関係詞の継続用法について学ぼう 

こんにちは!オンライン家庭教師WAMです(^^)/

 

関係詞というと苦手な人も多いのではないでしょうか。
確かに日本語ではない概念なので、理解するのに時間がかかるかもしれません。
しかし、1つ1つの用法をきちんと学んでいけばきっと理解できるはずです。
そこで、今回は関係詞の継続用法について紹介していきます!

関係代名詞

関係代名詞の継続用法

継続用法とは

関係代名詞を2つに分けると、制限用法と継続用法になります。
言葉ではイメージしにくいと思うので一度例文をみてみましょう。

 

制限用法 

I remembered a book which he liked.
私は彼が好きだった本を思い出した。

 

継続用法 

I remembered a book, which he liked.
私は本を思い出した、そして彼はその本が好きだった。

 

制限用法は、関係代名詞の働きにより先行する名詞「a book」を関係代名詞以下で修飾することによってただの本ではなく、「彼が好きな本」となり対象が絞られます。

 

一方で、「,」のついた関係代名詞は少し意味が異なります。
この場合は先行する名詞「a book」までが一度文として完結し、その後の関係代名詞以下の部分が「補足情報を足す」といったイメージです。
つまり、名詞の意味を制限しているのではなく、情報を付け足しているのです。
この用法を継続用法と言います。

 

継続用法ではthatが使えない?

関係代名詞の制限用法で使う関係詞は覚えていますか?
先行詞が「人」なのか「人」以外なのか、また、目的格なのか主格なのか所有格なのかによって変わってきます。

 

以下の表を覚えましょう!

先行詞  主格  目的格  所有格 
  who/that  who(m)/that  whose 
人以外  which/that  which/that  whose 

 

制限用法では使い分けの必要のない「that」が便利でしたが、継続用法では使えません!
つまり、「, that」は存在しないので注意しましょう。

 

継続用法と制限用法の訳し方の違い

制限用法は、これまで学習してきた関係詞の基本的な訳し方です。
以下の例文で復習していきましょう。

 

I called a woman who was sitting next to me.
私は隣に座っていた女性に電話をした。

 

このように先行する名詞を修飾するように訳します。

 

では、継続用法ではどのように訳すのでしょうか。

継続用法は主に3種類の訳し方があります。

 

関係代名詞

 

①逆接 

She bought a book, which was not so interesting.
彼女は本を買った、しかしその本はそれほど面白くなかった。

 

「,which」の前後の文の関係を考えてみましょう。
上の文では前後で逆接の関係になっているので「しかし」と訳します。

 

②順接 

この訳し方が一番わかりやすいと思います。
この場合も関係詞の前後での文の関係を考えてみましょう。

 

I talked with a woman, whose sister lived in Kyoto.
私は女性と話しました。そして、その女性の姉は京都に住んでいます。

 

単純に先行詞についての情報を補足しています。

 

③理由

最後に、ちょっと特殊な訳し方です。

 

I invited him, who I wanted to get along with.
私は彼を招待した、というのは彼と仲良くなりたかったからだ。

 

このように前後の文の関係が理由になっているので「~からだ」と訳したほうがしっくりきますね。

 

継続用法を訳すときは、関係詞の前後の文の関係に着目しましょう。

 

関係副詞の継続用法

関係副詞にも継続用法はある!

関係代名詞と同様に、関係副詞にも継続用法が存在します。
基本的な訳し方は、関係代名詞と同じように「,where」「,when」の前後で区切り、前後の文の関係で「そして」「しかし」といったようにつなぎます。

 

whenの継続用法

まずは例文をみていきましょう。

 

I visited Karen yesterday, when she was studying.
私は昨日カレンを尋ねた、しかし彼女は勉強中であった。

 

「, when」の前後の文の関係を考えてスムーズに訳します。
「, when」は、「and then」「but then」と置き換えて訳すとうまくいくことが多いです。

 

whereの継続用法

「where」も「when」と基本的な考え方は同様です。

 

I went to the house, where I had baked some bread before.
私は家に行った、そこで私は以前にパンを焼いたことがある。

 

関係副詞の前後の文の関係を考えて訳していきます。
「, where」は、「and there」もしくは「but there」と置き換えて訳すとうまくいくことが多いです。

 

関係代名詞の制限用法をしっかりと理解しておけば、関係副詞も同様に理解できると思います。
ちなみに、関係副詞の「why」「how」に継続用法は存在しないので注意しましょう。

