大検って?高卒認定って?
こんにちは!オンライン家庭教師WAMです(^^)/
みなさんは、「大検」や「高卒認定」という言葉を聞いたことがありますか?
これらは、中学を卒業してすぐ就職をされた方や高校を中退してしまった方たちが受験をすることで「高校を卒業した者と同等以上の学力がある」ことを正式に認める国家資格のことです。
今回は、そんな「大検」と「高卒認定試験」について、ご紹介します!
Contents
高卒認定と大検との違い
実は同じものを指している?
高卒認定試験(正式名称「高等学校卒業程度認定試験」)と大検(正式名称「大学入学資格検定」)は、ほぼ同じものを指しています。 大学進学以外の選択肢としても高卒認定試験が活用されることを期待して、平成17年より大検という名称から高卒認定試験という名称に変更となりました。
変更点は以下となります。
受験資格
大検では「中学卒業」または「中学校卒業程度認定試験に合格していること」が受験資格として必要でしたが、高卒認定試験ではこれらが不要となり、全日制高等学校在学者や休学者でも受験が可能 になります。
試験科目
必修科目の「家庭科」が廃止され「国語(必修)」「数学(必修)」「英語(必修)」「地歴公民(選択4科目)」「理科(選択2or3科目)」の8~10科目が必修です。
なお、高卒認定試験も大検も大学入学資格を与えるという意味では目的に違いはないですが、高卒認定試験は大検に比べて「高等学校卒業者と同様以上の学力がある」ということを強調したものとなっています。
また、合格することにより各大学や専門学校の受験資格を得ることができるだけでなく、各種国家試験の受験資格や採用試験のときなどにも活用することができます。
高卒認定と高卒資格の違い
この2つは言葉が似ているため混同されやすいですが、全く別のものとなります。
高卒認定は、あくまでも「高校卒業者と同程度の学力がある」ことを証明したことにすぎません。つまり高校を卒業したことにはならないということです。そのため、高校を中退して高卒認定を取得したとしてもその時点での最終学歴は「中卒」となります。
そのため、高卒資格の代わりとして高卒認定を取得するというよりは大学や専門学校に進学資するために取得すると考えることが無難です。
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受験の手続きと費用
高卒認定試験(高認)は、年2回(8月・11月)の試験があります。
1科目から受験が可能で、それぞれの試験で出願手続きを行います。
文部科学省のウェブサイト(高等学校卒業程度認定試験)に試験日程や要綱が掲載されているので確認してみてください。
受験料は科目数により決まります。
7科目以上 ¥8,500
4科目以上6科目以下 ¥6,500
3科目以下 ¥4,500
高卒認定の取得に必要な勉強と科目免除の条件
認定試験では8~10科目の試験が必修となります。
科目数が多いため、効率的に勉強して臨む必要があります。しかし、合格するために必要な得点率は40%程となるため、決して難易度が高いわけではありません。これは落とすための試験ではなく、学習が身についているかを確認するための試験だからです。
高卒認定試験のポイントの1つは、試験がマークシート方式であるという点です。
そのため、英単語や漢字等を正確に覚えるための勉強は必要ありません。
選択肢の中から、どのようにして正しい答えを導き出すかという点を重視して勉強するのが効率的です。過去問が公開されているため、出題傾向を掴んで演習するのも重要です。
また、以下の条件を満たすと受験科目が免除となる制度があります。
・高校や高専で必要な単位を修得している
・英検や数検などの技能検定に合格している
・以前の試験で一部の科目に合格している
なかでも、単位を修得している場合は受験願書と合わせて「単位習得証明書」を提出して免除申請を行います。「単位習得証明書」は、在籍していた高校に発行を申請してください。
※ただし、免除制度ですべての科目を免除することはできません。
もしすべての科目の単位を修得していたとしても、最低1科目は受験する必要があります。
試験問題の難易度と合格ポイント
高卒認定試験は難しい?
実は、高卒認定試験の受験者のおよそ90%が合格しています。
※平成30年度第1回の受験者数は10,815人、そのうち合格者は9,779人
合格率から見てみると、難しい試験とは言えません。
しかしながら、年に2回実施されるとはいえ、受験科目の多さと範囲の広さが、一度に全科目の合格を掴み取ることへの壁となっています。
合格のためのポイント
一度合格した科目は次回以降免除になることに加え、英検や数検を取得していることにより免除される科目もあります。1回の試験で、4~5科目ずつ集中することが良いでしょう。
もちろん一定の点数に届かない場合は不合格になりますが、入試のように定員が決まっているわけではないため、「落とすための試験」ではありません。確実に合格点に達していれば合格できます。
まとめ
いかがででしたか。今回は、高卒認定試験についてお話しさせていだたきました。
将来の選択肢を拡げるための資格であり、決して難しい試験ではありません。
闇雲に勉強するのではなく、ポイントを絞って効率的に勉強することで、合格をつかみ取ることが容易となります。
準備を万全にして、受験に臨みましょう!