みなさんは「EdTech」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

近年話題となっているキーワードですので、ご存じ方はいらっしゃるかもしれませんが、その意味や役割についてきちんと理解されている方は少ないように見受けられます。

 

今回はそんなEdTechについて網羅的に解説しています。

それと絡めた教育の未来についてもご紹介しますので、「教育」について考える1つのきっかけになれば幸いです。

 

EdTech(エドテック)って何?

そもそもEdTechとは何なのでしょうか。

 

X-Tech(クロステック)の1つ

既存の業界のビジネスとAIビッグデータIoTなどの先進的なテクノロジーを結びつけることで生まれる、新たな製品やサービスをX-Tech(クロステック)といいます。

金融×テクノロジーのFinTech、広告×テクノロジーのAdTech、人材×テクノロジーのHRTech、農業×テクノロジーのAgriTechなど、X-Techには業界ごとで様々な種類があり、EdTechもX-Techの1つであると位置づけられています。

 

Ed(ucation)Tech(nology)

EdTechとは、Education(教育)とTechnology(テクノロジー)を掛け合わせた造語で、テクノロジーを用いて教育をサポートする仕組みやサービスを指します。

“EdTechはテクノロジーを用いた教育をサポートする仕組みやサービス”と述べましたが、まだ黎明期ということもあり、その定義は非常に曖昧です。

仕組みやサービスだけでなく、企業や概念そのものを指す場合もあります。

今後の業界の発展に伴い、明確な定義付けがなされることになるでしょう。

 

 

EdTechサービスの種類

EdTechのサービスには大きくわけて「オンライン学習」「疑似体験学習」「アダプティブラーニング」の3種類があります。

 

オンライン学習

今や当たり前となっているため、ご存じの方は多いのではないでしょうか。

インターネット環境さえあれば、いつでもどこでも授業が受けられることができるようになるため、教育格差の是正や生涯学習の推進など、学びの可能性を大きく広げています。

 

2020年の3月~5月には、新型コロナウイルスの流行により学校が休校になりましたが、オンライン授業が休校時における学習の遅れを補うサービスとして需要が高まり、一般に普及しました。

 

代表的なサービスとして、リクルート社が提供する「スタディサプリ」が挙げられます。

「オンライン上でいつでもどこでも」をキーワードに、スマホ1つで手軽に学習ができることが魅力です。

 

「オンライン家庭教師Wam」もオンライン学習サービスの1つです。

オンライン上ですべてを完結できるため、これまでの家庭教師とは異なり、場所を問わず、より柔軟に授業時間割を組むことができます。

また、Wamのオンライン家庭教師では、双方向型の授業スタイルを取り入れているため、きめ細やかな指導を受けられることが大きな魅力となっています。

 

疑似体験学習

VRAR技術を用い、疑似体験を実現します。

VRVirtual Realityの略で、日本語で「仮想現実」「人口現実感」と訳されます。

専用のヘッドセットを用いることで、現実世界とは切り離された仮想の世界を体験することができます。

ゲームのコンテンツが主流ですが、教育の分野では、火災や地震などの災害の疑似体験、オンライン上のオープンキャンパス、人体の解剖のような医療実習などに利用されています。

 

一方、ARAugmented Realityの略で、日本語で「拡張現実」と訳されます。

こちらは、ヘッドセットやスマートフォンを用いることで、現実世界に仮想の画像を重ねて現実にないものを観察することができます。

 

三重県桑名市の小学校においては、教育アプリケーション「Creator AVR」を導入し、タブレットでバッタや蝶など昆虫の3Dモデルを表示することで、身体の仕組みと生態の理解を深める取り組みがなされています。

 

 

アダプティブラーニング

AIを活用し、一人ひとりに最適化された学習を実現することを目指したサービスをアダプティブラーニングといいます。

EdTechというとこちらを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

 

 

AIが各個人の過去の回答や学習履歴を蓄積・分析することで、それぞれに最適なオーダーメイドの学習内容を提示し、学習効果の最大化を図ります。

 

アダプティブラーニングの代表的なサービスに「atama+」があります。

センター試験本番前の約2週間の冬期講習で使用したところ、1日約1時間、合計14時間勉強した生徒全員の平均点が、本番では冬期講習開始前の模擬試験の点数から1.5倍近く上がったという報告があり、その効果の高さが窺えます。

 

「オンライン家庭教師Wam」でも、AIを活用した学習カリキュラムを提供しています。

Wamでは、塾はもちろん、ご家庭での学習履歴をデーターベース化。膨大な学習データをAIが分析することで、お子さまにぴったりな専用の学習カリキュラムを作成することができます。

 

