スマホ 子どもにいつから持たせる?

SNSでの交流、充実したゲームやアプリなど今やなくてはならない存在となっているものは「スマホ」です。

今や持っていることが当たり前の時代になりました。

お子さんから「スマホが欲しい」と言われているお父さん、お母さんも多いのではないでしょうか。

今回はそんな「スマホ」について歴史やメリット・デメリット、子どもにいつから持たせるかを紹介していきます。

 

いつからスマホになったの?

「スマホ」の由来

 

 

名前の由来としては、スマート(Smart)とフォン(Phone)を組み合わせた造語です。

「Smart」は賢い、頭の良いという意味で、辞書で調べると賢明な、気の利いた、情報処理能力を持つなどの意味もあります。

「Phone」は電話という意味なので、端末が持つ多様な機能と照らし合わせてスマートフォンと呼ばれるようになったそうです。

見た目がスマートだからではないみたいです。

また、スマートフォンを略してスマホと呼ばれています。スマフォではなくスマホとなっているのは発音などの語呂の都合からと言われています。

 

「スマホ」の以前は?

 

 

スマホが普及する前は、1985年に固定式ではない車載・携帯の兼用型電話の「ショルダーフォン」が登場し、徐々に小型化の一途をたどっていきます。

1993年頃からはアナログ式からデジタル式へ変化していき、大きさだけでなく通信方法も改善されていきました。

日本では、2000年頃にカメラ付きの携帯電話が登場し、「写メール」、「着うた」、「ケータイ小説」などが流行しました。

この日本独自の進化を遂げた携帯電話のことを「ガラパゴスケータイ」略して「ガラケー」とも呼ばれています。

 

「スマホ」時代の到来

日本でスマホ人気を確立したのは、2008年にiPhoneの発売がスタートしたことです。

2009年には国内スマホ出荷台数のおよそ7割をiPhoneで占めて、日本で一気に広まっていきました。

このあたりから「Xperia」や「Galaxy」などAndroidのスマホも次々と登場しました。

そして日本のスマホ普及率は着実に伸びていき、2013年39.1%、2014年44.7%、2015年53.1%、2016年56/8%、2017年60.9%と変化していき2021年の1月の調査では、92.8%となりました。

 

スマホデビューはいつから?

スマホのメリット・デメリット

ここではスマホを持たせるメリットとデメリットについて紹介していきます。

 

メリット

 

 

①連絡が取りやすくなる

現代の子どもたちは小学生の頃から習い事や塾などしていて、中学生になると部活で帰りが遅くなることもあります。

高校生になるとバイトをしたりする子どももいて、活動範囲がさらに広がります。

送り迎えや緊急時の連絡がすぐに取れると安心です。

 

②GPSで居場所の確認ができる

帰りが遅くなった時にはGPS機能を使うことにより、子どもがどこにいるのかがすぐに分かり、安心できます。

 

③子ども同士のコミュニケーションが取りやすくなる

進級・進学など新しい環境になった時にアプリや動画などの共通の話題で友達と打ち解けるのが早くなることもあります。

また、学校や部活の連絡を確認することにも役立ちます。

 

④勉強の役に立つ

気になったことをすぐに調べられることや知らないことに触れる機会が増え、興味を広げるきっかけにもなります。

また、アプリを使って勉強時間や勉強量など勉強スケジュールの管理や友達のノートを撮影し共有するなどの使い方もできます。

 

デメリット

 

 

①スマホ依存になる可能性

ゲーム、動画、SNSなど子どもにとって楽しく魅力的なことが色々できるので、勉強中や食事中もスマホが気になって落ち着かない、スマホがないと不安になるなどスマホ依存になってしまうこともあります。

使い過ぎには十分に注意が必要です。

 

②健康への悪影響

スマホを長時間眺め続けることで視力低下を引き起こす原因となり、画面から発せられるブルーライトで睡眠の質を低下させることもあります。

スマホの使い過ぎは体全体の健康を損なう危険もあります。

 

③有害サイトやワンクリック詐欺

青少年の健全な育成に有害である暴力的なサイトやアダルトコンテンツのサイトにアクセスしてしまう、迷惑メールやワンクリック詐欺にあう危険性もあります。

 

④ゲーム内での課金

スマホゲームは基本無料で遊べますが、ゲームを有利に進めるためやレアアイテムが欲しいために課金をし続け高額請求になることもあります。

 

⑤SNS・ネットトラブル

グループトークが原因でいじめや仲間外れにされるなどのトラブルや投稿した内容から個人を特定されてしまい犯罪に巻き込まれることもあります。

トラブルに巻き込まれないためにネットの知識も身につける必要があります。

 

一般的に何歳くらいから?

