たった12種類の英語の時制(現在・過去・未来)

こんにちは!オンライン家庭教師WAMです(^^)/
本日は【たった12種類の英語の時制(現在・過去・未来)】についてお話します。

 

英語には日本語に存在しない時制がいくつもあり、完了形や進行形が絡むと余計に難しく感じる人も多いと思います。

しかし、時制は決まったルールやパターンがあり、整理してみるととてもシンプルです。

本記事を読み、時制の違いや意味をよく理解し、長文読解や文法問題への対応力をぐんと向上させましょう!

 

英語の時制 アルファベット

 

英語の時制

時制とは、「時」を表すために動詞の形を変えることを意味します。ざっくり言うと、いつの話についてどのような動作状況なのか、語形を変化させることによって示すということです。

 

基本となる時制は現在形過去形未来形の3種類ですが、さらに4種類の時間軸との組み合わせにより、12種類のパターンが生まれます。

 

時間軸

①一般形

基本的な時制で一般的な動作・状態を表す。

 

②進行形

継続的な動作・状態で、なお続いている(その時点でもやっていること)ことを表す。

 

③完了形

とある過去の時点から、動作・状態が完了していることを表す。

 

④完了進行形

とある過去の時点から、動作・状態が完了または続いていることを表す。

 

これらを現在形、過去形、未来形と組み合わせると以下のようになります。

また、動詞の「do」を基準にした語形の変化も見てみましょう。

 

現在形 過去形 未来形
一般形 現在形

do

過去形

did

未来形

will do

(be going to do)

進行形 現在進行形

be doing

過去進行形

was doing

未来進行形

will be doing

完了形 現在完了形

have done

過去完了形

had done

未来完了形

will have done

完了進行形 現在完了進行形

have been doing

過去完了進行形

had been doing

未来完了進行形

will have been doing

 

時制の種類数は12個と多く聞こえますが、現在・過去・未来のイメージに加えて一般形・進行形・完了形・完了進行形の4パターンを組み合わせたパターン化で時間軸の使い分けができればしっかりと理解できるでしょう。

 

一般形と進行形はシンプルですが、完了形と完了進行形の違いが分かりづらいと思いますので、例文や詳しい特徴などは個々の解説で取り上げていきます。

 

 

英語の時制 時制

 

現在形

現在時制は今起きていることや一般的な事実・習慣になっていることを表します。

例えば、毎朝歯を磨くといった「習慣」や水は100度で沸騰するといった「事実」はすべて現在形で表現します。

 

それでは、例文を挙げて4種類の時間軸との組み合わせを見ていきましょう。

 

①現在形

時制の基本でも確認した通り、今起きていることに限らず、一般的な事実・普遍的な状態も表すことができます。一般形では、動作が進行も完了もしていないので時間軸の中で最も理解しやすい表現であると思います。

 

I work in Ōtemachi.

(私は大手町で働いています。)

 

He is an honest doctor.

(彼は誠実な医者です。)

 

②現在進行形

現在進行形は、

・リアルタイムで行われている動作・状態

・始まりがあり、また終わりもある(未完了であること)

・動作が行われている最中であるという意味を持つことに関連して、近い未来も表現できる

といった特徴があります。

「これから~だろう」と近めの未来表現も現在進行形でカバーできます。

 

I’m talking to her.
(私は彼女と話をしています。)

 

She is having lunch.

(彼女は昼食を食べるようだ。)

 

③現在完了形

現在完了形は、以前からしていたことが今(またはつい先ほど)終わり、「ちょうど・ついさっき~しておいたよ!」というように、結果や完了を伝えたいときに用いられる表現です。

 

I have finished watching the musical with her.

(彼女とミュージカルを観終わりました。)

 

I have picked up a stray cat.

(私は野良猫を拾ったことがあります。)

 

1つ目の例文は、観終わったという結果を表しており、2つ目では過去の経験を表しています。

 

④現在完了進行形

現在完了進行形では、現時点での結果を伝える役割や継続していた動作・状態の最終段階を示します。これまでの成果や結果について伝えたいけど、今後も継続する動作や進行中の状態であることも併せて伝える場合、この現在完了進行形を活用できます。

 

I have been taking care of my dog for five years.

(私は犬の世話を5年続けています。)

 

I have been cleaning my room.

