謙譲語とは?尊敬語との違いや正しい使い方について

皆さん、こんにちは!オンライン家庭教師WAMです(^^)/

本日は【謙譲語とは?】についてお伝えします!

 

謙譲語の説明文に「へりくだる」って書いてあるけど、

それってどういうこと?…と思ったことはないでしょうか。

「へりくだる」とは、自分を控えめにすること。

または謙遜(けんそん)すること。

…といっても、それをどうやって言葉で表現すれば良いのだろう?

 

この記事では、敬語の中でもわかりにくいと言われる「謙譲語」について説明します。

謙譲語を使いこなせるようになって、より魅力的なコミュニケーションがとれる人になりましょう!

 

敬語とは

まず、敬語とは

  • 相手への敬意を表したい時(目上の人と話す時)
  • 適切な距離を保ちたい時(初対面の人と話す時)
  • 改まった場を作りたい時(発表などをする時)
  • 品位を保ちたい時(マナーを身に着けていることを表現したい時)

 

などに活用する言葉です。

誰にどのように使うかで、下の図のような分類をします。

尊敬語

 

 

謙譲語と尊敬語の違い

謙譲語とは

相手よりもへりくだった言い方をすることで、相手への敬意をあらわす表現の敬語を意味します。

謙譲語と尊敬語の違いをざっくり分けると、

 

謙譲語=自分の動作に使う

尊敬語=相手の動作に使う

 

となります。

動作主が相手か自分かで、使う敬語の種類が変わるのです。

このポイントをおさえておくだけで、

謙譲語と尊敬語の区別がつきやすくなります!

 

謙譲語と尊敬語のイメージ

謙譲語と尊敬語のイメージ

 

本来、あなたと相手は①のように対等な関係にあります。

敬語では、相手と自分の位置の変化により、相手への敬意を表現します。

尊敬語は、相手の動作を自分より高め、相手への敬意を表現します。

謙譲語は、自分の動作を相手より低め、相手への敬意を表現します。

 

丁寧語との違い

謙譲語は、自分がへりくだることで相手を敬いますが、

語尾を「です・ます」に変えるなど、丁寧な言い方をすることで、相手に対する敬意を表します。

 

丁寧語の反対語が、「だ・である」調であると考えると分かりやすいでしょうか。

 

 

具体的な謙譲語の使い方8選

基本の使い方①「自分が~する」

謙譲語の基本型①「自分が~する」には次のような型があります。

 

お(ご)+動詞+する

例:「先生にお話しする」「Aさんにお渡しする

 

その他には下のような基本型があります。

 

・お〔ご〕~できる

・お〔ご〕~いたす

・お〔ご〕~申し上げる

・~させていただく

 

基本の使い方②「自分に~してもらう」

謙譲語の基本型②「自分に~してもらう」には次のような型があります。

 

お(ご)+動詞+いただく

例:「先生にお話しいただく」「Aさんにご理解いただく

 

その他には下のような基本型があります。

 

・お〔ご〕~願う

・お〔ご〕~にあずかる

・~(し)ていただく

例:「割り込み乗車はご遠慮願います。」「おほめにあずかり光栄です。」

 

変則型

謙譲語には、基本型に収まらない変則型の言葉があります。

尊敬語と比較しながら、よく使う言葉は覚えてしまいましょう!

 

行く

行くの謙譲語・尊敬語

謙譲語例:「事務所へうかがいます。」

尊敬語例:「Aさんが事務所にいらっしゃる。」

 

来る

来るの謙譲語・尊敬語イメージ

謙譲語例:「事務所へ参上します。」

尊敬語例:「Bさんが事務所にお見えになる。」

 

聞く

聞くの謙譲語・尊敬語イメージ

謙譲語例:「Cさんにうかがう。」

尊敬語例:「Cさんがお聞きになる。」

 

見る

見るの謙譲語・尊敬語イメージ

謙譲語例:「Dさんの絵画を拝見する。」

尊敬語例:「Dさんが絵画をご覧になる。」

 

読む

読むの謙譲語・尊敬語イメージ

謙譲語例:「Eさんの新聞を拝読する。」

尊敬語例:「Eさんが新聞をお読みになる。」

 

食べる

食べるの謙譲語・尊敬語イメージ

謙譲語例:「夕食をいただく。」

尊敬語例:「Fさんが夕食を召し上がる。」

 

もらう

もらうの謙譲語・尊敬語イメージ

謙譲語例:「プレゼントをいただく。」

尊敬語例:「Gさんがプレゼントをお受け取りになる。」

※自分からGさんにプレゼントを受け取ってもらう場合、

「Gさんにプレゼントをお受け取りいただく。」になります。

 

言う

言うの謙譲語・尊敬語イメージ

謙譲語例:「ごあいさつを申し上げます。」

尊敬語例:「Hさんがおめでとうとおっしゃる。」

 

身内のことはへりくだって言う

 

身内のことを相手に話す時は、

自分と同じ位置にいることが伝わるように謙譲語を使います。

 

例:「父が申しております。」「父が申し上げております。」

例のように、自分が動作主ではない場合、言い方が変わる言葉があります。

下の表の謙譲語を覚えてしまいましょう。

 

 

謙譲語と尊敬語の表現比較表

ひとつの動作に、複数言い換えのある謙譲語もあります。

下の一覧表で確認してみましょう。

 

表現比較表早見表

 

まとめ

 

敬語で一番大切なのは、思いやりを持って相手と関わり、その気持ちを表そうとする

姿勢にあります。

多少の間違いはあってもいいので、日頃から積極的に敬語を使ってみましょう!

使っているうちに、自然と自分の言葉として身についていくはずです。

 

オンライン家庭教師WAMなら

尊敬語や謙譲語について理解できたとしても、使いこなすには演習が必要です。

オンライン家庭教師WAMなら、ハイレベル講師によるわかりやすい授業と反復演習をバランスよく行うカリキュラムで、しっかりと定着を目指します。

学習に関することならなんでもお気軽にご相談ください!

■ この記事の監修者

T・M先生 京都大学 文学部

オンライン家庭教師WAM講師。「数学(IA・IIB)・英語・社会」を中心に全科目対応。
現役で受験した大学には不合格。浪人生時代には悔しさをバネに猛勉強して挽回。どうすれば成績が上がるかや、実践的な国立大受験指導も可能。温和な性格で生徒に寄り添った丁寧な指導に定評ある講師。

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