総務省が毎年発表している「青少年のインターネット利用環境実態調査」という調査結果によると、小学生のスマホ所有率は2020年時点で53.1%と過半数まで増加しています。

年齢が上がるにつれて所有率は増加し、中学生は79.3%、高校生になると98.0%がスマホを所有しています。(2021年発表分)

初めてスマホを持つのは小学生の高学年から中学入学時が多いようです。

 

スマホの上手な活用例

子どもを守るためのルールを作ろう

 

「スマホ18の約束」というアメリカのママブロガーが子どもにスマホをプレゼントする際に一緒に渡したルールについて紹介します。

長いですが参考になるルールだと思うので、家族ルールの参考にしてみてください。

 

 

 

①このスマホは私が買いました。

あなたに貸しているものです。

 

②パスワードは必ず私に教えること。

 

③これは「電話」です。鳴ったら出ること。

私やお父さんからの電話には必ず出ること。

 

④学校のある日は午後7時半に、週末は午後9時に返却すること。

次の朝までOFFにします。

友人の親が直接出る家の固定電話に電話することができないような相手とはメールも電話もしないこと。

自分の直感を信じて、他の家族も尊重すること。

 

⑤学校に持って行ってはいけません。

メールをする友人とは直接話をすること。

メールより顔を見て声を聞くこと。

持って行くことが許された時はルールに従うこと。

 

⑥壊してしまったら修理費用はあなたの負担です。

お手伝いをしたり、お年玉やお小遣いでやりくりしてください。

アクシデントはいつ起こるか分からないから準備をしておくこと。

 

⑦このスマホを使って噓をついたり、人をバカにしたり、傷つけたりするようなネットの会話に参加しないこと。

 

⑧人に面と向かって言えないことは、SNSやメールでしないこと。

 

⑨友達の親の前で言えないことは、SNSやメールでしないこと。

 

⑩ポルノ禁止。

私と一緒に楽しめる情報を共有しましょう。

何か分からないことは私やお父さんに尋ねてください。

 

⑪公共の場ではマナーモードか電源OFFに。

ルールを守ること。

 

⑫大事な部分や恥ずかしいポーズの写真を友人やネットの知らない人とやり取りしないこと。

一度ネットに載せた写真は消えません。

巨大なネットの力から自分を守りましょう。

人生を台無しにしないために・・・。

 

⑬写真や動画すべてを記録する必要はありません。

リアルタイムに心と五感を感じることを大切にしてください。

その記憶の方が「素晴らしい」のです。

 

⑭スマホを持たない日や時間をつくりましょう。

そのことに不安を持たないこと。

スマホに依存し、振り回されない堂々とした生き方をするために大切なことです。

 

⑮良い音楽をダウンロードして聴いてください。

せっかくの高機能なのだから活用し視野を広げてください。

 

⑯ときどき昔ながらのゲーム(ワードゲーム、パズル、知能ゲームなど)で遊びましょう。

 

⑰あなたの周りの世界を見ましょう。

人と話し笑いましょう。

なんでも「ネット検索」しないで自分で考えましょう。

そう・・・「上を向いて歩こう!」

 

⑱私との約束を守れなかった時は、このスマホをあなたから没収します。

そして一度話し合いをやり直しましょう。

あなたと私はチームメイトです。

何かを学びながら一緒に考えて歩みましょう。

「いつもそばにいるからね」

 

まとめ

これからの子どもたちはICTを活用することがどんどん増えてくると思います。

そんな時代についていくために危ないから使わせないではなく、危ない使い方をする可能性があるので、はじめに使い方をきちんと教えていくことが大事になります。

記事一覧TOP