EラーニングとEdTechの違い

EdTechとEラーニングとの違いは何なのか?というご質問をよくいただきますので、ここで解説します。

 

EラーニングはEdTechの一部

先程も述べた通り、EdTechはテクノロジーを用いた教育をサポートする仕組みやサービス、そして企業や概念そのものを指すと述べました。

一方、Eラーニングとは、インターネットを使った学習形態の一つで、PDF化された教材やオンデマンド配信による講義動画などによって学習する方法のことを指し、「EdTechのサービスの種類」の中の「オンライン学習」とほとんど同義です。

 

つまり、EラーニングはEdTechを構成する一部であり、EdTechというサービスを提供する手段であると言えます。

 

Eラーニングの進化版がEdTechとも

「オンライン上で教育を行う」という取り組みの走りであるEラーニングのノウハウは、現在のEdTechに多分に引き継がれており、それを基にEdTechが発展してきた側面があります。

そのため、「Eラーニングが進化した姿がEdTech」という見方も存在します。

 

 

EdTechのメリット・デメリット

学習の機会をより広げてくれるEdTechですが、意外にも負の側面も指摘されています。

こちらでは、メリット・デメリットそれぞれを紹介します。

 

メリット

場所を問わず、好きなときに授業を受けられる

主にオンライン授業のメリットです。

インターネットさえあればいつでもどこでも授業を受けることができるだけでなく、オンデマンド方式の授業なら、時間に縛られず学習を進めることができます。

 

各個人に最適な学習ができる

アダプティブラーニング最大のメリットです。

個人の学習データを、膨大な学習データを基にAIが解析することで、最適な学習カリキュラムに沿った学習をすることができます。

これにより、効率的に自分の目標を達成することができます。

 

体験型の学習を行える

疑似体験学習のメリットです。

多くの方がご存じの通り、教科書を読むだけの学習は効果があまり高くありません。

実際に見たり聞いたり、五感を働かせることで深い理解を得られると言われていますが、VRやARを活用することで、比較的手軽に体験型学習を実現できます。

 

デメリット

リアルな人間関係を築きづらい

インターネットを介したコミュニケーションが前提であるため、人間関係が希薄になることが想像できます。

 

目の負担が大きい

PCやスマホの画面を長時間みることになるため、目にとっては負担になります。

ITリテラシーが必要になる

特に教育者側はコンピュータを使用しての授業の設定や生徒管理を行うため、ある程度のITリテラシーが求められます。

スマホネイティブや日常的にPCを扱わない方にとっては、大きな負担になるでしょう。

 

 

EdTechの展望と教育の未来

市場規模が拡大

現在の全世界のEdTech市場規模は約2,000億ドルと言われていますが、2025年には、2倍の約4,000億ドルに達する(Holon IQの調査より)と予想されています。

日本円に換算すると、約44兆円(1ドル=110円)になります。

 

日本における市場規模も、現在の2,000億円から2025年には3,000億円を突破(野村総合研究所「EdTech市場の現状と課題」より)すると予想されています。

世界の市場規模の約0.7%と占める割合は非常に少ないものの、確実な成長分野であると考えられています。

 

出所:野村総合研究所「EdTech市場の現状と課題」

 

 

教育の未来

経済産業省の「GIGAスクール構想」にもあるように、学校における「1人1台パソコン」のようなICT環境の整備が積極的に進められています。

それに伴って、現状、民間の大手塾しか取り入れていない最先端のEdTechサービスが公教育である学校にも当たり前のように取り入れられていくものと考えられます。

 

それによって、教育の格差を無くすとともに学習の効率化がなされ、日本全体の教養レベルが上がることが理想として掲げられています。

 

教育現場においても、EdTechが期待を寄せられています。

長時間労働や劣悪な労働環境が問題視されがちな教育現場ですが、EdTechの活用により、より分かりやすい授業を展開できるだけでなく、日常業務を効率化することで、教員の働き方改革の一役を担うことができると考えられています。

 

このように、EdTechの発展が今の教育を大幅にアップデートすることが予想されています。

今後の教育業界に要注目です!

 

まとめ

今回は、EdTechについて、その言葉の意味から具体的なサービスの種類、今後の展望についてご紹介しました。

 

EdTechはまだまだ発展途上な分野ですが、今後の教育業界において、なくてはならない存在になると言われています。

近い未来、さらに便利で効果的なサービスがリリースされることが予想されます。

今後の動きに要注目です!

 

 

最後に

今回の記事でも紹介したように、WamではEdTechサービスを積極的に取り入れています。

お子さまの教育にEdTechの活用をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

また、体験授業も承っておりますので、EdTechを肌で体感したい方はぜひ一度お申込みください。

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