この名詞には「a」を付けるのかな… 

迷ってしまう場面に誰しも出くわすと思います。 

この名詞数えられるっけ?どんな時に「the」をつけるんだっけ? 

そんな疑問の答えについて今回はご紹介していきたいと思います。 

 

名詞と冠詞 study

 

名詞の種類 

国語の名詞とは違う? 

基本的には日本語で名詞に訳せるものは英語でも名詞です。 

人、ものの名前、抽象概念、地名… 

何かしらの存在・事柄についての単語は名詞に分類されます。 

 

名詞の分類①

名詞の内容で分類すると普通名詞、抽象名詞、物質名詞、代名詞、固有名詞に分類されます。 

 

普通名詞 

一般的なものの名前を示す名詞です。 

例えばorange, dog, pencilなどです。 

 

抽象名詞 

目には見えない感覚的な存在や抽象的なものを示します。 

感情や概念、考え方などが含まれます。 

例えばinformation, sadness, workなどです。 

下記で紹介しますが抽象名詞は不可算名詞に分類されます。 

 

物質名詞 

物質として存在し目には見えるが一定の形がなく明確な区切りがない名詞を指します。 

例えばwater, money, sugar などです。 

物質名詞も不可算名詞に分類されます。 

 

◆固有名詞 

そのものであると特定することができる人、ものの名前、地名を指します。 

頭文字を大文字で表記し、単数でも冠詞を付けません。 

例えば「Tokyo」「Kenji」などです。 

 

◆代名詞 

代名詞は正確に言うと名詞ではないのですが名詞の代わりに用いられます。 

「he」「it」などですね。 

代名詞の使い方についてはよく復習しておきましょう。 

 

名詞の分類② 

一般名詞は数えられるか、数えられないかで分類することもできます。 

数えられる名詞を「可算名詞」数えられない名詞を「不可算名詞」と呼びます。 

日本語ではあまり意識しない概念ですが、英語では冠詞を付けるかに関わってくるので重要なポイントです。 

 

可算名詞 

1個、2個と数えられる名詞です。 

そのままで数えられるので名詞自体を複数形にすることができます。 

例えば book, apple, manなどです。 

また、名詞自体が複数であることを示す集合名詞も可算名詞に含まれます。 

例えばpeople, family, policeなどです。 

 

不可算名詞

抽象的な存在や1個2個と数えられないもののことを指します。 

気体、液体などの個数では表せないものや抽象的で実態のないものが含まれます。 

例えばwater, air, deathなどです。 

 

このように名詞の中でもいくつかに分類することができます。 

この分類を正確に行うことで冠詞のミスを減らせると思います。 

次は名詞の複数形について詳しく見ていきましょう。 

 

名詞の複数形 

複数形の作り方 

複数形なんて「s」を付ければいいんでしょ?
基本的にはそうなのですが気を付けなければならないポイントがいくつかあります。 

複数形を作るポイントについて学習していきましょう。 

 

◆単純に「s」を足す 

このパターンが一番多いです。 

dog→dogs 

bird→birds 

egg→eggs 

といったように複数形を作っていきます。 

 

◆「o」で終わる名詞 

この場合は語尾に「es」を付ける場合があります。 

potato→potatoes 

tomato→tomatoes 

一方で単純に「s」を付ける場合もあります。 

photo→photos 

piano→pianos 

厳密な文法的なルールはありません。 

名詞ごとに頑張って覚えましょう! 