(自分の部屋の掃除をし続けています。)

 

過去形

過去時制は名称通り、今現在とは直接関わりがない過去に点在する出来事や事実などを表します。

例えば、「昨日映画を見た」「去年の夏ハワイに行った」のような過去の出来事を表現するのが過去形の役割です。

 

それでは、例文を挙げて4種類の時間軸との組み合わせを見ていきましょう。

 

①過去形

過去形は習慣になっていた動作も表現できますが、基本的には継続や完了などの要素はなく現在から断絶された一つの過去地点を表します。

 

I was in the hospital.

(私は入院していました。)

 

There was a mandarin orange on the can.

(その缶の上にみかんがあります。)

 

②過去進行形

過去進行形では、過去のとある一場面において進んでいた動作・状態を示します。

 

I was sleeping when my boss sent me an important e-mail.

(上司から大事なメールが送られた時、私は寝ていました。)

 

I was traveling to Rome.

(私はローマ旅行をしていました。)

 

 

このように、過去形との違いとして動作が継続しているかどうかというポイントがあり、始まりと終わりのある動作の途中だったという解釈ができます。次に説明する過去完了形や過去完了進行形では、「~した時」である過去の一点から、さらに前の過去から進行していた動作について触れており、文法上では「過去の過去=大過去」といった言い方もあります。

 

③過去完了形

過去完了形では過去の一点において「~し終えた/~していた」というような表現や、過去の時点では「~という経験があった」というようなニュアンスを伝えることができます。

 

I had cooked when my parents came home.

(両親が家に戻ってきた時、料理し終えていました。)

 

I hadn’t talked to him yet when I graduated from high school.

(私が高校を卒業した時、まだ彼とは話したことがありませんでした。)

 

④過去完了進行形

過去完了進行形でも話の状況が過去に置き換わっただけで、与えるニュアンスは現在完了進行形と同じです。

 

I had been cleaning for ten minutes when my brother came my room.

(弟が部屋に来た時、部屋の掃除を10分続けていました。)

 

この例文では弟が部屋に来て、少しだけ部屋の掃除をしていたのか弟が帰るまでずっと継続していたのか、具体的な完了のポイントはよみとれませんが、過去のある一点における継続と結果が分かると思います。

 

未来形

未来時制はシンプルで、未来で起こり得る「予定」や「~するだろう」といった「意志」を表します。例えば、「来年の夏アメリカに行く」「東大に合格する」のように、未来に予定されたイベント、あるいは未来に向けての意志を表現するのが未来形の役割です。

 

それでは、例文を挙げて4種類の時間軸との組み合わせを見ていきましょう。

①未来形

未来形は元から計画していた予定・これからしようと思っている意志表現などがイメージされます。

以下の通り、「will」と「be going to」の2パターンで表すことができます。

 

I’m going to travel to Hokkaido.
(北海道へ旅行する予定です。)

 

I will change jobs next year.

(来年、転職するつもりです。)

 

②未来進行形

未来進行形では、「~だろう/~の予定だ」などと訳せる未来形から進行形の補足をして、「~しているだろう」と継続的な予定・意志を表現します。

 

I will be watching movies on Netflix all night.

(一晩中、ネットフリックスで映画を見続けるでしょう。)

 

If I get accepted to Tokyo university, I will be living in Tokyo.

(もし東大に合格したら、東京へ住むでしょう。)

 

下の例文では、「I will live in Tokyo.」でも違和感ありませんが、継続的に東京へ在住するニュアンスを出したい場合には未来進行形が適しているということになります。

 

③未来完了形

未来完了形では「数年先では~し終わっているだろう」など、未来の時点で完了・経験していることを表します。

 

I will have repaid a student loan by this year.

(今年までには奨学金の返済を終えているでしょう。)

 

Our house will have been remodeled by next month.

(私たちの家は来月までにリフォームが終わるでしょう。)

 

④未来完了進行形

未来完了進行形も現在完了進行形や過去完了進行形と考え方は同じで、「数年先でも~を続けているだろうけどまだ終わっていない」という意味を表します。

 

I will have been studying for three hours when we have dinner.

(夕食を食べる頃には、3時間勉強をし続けているだろう。)

 

この例文では、一旦勉強は止めるかもしれないけどまだまだ勉強をし続ける意志がある場合、継続的な動作になるために完了進行形で表現しています。

 

また、未来完了進行形についてはあまり使う場面がないので、参考までに確認しておく形で問題ないと言えます。

 

英語の時制 時間

 

まとめ

今回は時制について紹介しました。3種類の基本時制と4種類の時間軸を組み合わせ、時制をマスターできるようにしましょう。難しく感じる単元ですが、イメージや例文と合わせて覚えるなど工夫して学習してみてくださいね。

記事一覧TOP