もしものはなし?仮定法をマスター!
こんにちは!オンライン家庭教師WAMです(^^)
仮定法って何だろう?
日本語では聞きなじみのない言葉ですね。文法もちょっと特殊なので苦手意識を持つ人も少なくありません。
だからこそしっかり理解することで周りと差をつけることができます!!
先入観で苦手意識を持たずに一緒にマスターしていきましょう。
Contents
仮定法とは?
仮定法とは
仮定法とは「もしものはなし」です。
つまり、現実にはあり得ないことや、現実とは反対のことを表現します。
If I were you, I could run fast.
もしあなただったら(現実にはあり得ない!)私は速く走れるのに。
現実に「私」が「あなた」になることはないですよね?だから仮定法を使うのです!
以下の文はどうでしょうか?
I will go shopping if it is sunny.
もし晴れたら買い物に行きます。
この文では「晴れる」ことは現実に起こりえますか?
・・・起こる可能性はあります!ここがポイントです。
現実に起こりえることについては仮定法を使いません。
仮定法=ifではないのでこの違いはきちんと理解しましょう。
仮定法過去
仮定法過去といわれて「過去」に引っ張られてはいけません。
仮定法過去は目の前にある現実の反対のこと、現実におこらないもしもの話について表現します。
If I were Kate, I could make him happy.
もし私がケイトだったら彼を幸せな気持ちにできるのに。
ポイントは2つです。
まずは現在のことでも「ありえないこと」であることを強調するために過去形を用いています。
もう一つ、もっと「ありえないこと」を強調するために「was」ではなく「were」を用います。
過去形の文法では間違ってるじゃん!と思うかもしれませんが仮定法においてはこれで正しいです。
主節(if節じゃないほう)でよく使われる助動詞は、以下の3つが挙げられます。
・would「~だろうなあ」willの過去形
・could「~できるのになあ」canの過去形
・might「~かもしれないなあ」mayの過去形
仮定法過去完了
仮定法過去完了は過去にあった現在の反対のこと、現実には起こらないもしもの話について表現します。
今度は過去よりももっと過去、過去完了を用います。
If I had been your friend then, I would have been to Hokkaido with you.
もしあの時私があなたの友達だったなら北海道にあなたと行っていただろう。
主節についても過去完了を用います。
まとめると仮定法は、現在のことについて表現するには仮定法過去、過去のことについて表現するには仮定法過去完了を用いることになります。
仮定法を使った慣用表現
仮定法独特の慣用表現は重要です。1つ1つ使い方、意味をしっかりと理解しましょう。
It is time~「もう~する頃合いだ」
It’s about[high] time ~「そろそろ~時間だ、とっくに~時間だ」
でよく用います。
It’s about time you went to hospital.
もう病院に行く時間だ。
It’s high time you met him.
とっくに会う時間だ。
If only ~「~さえすれば、~さえしていたなら」
If only I could play the guitar well.
上手にギターが弾ければなあ。
If only I could have finished homework yesterday.
昨日宿題を終わらせておけばなあ。
If it were not for~「もし~がないなら…するだろう、しただろう」
If it were not for your advice, I could not accomplish it.
もしあなたのアドバイスがないなら、それを成し遂げられないだろう。
いくつか言い換えの表現があるので覚えておきましょう。
But for any food, I could not do my best.
食べ物がなかったら、ベストを尽くせないだろう。
Without~、Were it not for~も同様の意味を表します。
If it had not been for~仮定法過去、過去完了「もし~がなかったならば…するだろう、しただろう」
今度は仮定の部分が過去の場合です。
If it had not been for your help, we couldn’t have started our shop.
もしあなたの助けがなかったならば、私たちのお店を始められなかっただろう。
as if+仮定法「まるで~であるかのように」
He keeps silent as if he slept.
彼は眠っているように静かにしている。
She told as if she had known everything about that news.
彼女はその知らせについてすべて知っていたかのように話した。
覚えにくい表現もあると思いますが、基本的には仮定法の原則に従って文章を作っていきましょう。
Ifを使わない隠れ仮定法!
仮定法で注意しなければならないことの1つに、ifを使わない仮定法が挙げられます。
仮定法=ifで覚えていては、この落とし穴に引っかかってしまうので気をつけましょう。
だいたいパターン化されているのでそれぞれの形を覚えておきましょう。
倒置による仮定法
動詞・助動詞の過去形+主語(+動詞の原形)、Had+主語+過去分詞~
「~だったなら…だろうに」
Were I a bird, I could fly.
もし鳥ならば飛べるのに。
Had you arrived there earlier, I would have given a present for you.
もしそこに速く到着していたら、あなたにプレゼントをあげたのに。
主語が仮定になる仮定法
主語自体が仮定の意味になり、一見普通の文に見えますが助動詞の過去形が使われていることがポイントです。
He would tell the truth.
彼は本当のことを言うだろう。
前置詞・副詞(句)による仮定法
・with(~があれば)
・without/but for(~がなければ)
・supposing [that] (~だとしたら)
・otherwise(さもなければ)
・~years ago(~年前なら)など
・助動詞の過去形(would, could,mightなど)
これらを用いると仮定法の文を作ることができます。
With more effort, you could win the final game.
もっと努力すれば最終試合に勝てただろうに
I started at once, otherwise I wouldn’t finish in the job on time.
私はすぐにとりかかった、さもなければ締め切りに間に合わないだろう。
不定詞を用いた仮定法
不定詞をif節の代わりにして、仮定法の英文を作ることができます。
To see him at the station, I would have been happy.
駅で彼に会えたらうれしかったのですが。
願望・祈願を表す仮定法
仮定法現在の倒置文で願望や祈願を表す表現があります。
動詞は原型で基本的には慣用的に用います。
God bless you.
神のご加護があらんことを。
Long live the Queen.
女王万歳!
ちょっと文語的な表現ですね。
まとめ
ここまで仮定法について解説してきましたが、仮定法の基本的な意味については理解できましたか?
覚えてほしいのは、仮定法は現実とは違うことを表現しているということ!
だからこそ、現在の表現に過去形を、過去の表現に過去完了を用います。
そのイメージをもって仮定法を学んでいってください。