 

「s「x」「z」「sh」「ch」で終わる名詞 

この場合は語尾に「es」をつけましょう。 

class→classes 

fox→foxes 

wish→wishes 

 

◆「y」で終わる名詞 

この場合は「y」を「i」に変えて「es」を付けると覚えましょう。 

fairy→fairies 

factory→factories 

 

しかし「y」の前が母音の場合は「s」をつけるだけでいいので注意してください。 

toy→toys 

monkey→monkeys 

 

f」や「fe」で終わる名詞 

この場合は「f」「fe」を変えて「ves」を足します。 

leaf→leaves 

knife→knives 

また、複数形と単数形が同じ形である名詞もあるので覚えておきましょう。 

sheep, deer, fishなどです。 

 

このように例外な変化をするのもあるので覚えておきましょう。 

また、複数形にできるのは可算名詞のみなので注意しましょう。 

 

常に複数形で使われる名詞 

単数形が存在せず常に複数形で用いる名詞も存在するので覚えておきましょう。 

 

対になっている名詞 

常に対になって存在している名詞は常に複数形で存在しているので複数形を用います。 

glasses 眼鏡 

scissors ハサミ 

trousers ズボン 

などです。 

 

これらを数えるときには「a pair of」などを用います。 

a pair of glasses 

three pairs of scissors 

といったように用います。 

 

語尾が「ics」の学問の名称 

mathematics 数学 

economics 経済学 

などです。 

これらは複数形ですが単数形として用いられます。 

 

名詞と冠詞 学問

 

冠詞 

冠詞は3つ 

冠詞は不定冠詞の「a」「an」と定冠詞の「the」のみです。 

3つしかないので覚えてしまいましょう。 

冠詞がつかない場合もあるので注意しましょう。 

 

冠詞の使い分け 

まずは不定冠詞を使うか定冠詞を使うかを判断しましょう。 

「a「an」は多数あるものの中の一つを指すときに使われ、特定のものを指すわけではありません。 

自分と相手で対象のものが特定できないときは不定冠詞を使いましょう。 

I went to a museum. 

私は(とある)博物館に行った。 

 

この時博物館は特定されていませんが、どこかの博物館といった意味を含んでいます。 

また、この場合で名詞の頭文字の発音が母音の場合は「an」を用います。 

 

I ate an apple. 

私はリンゴを食べた。 

スペルが母音でも発音が子音の場合は「a」になるので注意しましょう。 

 

I went to a university. 

私は大学へ行った。 

 

一方で特定のものを示すときは「the」を用います。 

会話の中で一回登場していてもう一度その話題に触れるときなどに用います。 

 

I went to the museum. 

私は(その)博物館へ行った。 

 

この場合は会話の中で博物館が特定されていて、聞き手にも伝わっている状況です。 

「the」は特定されている場合なら不可算名詞、複数形の名詞にも付けることができます。 

「the」の場合は、名詞の頭文字の発音が母音の時は発音が変わるのでチェックしておきましょう。 

 

冠詞を付けない場合 

冠詞がつかない場合(無冠詞)も存在します。 

 

複数形 

複数形であれば無冠詞の状態で存在する場合もあります。 

She likes bananas. 

彼女はバナナが好きです。 

 

不可算名詞としての総称 

仮に可算名詞であっても総称を示す場合は不可算名詞扱いとなります。 

また、不可算名詞についても冠詞は付けません。 

 

I love coffee. 

私はコーヒーが好きです。 

 

固有名詞の場合 

人の名前、ものの名前には冠詞は付けません。 

 

このように、冠詞の付け方にはある程度ルールがあるのでルールに沿って考えていきましょう。 

その名詞が可算名詞なのか、不可算名詞なのか、特定されているのか、特定されていないのかがカギになってきます。 

 

可算名詞と不可算名詞には紛らわしい単語があるので間違いやすいものを紹介しておきます。 

 

間違いやすい不可算名詞 

bread(パン)、paper(紙)、pizza(ピザ)、advice(忠告)、soap(石鹸) 

 

不可算名詞の数え方についても復習しておきましょう。 

 

まとめ

今回は、意外と紛らわしい名詞の分類と、冠詞の使い方について紹介してきました。 

名詞で特に重要なのは数えられるか、数えられないかです。 

新しく学習した英単語について、可算なのか不可算なのか調べる癖をつけておくとよいと思います。 

 

名詞と冠詞 勉強

記事一覧TOP