の授業内容を事前に把握する」ことであり、予習の段階で内容を詳しく理解しておく必要はありません。

 

 

 

予習をすることのメリット 

予習メリットは、主に以下の2つです。 

 

1.学校の授業が聞き取りやすくなる

授業内容に前もって触れていることで、単元の重要ポイントが把握しやすくなります。 

 

2.わかる部分と、わからない部分を事前に把握してすみ分けすることができる

授業のどの部分を特に集中して聞けばよいのかが事前に分かるので、より効率的に授業を受けることができます。 

 

 

予習のやり方

●次回の学習範囲の教科書を読む

教科書を開いて音読したり、次の授業の内容をざっと目を通しておくだけでも十分に効果があります

その際重要なポイントは、「自分が“よく分からないと感じる部分”を事前に洗い出ししておくこと」です。

 

●問題があるなら触れてみる

分からない部分は、授業でしっかり集中して聞く必要があるので、事前にチェックしたり、箇条書きでも良いので疑問点を自分のノートにまとめておくことが大切です。

なお、この時点でまだ本格的に問題を解く必要はありません。 

 

 

予習のポイント

予習は復習に比べると出来ることが限られていますので、あまり多くの時間を掛ける必要はなく、週1回程度のペースで取り組めば良いでしょう。

分からないところをチェックするときは、一週間に授業が何回あるかを確認し、一回の授業で進みそうなページ数×授業日数目安にまとめていく余裕を持って学校の授業を受けられることができます。

あまり特定の部分に深入りせず、広い範囲をざっと把握しておくのがポイントです。 

 

  

 習について

 

そもそも復習とは?

人間はせっかく覚えた内容も、意識的に繰り振り返らないとすぐに忘れてしまう生き物です。

19世紀のドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスが発表した「エビングハウスの忘却曲線」によると、人間の記憶は覚えた1日後には74%の知識を失うとされており、知識の大部分は一日寝たらほとんど抜けてしまうということが分かります。

そうすると、授業で分からなかった部分だけでなく、分かった部分についても時間の経過とともに急速に知識が抜けていってしまうのです。

覚えたことを忘れてしまうと、もう一度最初から覚えなおさないといけなくなり結局自分にかかる負担が余計に増えてしまうのです。 

 

復習の目的は、「学習したことを定着させること」にあるといえます。

 

 

 

 

復習をすることのメリット 

復習のメリットは、主に以下の2つです。 

 

1.長期記憶に残りやすくなる 

長期記憶に残るということは、「思い出しやすくなる」というメリットがあります。 

 

2.勉強の効率が良くなる 

「覚え続けていられる」ということは、言い換えれば「もう一度調べたり、考えたりする必要がない」ということですので、結果的に学習効率を向上させます。 

 

 

復習のやり方

●まとめノートを作成する

最初は授業内容をまとめたノートを見返して、要点もう一度確認しましょう。

その後は、ワークなどを用いて授業で習った内容の類題を演習します

 

●問題を解く

基本問題完璧に解けるようになるまで、何度も“繰り返し”“丁寧に”解くことが大切です。

例えば、数学なら毎回途中式をしっかり書くことや、英語なら問題の空白部分だけでなく、全文を書き写すことを意識しましょう。

いくら瞬間的に多くの知識を覚えても、しばらくしてから忘れてしまって解けなくなったのでは意味がありません。中途半端に終えるのではなく、完璧に答えられるようになるまで仕上げましょう。 

 

●学んだことを人に教えてみる

そもそも自分が問題を理解していないと人に教えることが出来ません。人に教えることで、自然と学びの振り返りが行われ、学習内容に対する理解も深まります。

理解が足りないと感じたところは調べたり聞いたりして、さらに理解を深めるようにしましょう。

 

 

 

また、復習の頻度もとても重要です。

まず習った当日に最初の復習の機会を設けましょう。

次に、翌日に2回目の復習を行い、その1週間後に3回目を、というように一定の間隔を設けて復習をすすめていきましょう。

適切なタイミングで復習を進めれば、忘却のスピードは徐々に緩やかになり、すぐに忘れてしまう短期記憶から、時間が経っても忘れない長期記憶に変わっていきます。 

 

 

復習のポイント

復習は毎日行う必要があります。

なぜなら、学校の授業では次の単元へどんどん先に進んでいくので、同じ単元をもう一度繰り返すことはあまりなく、あったとしてもしばらく日にちが経ってからのことです。

そうすると、記憶を持続させるためには自分が意識的に復習する機会を作らなければなりません

復習は、みなさんの勉強にとって、絶対に欠かすことのできない重要な学習であることを覚えておきましょう。 

 

 

予習と復習はどちらも大事

 

予習・復習によって格段に理解は上がる 

ここまで、予習と復習それぞれの重要性についてお話ししました。

 

「でも、勉強できる時間も限られているし、予習と復習をどっちもするのは大変。。。」

 

「予習と復習なら、どっちを優先的にやったらいいの?」

 

こんな想いがわいてきたかもしれません。

 

たしかに、

「予習と復習のどちらが勉強に効果的なのか?」

「予習と復習のどちらを優先的すべきか?」

といった言葉はよく聞かれます。

 

一つ言えるのは、予習と復習がどちらも同じくらい重要で、同じくらい勉強に効果的であること。

予習と復習の違いは、勉強する上での「役割」です。

 

予習には、

「授業を効率よく理解することで、インプットの質を上げる」

「未知の分野を自力で習得する、未知の分野から気づきを得る力を養う」

という役割があり、

 

復習には、

「授業で理解したことを定着することで、アウトプットの質をあげる」

「既知の分野を定着させる、既知の分野から気づきを得る力を養う」

という役割があるということ。

 

つまり、予習と復習はどちらも重要なんです。

双方の学習をバランスよくこなすことで、着実に学力を上げることができるということです。 

 

 

授業にはどのように活かされるのか? 

では、予習・復習がどのように活かされるのでしょうか。

授業に関しては、主に予習の成果が出やすいと思われます。

自分が予め目を通しておいた分、授業では余裕を持って先生の話を聞くことができるでしょうし、逆に予習の時点でよく分からなかった部分は、意識的に集中して聞けるようになるので、授業におけるメリハリがつきやすくなります。 

 

テストで成果上げるには? 

反対に、復習の効果はテストで発揮されるといえるでしょう。

定期的に繰り返して復習をしていれば、その分知識の抜けを防ぐことができるので、テスト範囲が発表されたときも慌てることなく準備が出来ますし、どの部分を集中的に勉強すれば良いのかも把握しやすくなります。

つまり、テスト勉強を自分でコントロールしやすくなるのです。 

そして何よりもテスト本番を迎えた瞬間、「ここは事前に復習したからできる!」という自信を得ることができるので、その瞬間のために日々の復習必要と言っても過言ではありません。 

 

まとめ  

ここまで、「予習」と「復習」の目的や、やり方についてご紹介しました。

みなさんの日常には部活動や習い事などもあるでしょうから、たとえその重要性が分かったとしても実際に時間を確保することは大変だと思います。 

しかしながら、「予習」と「復習」を欠かさず行うことは結果的に勉強の効率を上げることになり、長期的な視点でみれば、結果的に自分の負担を減らすことにつながっているのです

まずは1日に長時間をかけて大量にこなすのではなく、少しずつでも地道に取り組んで、「予習・復習を習慣化させることを心がけましょう。 

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