勉強してくれない!|勉強のやる気を引き出す方法

 

 

お子さまの将来を大きく左右するものの1つは「勉強」です。

「テストでいい点数をとる」「偏差値の高い学校に通う」

これらが人生のすべてを決定するわけではありませんが、その後の人生の選択肢を広げてくれるという点で、非常に重要であるといえるでしょう。

 

しかしながら、ほとんどの学生は勉強に対し、「嫌い」「めんどくさい」「意味がない」と考えているようです。

つまり、勉強に対する意欲が湧かないということです。

 

そのようなお子さまをもつ保護者様にとって、最も大きな悩みの1つは、お子さまの「勉強」とその「やる気」かもしれません。

 

今回は、「どうしたら勉強してくれるのかわからない」「やる気をもって自主的に勉強する方法がわからない」という方にむけて、お子さまの勉強のやる気をアップさせる方法をご紹介します。

日々のお子さまとの接し方としてご活用いただけるかと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

そもそもやる気が下がる理由は?

やる気について理解を深めるためにも、まずはやる気が下がる原因と悪影響をご紹介します。

 

何から始めていいかわからない

何か始めようと思っても、やることが漠然としすぎていて「結局できなかった」という経験はありませんか?

勉強においても、勉強をしなければならないことは理解できているけれども、具体的に何から始めればいいのかわからず、手を動かす気分になれないことがあります。

 

「勉強をやろうと思う」→「何から手を付けていいかわからない」→「やっぱやめよう」

というサイクルを続けていくと、それが癖になってしまい、行動が伴わない性格になってしまう危険性があります。

そんな悪循環を防ぐためにも、早急に解決する必要があります。

 

勉強をする意味が見出せない

 

 

勉強とは本来、何かを達成するための手段です。

中には、「勉強自体が好き」という物好きなお子さまもいらっしゃるかもしれませんが、ほとんどの方は何かを達成するために勉強をするはずであり、勉強自体に意味を見出している方は少ないでしょう。

 

「弁護士になりたい」という強い目的意識があるお子さまであるならば、弁護士になるために必要な勉強を自ら進んで行うでしょうが、目的もなく言われるままにやらされている勉強は苦痛と感じてしまいます。

つまり、勉強を積極的に行うには、目的を設定し、その意味を見出すことが重要になるということです。

 

その際、勉強する意味付けが主体的でなければ効果は薄くなってしまうでしょう。

例えば、「怒られるのが嫌だから」「言われたから」という理由で勉強をしても、長続きすることはなく、根本的な解決には至りません。

 

また、勉強に対して自らを動機付けられないことは、将来に悪影響を及ぼすかもしれません。

勉強に限らず、一見無意味だと思える物事に対して、目的を設定し、主体的に取り組むという姿勢は、特に社会人になってから求められます。

学生のうちに、そのコツや方法を習得していないと、将来の仕事に主体的に取り組むことができず、充実した社会人生活を送れなくなってしまうかもしれません。

 

思うような結果が出ない

 

 

勉強してはいるものの、なかなか思い描いたような結果がでないことによってやる気が削がれてしまうこともあります。

 

特に、目的意識がなく、半ば強制的に勉強をやらされている状況で、成績やテストの点数が上がらない場合、どのようなお子さまでも心が折れてしまうでしょう。

 

このような状態が続くと、結果が伴わないことがやる気を削ぎ、さらに結果が悪くなる、そしてさらにやる気が無くなる、、、という悪循環を招いてしまいます。

結果的に「何をしてもできない」と思い込むようになり、「挑戦」や「成功」からどんどん遠ざかってしまいます。

 

 

以上、3つの「やる気が下がる理由」をご紹介しました。

どれも代表的な原因でありため、共感いただけた方も多いのではないでしょうか。

 

勉強のやる気がでないことが、お子さまの将来に悪影響を与えてしまうかもしれないこともご紹介しましたが、それらを防ぐために、どのような対策をとればいいのでしょうか。

 

 

勉強のやる気を引き出す方法

ご褒美で脳のスイッチをON!