 

さまざまな関係詞

関係詞とは

関係詞には主に2つの役割があります。

①2つの文をつなぐ役割
②名詞、形容詞、副詞のいずれかになり先行詞を修飾する役割 です。

 

この関係詞はさらに
・関係代名詞
・関係形容詞
・関係副詞 に分けられます。

 

関係代名詞、関係副詞については上で説明した通りです。
関係形容詞は、文中でもそこまで多くは登場しないのですが簡単に説明します。

 

関係代名詞

 

関係形容詞

関係形容詞は、接続詞+形容詞の役割をもつ関係詞のことで、「what」「which」の2つのみです。

 

「what」は基本的に「what+名詞」で使い、「…するすべての~」と訳します。

 

I gave him what money I could.
私は彼にあげられるすべての金を渡した。

 

「which」は、「, which+名詞」で使い、「…そしてその~は」と訳します。

 

She wore a beautiful shirt, which it looked so expensive.
彼女は美しいシャツを着ていたが、そのシャツはとても美しかった。

 

あまり登場頻度は高くないですが余裕があれば覚えておきましょう。

 

複合関係詞

複合関係詞は、「関係詞+ever」で名詞節、副詞節を作ります。
「~であっても」「~でも」のように譲歩で訳します。
まずは書き換えを覚えましょう。

 

【複合関係代名詞】 

・whichever  どれが~しても = no matter which
・who(m)ever  誰が~しても  = no matter who(m)
・whatever   何が~しても  = no matter what

 

【複合関係副詞】 

・wherever  どこへ~しても  = no matter where
・whenever  いつ~しても   = no matter when
・however   どんなに~しても = no matter how
・whyever(稀) 理由が何であれ  = no matter why

基本的に「no matter」を付けると覚えておきましょう。

 

複合関係代名詞

複合関係代名詞の用法は、名詞節と副詞節に分けられます。
まずは名詞節について説明していきます。

 

名詞節 

複合関係代名詞の名詞節は、名詞と同様に主語、目的語、補語の3つの用法があります。
ここでは主に使われる主語、目的語の用法の例文について紹介していきます。

 

Whoever like sports can join the meeting. (主語)
スポーツが好きな人は誰でもその会議に参加することができます。

 

You can buy whatever you want. (目的語)
あなたが欲しいものなんでも買っていいよ。

 

副詞節 

複合関係代名詞は、副詞節の役割をすることもあります。
あまり、副詞節と意識せず名詞節と同様の日本語訳を当てはめて訳してみましょう。
また、書き換えも一緒に覚えてしまいましょう。

 

Whatever happens, I can’t stop it.
= No matter what happens, I can’t stop it.
何が起こっても私はそれをやめられない。

 

She doesn’t buy whichever he recommends.
= She doesn’t buy no matter which he recommends.
彼女は彼がどちらを勧めても買わない。

 

複合関係副詞

複合関係副詞は、「副詞節」のみを作ります。
複合関係代名詞と同様に、「no matter +関係詞」の書き換えが可能です。

 

Wherever you go, I will help you.
= No matter where you go, I will help you.
あなたがどこに行っても私はあなたを助けます。

 

However big the dog is, I want to walk with it.
= No matter how big the dog is, I want to walk with it.
どんなに犬が大きくても私は散歩に連れていきたい。

 

複合関係形容詞

あまり登場頻度は高くないですが、複合関係形容詞についても紹介していきます。
複合関係形容詞は、「whatever」「whichever」の2つで名詞節としての役割を果たします。
whatever+名詞=any+名詞+thatで書き換えることができます。

 

No one believed whatever promise he made.
= No one believed any promise (that) he made.
誰も彼がした約束を信じなかった。

 

このように各用法によって、意味は変わってきますが基本的には譲歩を表します。
日本語訳は共通しているので、覚えやすいのではないでしょうか?

 

 

まとめ

今回は、関係詞の継続用法について紹介してきました。
どの関係詞でも、関係詞の前に「,」がつくこと、関係詞の前後の文の関係を見て順接もしくは逆接で訳すのがポイントです。
また複合関係詞は譲歩の意味を表すこと、書き換えがあることを覚えておきましょう。
一見すると、難しそうで取っつきにくいかもしれませんが、頑張って理解していきましょう!

関係詞の継続用法 頑張って

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