 

 

「そもそもやる気が下がる理由は?」でもご紹介しましたが、勉強をするには、その目的の有無が重要になってきます。

自分が心の底から達成したいと思える目標が設定できれば、勉強へのやる気は自然と出てくるでしょう。

 

しかしながら、夢や目標を持てないことが現代の子どもたちの特徴です。

そのため、夢や目標を設定するというのはなかなか難しいでしょう。

 

そのような場合、ご褒美を用意してあげることが効果的です。

例えば、「次のテストで100点とったら、1万円をあげる」のようなご褒美です。

ご褒美の種類は、お子さまの特徴に合わせて変えることが望ましいでしょう。

 

このように目標を設定してあげることで、短期的ですが、勉強に対するやる気を引き出すことが期待できます。

一度勉強を始めてしまえば、脳のスイッチが入ります。

そうすることで、自然とやる気が湧き出て結果的に勉強に集中していたなんてことは珍しくありません。

 

 

学習に最適な環境を整える

手を動かすことはできるけど、いまいちやる気が継続しない方は、「学習環境」が原因かもしれません。

 

脳科学者の中野信子先生によると、人間にとって、何かに集中して取り組むことは異常であり、注意散漫な状態が普通であるそうです。

1つのことに集中すると、生命を脅かす危機にさらされてしまうかもしれないからであり、危険から身を守るために、脳には、危険を察知し、警告を出す器官が備わっています。

 

この器官が勉強の集中力を低下させ、結果的にやる気も削いでしまっているかもしれません。

 

勉強の邪魔をしない学習環境は、

 

・25°前後の室温

・自然音

・柑橘系の香り

 

であると言われています。

 

ぜひ一度、学習環境を見直してみてはいかがでしょうか。

 

塾のアドバイザーに相談する

 

 

「何をすれば全くわからない」という方は、塾のアドバイザーに直接相談するとよいでしょう。

塾のアドバイザーは、勉強に関するプロ集団です。

特に、個別指導塾のアドバイザーは、生徒一人ひとりに合わせた学習プランを提案する機会が多く、お子さまの個性に合わせた勉強の提案をしてくれます。

 

 

 

やる気が下がる!親のNG行動

やる気を上げるだけでなく、下げないことも重要です。

ここでは、逆にやる気が下がってしまう親の行動をご紹介します。

 

極度な無関心

「勉強しなさい!」とお子さまに勉強を強制させることはあまり効果が無いことは多くの方がご存じでしょう。

これは、「親がお子さまの勉強に深入りしすぎるな」ということですが、かといって無関心すぎるのも良くないと言われています。

 

目的意識があり、黙々と勉強に打ち込めるお子さまなら放っておいても大丈夫でしょう。

しかし、多くのお子さまは心のどこかで「認められたい」と感じているはずです。

適度に褒めてあげることは、お子さまの自信に繋がり、さらなるやる気と成績アップが期待できます。

 

ここで注意していただきたいのは、褒めすぎも良くないということです。

褒めすぎは、褒められることが勉強の目的となってしまう可能性があり、自立学習ができない原因となります。

 

 

結果を褒める

スタンフォード大学の研究によると、成績の結果を褒めるよりも、その過程を褒める方が、チャレンジ精神豊富に育ち、成績もアップしたそうです。

結果を褒めてしまうと、自らの能力にうぬぼれてしまい、失敗を恐れ、難題にチャレンジすることが無くなってしまうからだそうです。

 

特にお子さまが小さい頃は、何かできるごとに「なんて賢いのかしら」と褒めてしまいがちですが、そのような褒め方を日常的に行っていると、学校の成績に大きな影響を与えてしまうかもしれませんので、ぜひ気を付けるようにしましょう。

 

 

まとめ

今回は、保護者様向けに、お子さまの勉強のやる気を引き出す方法と逆にやる気を下げてしまう行動をご紹介しました。

 

「やる気」は、学校の成績や入試の結果だけでなく、人生を左右するかもしれない、重要な要素の1つです。

たかが「勉強」ですが、お子さまにとっては、そこで得た体験が将来の社会人生活に大きな影響を与えます。

 

ぜひ、「やる気」について真剣に考えてみてはいかがでしょうか。

 

先程も述べましたが、どうしても解決できない場合には、ぜひ塾にご相談ください。

教育アドバイザーが親身になってお話を聞いてくれるはずです。

 

WAMでも、専門の教育アドバイザーをご用意しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

 

 

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